鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

平成30年度第2回 庄内地域保健医療協議会 在宅医療専門部会

2019-02-08 09:38:41 | 日記
日時:平成31年1月31日
場所:庄内総合支庁講堂

1、開会

2、あいさつ

3、報告

  庄内地域入退院ルールについて
  入退院ルールとは、介護(ケアマネジャー)と病院間での連携が円滑に進むための手順を定めたもの
  今回、庄内統一のルールを策定した

4、議事

  1)看取りに係る指標および在宅医療提供体制表の変更について

    前回の部会で「看取りの普及」という文言に異議がでたことを考慮し、文言を「看取り体制の充実」
    と変更するとともに、その評価指標として、「在宅ターミナル加算」、「在宅ターミナル加算または
    同一建物居住者建物」、「在宅患者支援病床初期加算」、「在宅患者支援療養病床初期加算」の
    算定件数を採用する。
    

  2)在宅医療等提供体制の確保に向けた具体的な取組について

    鶴岡市、三川町、酒田市、庄内町、遊佐町から、それぞれ報告あり。
    

5、その他

    訪問看護ステーション、南と北をまたいで活動しているところが増えてきている
    入退院ルールのなかでのIT(Net4U)の活用
     (鶴岡地区医師会が総務省の事業を受託し実証事業を実施した)
    医療介護の研修会に市民の参加が少ない

6、閉会



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形県在宅医療提供体制強化モデル事業による在宅医療推進のための多職種研修会

2019-02-07 10:43:34 | 日記
山形県在宅医療提供体制強化モデル事業

在宅医療推進のための多職種研修会
主催:鶴岡地区医師会、共催:南庄内在宅医療を考える会

日時:平成31年2月5日 18:45~20:45
会場:鶴岡地区医師会館 講堂

1、開会(石橋 学)

2、あいさつ(三原一郎)

山形県の事業である。
目的は、在宅医療への参入、医師を含む関係職種の積極的な関りを期待
一方で、研修会などへの医師の参加者は少ない、関心が低いのが現状、

県医師会のアンケート調査によれば、
在宅医療を実施している診療所は、内科系:71%、非内科系:22%
8%は機会があれば、今後取り組むと回答。
なお、研修会に参加しても良いと回答したのは77%

対策として、今後取り組みたいと考えている数%の医療機関への参入を促す取り組みと共に、
現在、在宅医療に取り組んでいる医療機関が、より負担なく、多くの在宅たーみなる医療を行える
環境づくりが重要と考える。そのために、必要なのは、訪問看護師、ケアマネジャー、
薬剤師、歯科などとの多職種協働のしくみづくりであり、ITの活用も考慮すべきである。

今日は、訪問看護師、歯科医師、薬剤師から在宅医療への取り組みについて講演して頂く、


3、講義

1、訪問看護師からみた庄内地区の在宅医療の現状について
  訪問看護STにこ 管理者 川俣 沙織 氏

  訪問看護ステーション
   県内 66か所
   庄内 16か所
    16か所は、いずれも24時間365日対応

  営利法人:50%
  従業員5名以下のステーションが60%以上を占めている 
  訪問件数は増加傾向 医療保険で前年度比18%増加 医療依存度の高い患者が増加している
  ターミナル加算・療養費算定率は、医療保険で高い
  医療的ケア児の受け入れ状況
   全国:18000
   山形県:105
  庄内地域で医療的ケア児を受け入れているのは2か所(3名)
  訪問診療で、訪問看護ステーションとの連携しているのは32%
  
  庄内地区の在宅医療の現状と課題
   小規模の施設が多く、十分に対応できていない
   訪問診療を行っている診療所の30%が訪問看護ステーションを利用しているが、さらなる連携強化が必要
   歯科、リハ、薬剤師との連携はあまり進んでいない

  訪問看護活用ガイドについて解説
   
  訪問看護指示書の記載の説明、注意点

  他職種との連携に関する訪問看護ステーションへのアンケート調査

 
2、在宅訪問歯科診療について
  鶴岡地区歯科医師会 清野 肇 氏

  フレイルは、口から
  歯の数と認知症は相関
  8020 50%達成、 一方で、う歯、歯周病が増加   
  高齢者にみられるトラブル
  ほたるを介せず直接歯科医へ依頼する例が増えている
  訪問診療で遭遇する口腔内として事例紹介
   う歯が多くみられる、
   歯が抜けたままになっている
   合わない入れ歯を使用している
   入れ歯が汚れている
   粘膜調整剤の劣化
  訪問歯科診療でできること
   義歯の修理、適合具合の改善、新たな作製
   う蝕処置
   口腔ケア
   歯周治療
   抜歯(主治医との情報交換を行ったうえで)
  高齢者の歯科治療のリスク
   血圧が高い
   抗凝固剤
   骨粗鬆症薬:顎骨壊死
   認知症:治療の拒否
   抜歯など外科的処置に耐えられない(体力)
   病態の急変
  訪問歯科診療を行う上での問題点
   器具、機材を必要とするもの
   開口できない
   誤嚥の可能性
   1回で治療が終了しない
   観血的処置
  事例報告
   認知症患者の義歯調整を在宅で行った事例
 
3、訪問服薬指導について
  篠田訪問薬局 篠田 太朗

  国は、薬局の機能分化を進めている
  在宅医療での薬剤師の役割もそのひとつとして求められている
  薬剤師の在宅訪問の割合は2%(調剤報酬ベース)
  鶴岡地区の薬剤師の2018年度の在宅訪問件数は
  患者数ベースで206(前年度116)、訪問件数ベースで2739(前年度1610)と大きく増加した
   一方で、全国平均よりは少ない
  患者内訳:認知機能低下37%、がん37%、精神疾患15%、神経難病11%
  事例紹介:ガン末期から看取りまで薬剤師が連携した事例
 
質疑

・訪問看護のタイミングはどうなっているのか?
  医療保険では、医師と同じタイミングで訪問することが多い
  Net4Uも活用している

おわりに

次回は3月24日(日曜日)、あおぞら診療所の川越先生、長崎の白髭先生、函館から岡田先生をお呼びしての豪華の講演会、シンポジウムを予定している。詳細な内容はこれから検討するが、多くの皆さんの参加を期待したい。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新川地区セキュリティー研修・活用検討会

2019-02-05 17:27:50 | 日記


新川地区に、来年度からNet4Uが導入されるとのことで、セキュリティー研修を含むキックオフ的な研修会で講演してきました。

講演では、最近経験したかなり進行した若年性アルツハイマー病の患者さんのNet4U活用事例を中心に実践的な話をしてきました。この事例は、病院(主治医、認知症認定看護師、リハ職、連携室)、診療所(在宅主治医、看護師)、ふきのとう(ケアマネジャー)、ハローナース(訪問看護師)、薬剤師が、所見、処方のみならず、各種書類、写真、動画などを共有し、緊密な連携のもと患者さんを支えています。さらに、本事例では家族参加型システム「Note4U」も活用されており、家族支援としてのNote4Uの活用紹介にもなりました。

Net4Uの立ち上げに多少なりとも貢献できたのであれば嬉しく思いますし、新川地区でのNet4Uが活発に利用されることを願っております。

なお、新川地区では在宅医療における多職種連携にマイクロソフト社の連携ツールを使っていたと経緯があり、今回県の補助金事業を活用しNet4U導入に至ったようです。


*新川地区とは、魚津市、黒部市、下新川郡入善町・朝日町の4市町のことを指します。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする