鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

Net4U利用状況調査2020年度版

2021-01-18 09:40:23 | 日記

2013年から年毎に行っているNet4U運用状況調査の2020年分が追加されましたので以下報告します。

  • 参加施設数の年次推移

参加施設の年度推移。全体に右肩上がりであるが、過去3年でみると、医科系では病院、医科、歯科診療所、訪問看護・リハビリには著変なく、調剤薬局の増加がみられる。介護系では、居宅介護支援事業所、その他の施設の増加がみられる。

  • 職種毎のユーザー数、年次推移

職種毎のユーザー数の年次推移である。ここでのユーザー数とは、調査年に1回以上アクセスした各職種のユーザーの数である。(登録ユーザー数ではない)。看護師の伸びが著しく、リハ職も順調に増加傾向にある。一方で、増加傾向が続いていてた介護職がやや減少に転じた。

在宅医療の普及と共に訪問看護師のニーズが増えていること、当地区ではここ数年、訪問看護ステーションが増え、そのほとんどにNet4Uが導入されていることに起因するのと思われる。

  • 参加職種の内訳比率

参加職種の比率を円グラフで示す。看護師(訪問看護)が42%、介護職(ケアマネジャー)27%、医師13%の順で、看護師の占める割合が年々増加している。

  • Net4U利用述べ患者数の年次推移

1年間にNet4Uを利用した患者数の年次推移である。調査開始以来、全体数にあまり変化がみられないのは、Net4Uへの新規登録とNet4Uを使わなくなった患者(施設入所、入院、死亡など)のバランスが保たれていると解釈できる。2016年から増加傾向にあったNet4U利用患者数が2020年はやや減少に転じた。医師以外の利用は増加しており、医師の利用が減少しているためと思われる。

  • 各職種の延べ書き込み数年次推移

Net4Uへの(閲覧ではなく)書き込み数の年次推移を職種毎にみたグラフである(医師は書き込み数が多いので右のスケールを参照)。看護師の書き込み数は昨年も増加している。一方、医師、リハ職は減少。介護職は、ユーザー数が多い割には書き込みは少ない。

  • まとめ
    • 参加施設は、介護系施設を主に増加傾向にある。一方、病院、診療所は著変なし。
    • 近年伸びていたNet4U利用患者数は昨年度は減少に転じた。医師以外の利用は伸びており、医師の利用減によるものと推測される。
    • 看護師のユーザー数、アクセス数、書き込み数は昨年度も増加し、増加傾向が続いている。
    • 近年増加傾向が続いていた介護職の利用はやや減少に転じた。
    • 薬剤師、歯科医師、リハ職の利用頻度に著変ない。

 

 


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