日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

熊谷達也マタギの世界「邂逅の森」

2007-03-02 | 読書
1月の読書の中の1冊
平成16年春の直木賞受賞作だ
作品発表の文芸春秋を読んだが
「長文につき割愛」・・かなんかで中間が飛ばされていた。
その間熊谷達也の本4冊を読んでしまった。
「邂逅の森」の文庫化で中ぶらりんの気持ちが収まった。

まず最後の解説者に驚く
今NHKの朝の連続つドラマ「芋たこなんきん」の主人公「田辺聖子」氏
華奢で小柄でピンクのフリフリが好きな田辺さんが
どちらかというと大柄でフリフリが柄でもない藤山直美が扮している。
それはどうでもいいのだが
ピンクの田辺さんが対局の色をなす熊谷達也の
本の解説を書くほうが驚いた。
「強い酩酊を与えられる」と書いている。
私と同じくまるで別物の世界に驚き、荒々しい中に自然への畏敬と、
ハラハラどきどきが大好きなのだろう
勝手に思う。

物語は大正時代から戦前の物語
何処までも歩いて雪山を狩に移動した時代から
列車に乗って熊を追いかけていた時代まででも
熊が少なくなっている様子とマタギ達の有り様が新鮮だ。

主人公はマタギノ里に生まれ、マタギノ修業中に
女性問題で村を追い出され、炭坑で生き
チョットしたきっかけでまたマタギの世界に戻る。
その結果二転三転、ついには山の主の熊と死闘・・

雄大で、地の果てのような山奥でも時代を写し、
ドラマ・ドラマ
田辺さん曰「この本にめぐりあえてよかった!」
私もよかった!!
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