鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

山形県医師会情報広報委員会

2018-09-22 10:53:31 | 日記
昨日は、山形県医師会館での情報広報委員会に出席してきた。
この委員会は、広報と医療情報を扱っており、県医師会理事の時代から担当してきた部署でもある。

10年以上継続しているラジオ番組「ドクターアドバイスきょうも元気」、視聴率も高くラジオ局は継続を希望しているが、一方で、出演を断られたり、地域で収録できなのかという要望もでているとのこと。遠方では、確かに負担にはなるのであろうが、医療を身近に感じてもらうなど県民へのサービスの一環として、また、貴重な経験として、引き続き協力してらいたいものである。

村山地区の医療情報ネットワーク協議会の報告があったが、この地域は病院も多く、またID-LinkとHuman Bridgeが混在していることもあり、なかなか活用にまでは至っていないのが現状。2次医療圏毎に構築されている医療情報ネットワークを超えて連携できるようにする全県化(広域連携の協定)については、2019年1月から運用?される予定とか。

県医師会主催の医療情報ネットワークの研究会という位置づけにあるITフェアー、本年度の開催は時期的に難しく、来年4-6月頃を目途に開催する予定とする。内容については今後検討することとなった。

山形県の医師資格証の普及率は4.4%で全国28位(全国平均は3.7%)。ほとんど普及していないというのげ現状。そもそも何に使えるか、所持するメリットが少な過ぎる。本命は、医療情報ネットワークのなかでの、個人認証や電子署名だが、現在の医療界はそれを活用できる環境にないのが最大の原因であろう。医師資格証の普及が目的ではないはず。

県医師会会報に関しては、会長から2019年1月号から、長期にわたる連載などは終了とし、内容を大きく変えるとの発言あり。委員から会報に対する意見が述べられたが、会員に広く読まれているとはいえない県医師会報のあり方、存在意義を根本から考えるべき時期なのかもしれない。

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山形県医師会情報広報委員会
日時:平成30年9月21日
場所:山形県医師会会館 2F会議室 

1、東北県医師会広報担当理事連絡協議会 報告 (神村常任理事)

  講演「日医の広報活動について」
  
   国民向けへの広報

   医師会から医療界内部へ向けての広報

    東京医科大学の問題に対するタイムリーな意見表明に対する評価


  東北各県医師会における広報活動の現状

    山形県:歓迎レセプション 

  組織強化に対する広報活動が重要

    
 2、YBCラジオ 「ドクターアドバイスできょうも元気」について

   山形市以外でも収録できないか (鶴岡からクレーム?)
    例えば鶴岡ではコミュニケーションホールを借りることは難しい
    山形市、優秀なディレクターがいることもある、

 3、山形県医療情報ネットワークについて

   村山地域医療情報ネットワーク協議会
    
    介護への拡大 却下
    診療情報の保存期間
    べにばな 普及していない、 ID-Link と HumanBridgeの相互連携
     コスト、

   全国的なネットワーク展開中、
    次世代ヘルスケア・システムの構築

   死後の画像診断のネットワーク活用は?
    県中、済生館から、否定的意見


   医療情報ネットワークの全県化
    
    

協議
 1、ITフェアについて

   昨年は、5月13日、
   来年度、4-6月頃に開催予定とする
    全県、ネットワーク
    特別講演:
     秋山先生People 
     日本医師会、 石川先生、長島先生、   

   システム、立ち上げるのは良いが、維持が大変、IDリンクを利用できないか?
   運用費をどうするか?、診療報酬、
   広く会員を集めるために、

 2、医師資格証
   
   全国で中間程度、
   出欠確認、
   薬剤師の資格確認、
   どこで、使うのか、メリットが分からない
   カードがないとレセプト請求できないなどの工夫
   普及は目的ではない
   
 3、会報、ホームページの見直し

   ホームページをスマホ対応に
   会報について
    来年1月に刷新
    永年の執筆者を切る? 一方で生きがいなので断るのは難しい?
    対談シリーズ:精神科医と内科医
    座談会シリーズ:精神科、養護施設、認知症、主治医意見書などをテーマ、スケジュール調整が大変だった
    YBCラジオの内容を書いてもらう
    SNSに発信している会員をピックアップしてみては
    県会報誌は読まないが、ネットなら読むかもしれない
    投稿規定の見直し
    特集など企画力
    アンケートを行ってはどうか
    記録としての役割もある
     
  4、その他

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医療等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する調査研究の請負 第1回検討委員会

2018-09-20 16:23:55 | 日記
本年度の総務省の医療、介護分野におけるICT普及事業のキックオフ会に出席してきました。
本事業には、ヒアリング段階から関わってきましたが、最終的には以下の4つのモデルで実証事業を行うようです。

A)医療・介護連携 三菱総合研究所(鶴岡地域・八戸地域)
B)レセプトデータを活用した保険者・医療機関連携 エム・エイチ・アイ (香川県高松地域)
C)調剤情報を活用した薬局連携 NTTコミュニケーションズ(酒田地域)
D)EHRPHR連携 NTT東日本(沖縄地域)

鶴岡地域は、八戸地域と共に、医療機関と介護事業所間の情報連携に必要となるデータ標準化に関する調査を三菱総合研究所の下実証事業を実施します。

地域で実施する実証実験は、居宅介護支援システムに入力した、入院時情報提供書データやケアプランをNet4Uに自動登録し、病院、診療所、訪問看護STなどと情報共有するというものです。

なお、酒田地区は表記のCの事業に参画し、調剤情報を調剤薬局間で共有し、効果的に調剤に役立てる仕組みの効果検証を行う予定となっています。




医療等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する調査研究の請負
第1回 検討委員会
日時:平成30年9月19日(水) 10:30~12:00
場所:TPK東京駅セントラルカンファレンスセンター ホール12A


1、開会

2、総務省あいさつ

3、実施主体あいさつ

  NTT東日本

4、座長あいさつ

  4つのサービスモデル
  事業の成果は重要、
  
5、委員あいさつ

6、実施計画説明

 Ⅰ、業務全体に関する基本的な考え方

  4つの連携モデルについて実証事業を行う

   A)医療・介護連携 三菱総合研究所(鶴岡地域・八戸地域)
   B)レセプトデータを活用した保険者・医療機関連携 エム・エイチ・アイ (香川県高松地域)
   C)調剤情報を活用した薬局連携 NTTコミュニケーションズ(酒田地域)
   D)EHRPHR連携 NTT東日本(沖縄地域)

  本事業の目的
   各連携モデルの構築およびルールの検討
   相互接続基盤の有効性の整理

  期待される効果
   医療・介護・健康分野の一体的な情報連携
   全国保健医療情報ネットワークの活用による医療・介護・保険分野におけるデータ利活用の促進

  

 Ⅱ、調査内容及び方法等

  1、医療等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する現状調査

  2、各利活用モデルの調査

  A)医療機関と介護事業所等間の情報連携に必要となるデータの標準化に関する調査

   医療介護連携におけるデータの標準化に関する調査、
   医療・介護連携時の患者・利用者IDおよび紐づけのあり方に関する調査
   職種に応じた本人認証・参照権限付与モデルに関する調査
   セキュリティー要件の明確化に関する調査
   介護業務システムと医療・介護連携システムの相互接続に関する標準仕様の作成に関する調査

  B)レセプト情報を活用した診療支援の有用性に関する調査

   国保のレセプトデータを患者自身同意の下、医師に開示する仕組みを構築し、その機能性や臨床上の有用性を検証する
   患者側のアクセスキーとしてマイナンバーカード、医師の認証としてHPKIカードを活用し、その有用性、課題を整理する。


  C)保険薬局間における調剤情報連携の有用性に関する調査

   調剤情報をサーバーに集約、調剤薬局間で共有し、効果的に調剤に役立てる仕組みの効果検証
   マイナンバーの個人認証を利用し、患者情報の名寄せ及び患者特定・同意取得における業務効率化などの効果・課題を検証する


  D)PHRの普及に向けた医療機関等と個人の間の情報連携のあり方に関する調査

   医療機関等や地域医療情報ネットワークと個人の情報連携のあり方について以下の調査を行う。
   1)現状の課題や解決方法の整理
   2)マイナポータルを活用したPHRの充実
   3)医療機関や地域医療情報ネットワークからのPHR連携関する今後の方策


意見交換

  ・鶴岡の医療介護連携に訪問看護が参加する必要があるのではないか
  ・倫理審査が必要なのではないか
  ・事業参加への同意はどうなっているのか
  ・介護職のHPKI(個人認証)は、
  ・事業のアウトカム指標の設定を評価するが、患者側の具体的なアウトカムは?
  ・モデルCで、薬局の負担が大き過ぎないか



  

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第4回社会連携フォーラム in 庄内

2018-09-11 09:48:45 | 日記
NPO法人 全国連携実務者ネットワークが主催する「第4回社会連携フォーラム in 庄内」が鶴岡で開催されました。

私はオブザーバーという立場で参加させて頂きましたが、医療連携、医療・介護、多職種連携に留まらない、第3の連携である「社会連携」をテーマに、全国および鶴岡からの事例報告があり、地域共生社会を目指した熱い意見交換が行われていました。

会のあとは、恒例の我が家での懇親会!40名超が集まり、鶴岡の在来野菜をふんだんに使った料理、ビールサーバでの生ビール、美味なるお酒~ワイン、更には車横付けの焼き鳥などで楽しんで頂きました。



山形新聞、荘内日報に取材頂きました。

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第4回 社会連携フォーラム in 庄内
 ~医療との連携における新しい”ちいきづくり”~

日時:2018年9月8日(土曜) 13:20~16:50
場所:鶴岡市先端研究産業支援センター レクチャーホール
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基調講演「医療・介護と地域がつながる”社会連携”の視点」
 東北公益文科大学 准教授 鎌田 剛



 ・社会連携とは?
  医療介護のみならず、異分野・異業種が、共に課題に取り組み、包括ケアを実現する過程のこと
  地域のヘルスケア・エコシステムを完成させるために、医療連携・多職種連携に加え必要とされる第3の連携の技術である。

 ・社会連携成功のカギ
  カギは、二項対立を超えること
  二項対立の例
   医療・介護 VS 地域、企業、職人
   非営利 VS 営利
   管理 VS 創造
  超えるためには
   同化?、平均?、妥協点?

  二項対立を超えた例:
   京滋摂食・嚥下を考える会
    医療者と職人の二項対立
     安全性 VS 味、見た目
     安定性 VS 変化・驚き
     機能性 VS 意匠性
    医療者と職人が意見を交わすことで嚥下障害のある人への餅食品の開発が実現
    安全 VS 味 を超えることができた
  
  ・ゼミ生による政策提言

実践報告

1、『わが街健康プロジェクト。~市民と学生と共に医療を考え行動する~』
   倉敷中央病院 地域医療連携・広報部長 十河 浩史

   地域医療広報誌(医療機関向け、患者向け、市民向け、HP)の作成
   講演会、ミーティング、を継続
   継続を楽しむ:グッズの配布
   次世代(近隣との大学生など)との協働

2、地域医療リーダ養成講座 「日南塾」から「にちなん医療市民サポーターズ」へ
   宮崎県立日南病院 医療連携科部長/日南塾長

   地域医療リーダー養成講座「日南塾」を5年にわたり継続
    1期:1年、参加者は年平均25名程度
    職種:市民、教員、PTA役員、医療職、行政、学生など
    平日19-21時、年7回開催
    内容:講演、グループワーク,最終回は公開講座としてグループ発表
    
   塾OBをベースに、日南医療市民サポーターズを結成
   医療を学んだ市民団体として医療者と共に歩んでいく

3、医療・介護と企業が連携する時代2018-N[EXT]Aの事例からー
  済生会新潟第二病院 地域連携福祉センター副センター長 斎川 克之 
  次世代地域医療研究会 N[EXT]A事務局長 島村実希

  医療と企業のコラボによるより良い地域医療へ向けた取組事例

4、木野俣自治会「いきいき隊」 ~自分で、年金+100円を稼ごう~
  鶴岡市木野俣自治会 会長 五十嵐正直

  木野俣集落:世帯数46戸、人口140名
  活動の主体として、木野俣いきいき隊を結成
   構成員:老人クラブ
   ミニデイサービス、グリーンツーリズム(山菜採り、修学旅行の受け入れなど)を実践
   今年度は、公民館を拠点として、どんぐり漬け、わらび出荷、養蚕、あつみかぶ栽培などを行った
  継続するためには、楽しく、やりがい、有償、自覚、知恵を活かす工夫、悪口厳禁 

5、コワーキングスペースみどりまち文庫 ~医療と地域をつなぐ拠点として~
  ㈱瀬尾医療連携事務所 代表取締役 瀬尾利加子

  ヘルスケアとまちづくりに特化
  ターゲット:ビジョンと熱意のある社会連携の担い手
  会員制:会員数55名、月会費:1000、3000、10000、25000
  意図的(医療側と市民側が一緒に集まりやすいように)に医療から距離のある企画を実施
   THE筋肉、歌って元気、メディア部、JOSANET(ボディビル)
   よくわかり介護教室、福祉用具の世界、ペンギンカフェ、訪問指導あれこれ、鶴岡食材を使った嚥下食、木野俣健康プロジェクト
   スキルをみがく医療連携実践セミナー、連携理論部、地域包括ケア入門、コミュニケーション部、プレゼンテーション部、あの人の講演を聴こう
   Dr. Ken's Bar、紅茶部、日本酒部、健康カフェ、やまこみカフェ、会員交流会
  
6、市民と保健・医療に情報の架け橋を ~慶応義塾大学先端生命科学研究所からだ館の挑戦~
  慶応義塾大学生命先端研究所からだ館 スタッフ 日下部ゆき、藤井紀子

  2007年、がん情報を提供する場として発足
  2014年、健康情報ステーションとして名称を「からだ館」に変更
  健康に関る蔵書1500冊を提供
  からだ館健康大学(講義、調理、自由研究おうえん隊、茨木会)
  にこにこ倶楽部(がん患者さんや家族がおしゃべりできるサロン)
  健幸かるたプロジェクト 
  など、センスある市民むけ企画を多数実践している

総合ディスカッション



閉会の挨拶
  慶応義塾大学生命先端研究所からだ館 リーダ 秋山美紀


我が家での懇親会、全国から参加の皆さんに楽しんで頂きました。

  




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多職種連携シンポジウムin鶴岡

2018-09-03 16:22:49 | 日記
庄内南部地域連携パス推進協議会主催の講演会。今年は、クリニカルパス学会の重鎮でもあり、話し上手な3名の講師をお呼びして贅沢なシンポジウムを開催しました。

まずは、オープニングアクションとして、三原からITとともに歩んできた20年に及ぶ鶴岡の連携の歴史をNet4U導入以前のIT化の取組を中心に話しました。さまざまな偶然(必然だったのかもしれませんが・)と地域外を含む多くに方々の熱意と努力と共に歩んできた20年であることを再確認しました。

今田先生からは、パスの基本、連携をやっていると連携パスをやっているは別物、連携ツール=連携パスではない、など連携パスの目指すべき基本的理論を学びました。鶴岡の連携パスもその本質を学び直し、ただ続けていくだけではなく、変えるべきところは変えていく努力をすべき時期に来ていると感じました。

山中先生からは、病院長としての立場から、病院と地域をつなぐツールとしてのパスの必要性、有用性を専門分野であるNSTの活動を踏まえ教えて頂きました。病院側が積極的に地域NST活動に関わっていることは羨ましくも思いました。

岡田先生からは、開業医としての理想的な生き方を教えてもらいました。とくに、在宅医は患者さんの最後の友人として、患者さん・家族の最後の夢をかなえるお手伝いができる素晴らしい職業だという話、感銘を受けました。また、周りのスタッフを尊敬しつつ、上手に人材を活用し、楽しく仕事をこなしている点、同じ開業医として大いに参考になりました。

例のごとく、懇親会~2次会では大いに盛り上がり親交を深めました。3人の講師の皆さんも短い時間でしたが鶴岡の食や歴史にも触れて頂き、楽しんで頂けたのではないかと思います。また、このメンバーで、面白い会をやりたいものです。

なお、済生会山形病院の石井政次先生(パス学会の重鎮のお一人です)から、懇親会の閉会のあいさつで、2年後のクリニカルパス学会は山形県が主催することに決めたとの嬉しい発言がありました。山形県のパスが飛躍する契機したいものです。



多職種連携シンポジウムin鶴岡
 テーマ「医療と介護をつなぐ地域連携パスの未来」
 日時:2018年9月1日(土)14:00~17:30
 会場:鶴岡メタボロームキャンパス レクチャーホール


■オープニングアクション

  *「ICTとともに歩む鶴岡の多職種連携」    
   鶴岡地区医師会理事 三原一郎



■講演 

 座長 茂木招良、三原美雪


  *「クリニカルパス・連携パス・電子化パスの基本と変遷 ~仲間と歩んだ20年~」
    富山県・高岡整志会病院 整形外科部長 今田光一




  *「NSTとクリニカルパス」
    大阪府・若草第一病院 院長 山中英治

  *「かかりつけ医の在宅医療を支える多職種連携」
    北海道・北美原クリニック 理事長 岡田晋吾



■シンポジウム
  「医療と介護をつなぐ地域連携パスの未来」

   座長: 丸谷 宏、三原美雪
   シンポジスト:今田光一、山中英治、岡田晋吾、三原一郎



■懇親会



■二次会


ドローン仲間でもある今田といっちー、まるで子供のようですな~




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