鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

大腿骨近位部骨折受傷前病態を考慮した退院時アウトカム設定

2018-10-15 09:57:20 | 日記
クリニカルパスパス学会で以下を報告してきました。




山形県鶴岡地区では、2006年より運用している電子化された大腿骨近位部骨折地域連携パスを運用している。
登録は、全例を原則として、蓄積されたデータを分析することで当地区の実態を本学会などで報告してきた。
2008年から2018年現在までの登録数は2419、年平均219例
観察項目数は478.

 一方で、病態による退院時アウトカムは設定されておらず、また、全例登録が原則な故、他地区では除外されることが多い認知症患者もパスの対象となっており、認知症を加味したアウトカム設定が課題となっている。

 認知症がリハビリテーション効果に与える影響に関しては、獲得歩行能力が優位に低下するという報告(文献1)がある一方で、90%の症例で受傷前の能力を再獲得することができたとの報告(文献2)があるなど、意見が分かれている。


そこで、前回のクリニカルパス学会では、BI(Berthel Index)と認知症自立度とで5分類(下表)し、それぞれの群のBIの推移を分析することで、

認知症は、運動自立群(B群)ではBIの回復に影響を与えていると考えられたが、受傷前に運動機能に何らかの問題がある患者群(C・E群)では、認知症の有無はBI回復にそれ程の影響を与えてはいなかった。

寝たきり~準寝たきり群(D・E群)では認知症があっても、BIを損失せずむしろ獲得して退院していた。

という知見を得た。


今回は、よりシンプルで実用的なマトリックス分類を試み、当初からの目的であった退院時アウトカムを設定を試みた。



縦軸にBIとして、BIの区切りを90以上、40以下、その中間に分類。
認知症の程度は、Ⅱa以下、Ⅱb以上を区切りとし、マトリックス分類した。
それぞれの群の状態は、下の表に示す。


各群のおもな観察項目の平均値、やパーセンテージをまとめた表である。
年齢、在院日数、女性の%などには著変がない。
看護必要度Bは、AからFの順に高い傾向にあるが、B群は例外である。
受傷前、後の自宅%は、A群が高いが、他群では大きな変化はない。
受傷前・後の施設%は、AからFの順に高くなる傾向にはある。


各群のBI、受傷前、受傷2週後、4週後、退院時の推移である。



ACD群の回復には、大きな差はなく、
特徴は、B群の2週後の低下が大きく、回復も悪いことと
E、F群では、受傷前よりむしろBIが改善している例が多いことにある。


BI取得(ADLの改善)における認知症の影響のまとめである。
概ね運動機能が自立している群では、Ⅱb以上の認知症の併存は、ADL改善に大きな負の影響を与えていた。
ある程度の運動障害がある群では、Ⅱb以上の認知症の併存は、ある程度の負の影響を与えていたが、自立群ほどではなかった。
準寝たきり~寝たきり群では、認知症の有無に関わらず、ADLが改善する例が多かった。


さて、今回の研究の目的であるアウトカムの設定であるが、
各群の受傷前と退院時BIの差(損失BI)の平均+標準偏差を超えるポイントをアウトカムとして設定した。

バリアンス分析は、バリアンス入力画面で、損失BIを含め自動で入力できるようにシステムを改良し、
来年1月から運用開始予定である。



受傷前BIと認知症自立度により6群にマトリックス分類し、受傷前BIと退院時BIの差異を比較検討した。

認知症自立度Ⅱb以上の認知症の合併は、とくに運動自立群(B群)において、BIの回復に大きく影響を与えていた。

過去のデータを分析し、損失BIの平均値+標準偏差を超えるポイントで各群の退院時アウトカムを設定した。

退院時アウトカムを設定したことで認知症を加味した退院時BIを予測でき、バリアンス発生事例を検討することで、より効果的なリハビリテーションに寄与できる可能性がある。






ほたる多職種研修会

2018-10-02 09:53:20 | 日記
ほたるが主催している、おもに介護職向けの研修会の本年度1回目を開催しました。
今回は、荘内病院の皮膚・排泄ケア認円看護師の梅本さんをお呼びして、排泄に関わる皮膚トラブルとケアと題して講演を頂きました。
認定看護師ならではの基本から応用までの実践的な講義内容で、大変勉強になりました。、


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ほたる 多職種研修会 平成30年度第1回
スローガン 実践に役立つ研修会

日時:平成30年9月26日:18:30~20:00
場所:鶴岡市先端研究所産業支援センター レクチャーホール

演題:排泄に関わる皮膚トラブルとケア
   ~科学で考えるスキンケア~

講師:荘内病院医療完全管理室 
   皮膚・排泄ケア認定看護師
   梅本 貴子

出席、97名
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(以下講義メモ)

認定看護師 山形県172名 (全国:19835名)

WOC (Wound Ostomey Continence)

W
 創傷全般を扱う
 庄内足とキズを考える会


 ストーマ造設患者のケア
 オストメイトと家族の会(2回/年)


 排泄ケア全般
 庄内排泄ケア連携会、


がん患者のWOCケア

1、皮膚の解剖と生理

  体内環境を守るインターフェース
  皮膚の生理機能
  ドライスキン、 栄養も影響する
  浸軟、皮膚バリア機能の低下
   オムツ内の環境
   排泄部の付着防止 オイル、被膜剤の塗布、おむつを重ねない
   IAD 失禁関連皮膚障害 (おむつ皮膚炎)
     尿や便への暴露に起因する皮膚障害

2、スキンテア(皮膚裂傷 Skin Tear)の原因・対応・予防

  リスク因子は、分かっていない
  フィルム剤は基本的には使わない
  75歳以上、1.5%
  STAR分類システム
   カテゴリー分類
   皮弁の戻し方: 乾燥した場合、生食で10-20分 
   創傷被覆材が原則
   予防ケア1:ぶつけない、引っ張らない、
   予防ケア2:皮膚の洗滌、保湿剤の塗布が予防に有効
   予防ケア3:患者・家族への啓もう、

3、スキンケアの実際
   予防的
    洗浄剤、界面活性剤
    ポイント、泡立てて洗う、
    泡立て不要の洗浄剤もある
    入浴後、水分を十分にふきとったあとに保湿剤
    皮溝に沿って、
    保護剤:保護オイル

4、粘着テープ
   貼り方:
   関節部、
   剥がし方、皮膚と平行に伸ばしながら

5、排泄ケア

   排泄ケア、最大の介護負担
   臭いものには蓋をしろ
   排泄は、ダークな部分
   検討する場がない
   タブー

   排泄ケア改革プロジェクト
    排尿自立指導料の新設
    排尿ケアチームの立ち上げ
     排尿自立を目指す取り組み
    介護保険:排せつ支援加算:100単位/月

   病院と地域の連携が必要
   地域CST会活動
    個別性のある排泄ケアの継続

   ちょっと頑張ってもまわりは分かってくれない
   一生懸命頑張るとまわりは分かってくれる
   突き抜けるとまわりが頑張ってくれる


質疑

  入浴時に垢が異常に多い人がいる
  保湿剤は夏でも塗布して方が良い、

山形県医師会小児在宅ケア検討委員会

2018-10-02 09:25:03 | 日記
表記会議が、10月2日、山形県医師会館で開催された。

委員は山形大学医学部、県内7病院、村山保健所、県小児医会、県医師会在宅医療推進委員など約30名。

各委員の自己紹介の後、山形大学医学部の三井教授から「山形県における小児在宅医療の現状と課題」という基調講演があり、その後県内各地域の現状や課題の報告があった。その後、委員間での意見交換があり、まずは現状把握のためのアンケート調査を行うことが決まった。

山形新聞

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医療的ケア児の全県支援に道 県医師会、検討委設立へ
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たんの吸引や胃ろうで栄養を取るなど日常的に医療的なケアを要する子ども(医療的ケア児)とその家族に適切な支援を行うため、県医師会(中目千之(なかのめちゆき)会長)は来月、山形大医学部や県などと連携し、小児在宅ケアの診療の充実や担い手確保などを進める検討委員会を設立することが26日、分かった。県によると、医療的ケア児について関係者による連携体制の構築は県内で初めてとなる。

 県が今年3月に市町村に聞き取りした結果、医療的ケア児約120人を確認した。厚生労働省によると、2016年度で全国に約1万8千人がいるという。医療的ケア児は福祉的サービスや訪問看護の利用者だけでなく、これらのサービスを受けていない児童もおり、市町村は人数や実態の把握が難しい現状が指摘されている。

 検討委は県医師会が中心となり、県や新生児集中治療室(NICU)を備えた病院、県小児科医会のほか、高齢者を対象に往診している県医師会在宅医療推進委員のメンバーも含めて約30人で構成する。初会合を10月2日に開き、年に数回開く方針。

 具体的な協議内容は▽小児在宅ケアの担い手となる医師などの確保と各地域の現状把握▽内科医に対する小児医療への研修の充実▽小児科主治医が同行して在宅診療研修を行うシステムの構築▽サービスの利用状況などを把握するアンケートの実施―などを想定している。医療的ケア児を持つ親の講話なども考えており、対象者が望む適切な支援策を検討していく。

 厚労省障害福祉課は「医療など一つの分野で課題を解決するのは難しい。福祉や母子保健、保育、教育など各分野の関係者が連携することが望ましい」と強調し、連携体制の重要性を指摘している。

 中目会長は「一部の医師と献身的な親の努力で支えられているのが現状。全県的な取り組みにする第一歩にしたい」とし、「すべての医療関係者に現状を理解してもらい、行政を含め社会的な支援システムの整備を急ぎたい」と話す。

 一方、県は本年度、実態把握を進めるために総合支庁単位で幅広い関係者が協議できる場を設けながら、市町村にも設置を働き掛ける考えを示している。



医療的ケアを必要とする子どもの在宅療法支援体制の整備へ向けて



以下会議メモ
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山形県医師会小児全宅ケア検討委員会

日時 平成30年10月2日 17:00~
会場 山形県医師会会館2F会議室

○会長挨拶
 障害を抱えた子供が増加 医療的ケア児という
 現状と課題
 大きな取り組みの一部である
 オール山形で

○出席者紹介
 国立病院機構米沢病院
 荘内病院
 山形済生病院
 市立病院済生館
 
○委員長、副委員長推薦

 委員長:中井理事
 副院長:前田委員

○報告 

1、山形県における小児在宅医療の現状と課題

  新生児死亡率の減少
  重い障害を残る患者が増えている (年間10名)
   脳性麻痺、てんかん、神経・筋変性疾患、ミトコンドリア病、染色体異常など
  在宅で医療ケアが必要なこども(医療的ケア児)の増加
  10年で約2倍に増加、在宅人口呼吸療法が必要な小児は10倍に増加
  県内の重症児
   入所:280名
   在宅:120名

  小児の地域包括ケアモデル
  40歳以上なら介護保険をつかえるが、小児では使えない
  子どもの支援は複雑・未整理

 2、山形県内の各地域における施設並びに医療的ケア児の現状

   山形大学の事業 平成26-30年度
   重症児インテンシブコース
   参加者:訪問看護師:43、病院看護師:33、医師:13.理学療法士:12 ・・ 
   講義
    TV会議
    e-learning
   医療的ケア・BLS実習
   講演会

   県立医療療育センター
    長期入所:35名 うち 超重症児:16名
    重度化、モニター管理が多い
    生活支援(通学、授業)も並行して行っている
    養育困難(病気、家庭の事情)
    外来:さまざまなタイプ、胃瘻、・・・
    行く先(保育園、小学校・・)が限られる、 家人(母親)の負担が大きい、就労できない
    福祉サービスなどの情報不足
    相談支援体制も少ない
    レスパイト先の確保が困難
    地域の資源不足と偏在(庄内、最上にはない)
    医療者間の情報共有が不十分、
    在宅支援コーディネーター不足、

   県立中央病院
    20年前に比し、訪問看護STが増えた
    規管カニューレ、抜けた場合、学校での再挿入は禁止されている →結局、学校へ行けない
     緊急の場合、誰がやってもよいことになっている    
    
   レスパイト入院を受け入れている、山形病院、米沢病院、
    

   荘内病院(レスパイトは月1回程度)、  
     15歳以上の障害児を入院させられない(病床基準の関係で)
     訪問看護活用されていない
   
○協議
 1、小児在宅ケアの担い手の確保と各地域での現状の把握:
   合同会社ヴォーチェ     
   ・通所介護事業所
   ・児童発達支援事業所
   ・放課後等デイサービス事業所

    小さいうちは、外来でも、大きくなると訪問看護にニーズがあがる
    訪問診療への需要は、今後増えていくだろう

    内科医の在宅診療+定期的な通院を期待する
    患児の親が、在宅医療のイメージが欠けている

    病院医師と在宅医との関係づくりは、早期から

 2、小児在宅ケアにおける連携体制の構築
   
   現状把握のためのアンケート調査、
   
   IT、オンライン診療の活用 (母親が若いので)
   病院・訪問看護との連携、Net4Uを利用して密な連携が可能
   患児をみるより、親のサポートが重要
   内科にとって、テクニカルには難しくない
   
 3、具体的な実施に向けての課題 

   内科医への小児医療への研修体制
   
   県健康福祉部障害福祉課との連携
    全数把握は重要
     災害時(停電時)の対応、 神経難病は県が対応している

 4、本委員会の今後の進め方

   行政と歩調を合わせて 群市地区医師会と市町村との連携
   
 5、山形県全体における活動:

    小児在宅ケア、医療的ケア児に関する既存の団体の確認と活動内容の把握
    家族の支援体制、進んでいない

 6、その他

   小児科の在宅医療は進んでいるのか
    
    

山形県医師会情報広報委員会

2018-09-22 10:53:31 | 日記
昨日は、山形県医師会館での情報広報委員会に出席してきた。
この委員会は、広報と医療情報を扱っており、県医師会理事の時代から担当してきた部署でもある。

10年以上継続しているラジオ番組「ドクターアドバイスきょうも元気」、視聴率も高くラジオ局は継続を希望しているが、一方で、出演を断られたり、地域で収録できなのかという要望もでているとのこと。遠方では、確かに負担にはなるのであろうが、医療を身近に感じてもらうなど県民へのサービスの一環として、また、貴重な経験として、引き続き協力してらいたいものである。

村山地区の医療情報ネットワーク協議会の報告があったが、この地域は病院も多く、またID-LinkとHuman Bridgeが混在していることもあり、なかなか活用にまでは至っていないのが現状。2次医療圏毎に構築されている医療情報ネットワークを超えて連携できるようにする全県化(広域連携の協定)については、2019年1月から運用?される予定とか。

県医師会主催の医療情報ネットワークの研究会という位置づけにあるITフェアー、本年度の開催は時期的に難しく、来年4-6月頃を目途に開催する予定とする。内容については今後検討することとなった。

山形県の医師資格証の普及率は4.4%で全国28位(全国平均は3.7%)。ほとんど普及していないというのげ現状。そもそも何に使えるか、所持するメリットが少な過ぎる。本命は、医療情報ネットワークのなかでの、個人認証や電子署名だが、現在の医療界はそれを活用できる環境にないのが最大の原因であろう。医師資格証の普及が目的ではないはず。

県医師会会報に関しては、会長から2019年1月号から、長期にわたる連載などは終了とし、内容を大きく変えるとの発言あり。委員から会報に対する意見が述べられたが、会員に広く読まれているとはいえない県医師会報のあり方、存在意義を根本から考えるべき時期なのかもしれない。

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山形県医師会情報広報委員会
日時:平成30年9月21日
場所:山形県医師会会館 2F会議室 

1、東北県医師会広報担当理事連絡協議会 報告 (神村常任理事)

  講演「日医の広報活動について」
  
   国民向けへの広報

   医師会から医療界内部へ向けての広報

    東京医科大学の問題に対するタイムリーな意見表明に対する評価


  東北各県医師会における広報活動の現状

    山形県:歓迎レセプション 

  組織強化に対する広報活動が重要

    
 2、YBCラジオ 「ドクターアドバイスできょうも元気」について

   山形市以外でも収録できないか (鶴岡からクレーム?)
    例えば鶴岡ではコミュニケーションホールを借りることは難しい
    山形市、優秀なディレクターがいることもある、

 3、山形県医療情報ネットワークについて

   村山地域医療情報ネットワーク協議会
    
    介護への拡大 却下
    診療情報の保存期間
    べにばな 普及していない、 ID-Link と HumanBridgeの相互連携
     コスト、

   全国的なネットワーク展開中、
    次世代ヘルスケア・システムの構築

   死後の画像診断のネットワーク活用は?
    県中、済生館から、否定的意見


   医療情報ネットワークの全県化
    
    

協議
 1、ITフェアについて

   昨年は、5月13日、
   来年度、4-6月頃に開催予定とする
    全県、ネットワーク
    特別講演:
     秋山先生People 
     日本医師会、 石川先生、長島先生、   

   システム、立ち上げるのは良いが、維持が大変、IDリンクを利用できないか?
   運用費をどうするか?、診療報酬、
   広く会員を集めるために、

 2、医師資格証
   
   全国で中間程度、
   出欠確認、
   薬剤師の資格確認、
   どこで、使うのか、メリットが分からない
   カードがないとレセプト請求できないなどの工夫
   普及は目的ではない
   
 3、会報、ホームページの見直し

   ホームページをスマホ対応に
   会報について
    来年1月に刷新
    永年の執筆者を切る? 一方で生きがいなので断るのは難しい?
    対談シリーズ:精神科医と内科医
    座談会シリーズ:精神科、養護施設、認知症、主治医意見書などをテーマ、スケジュール調整が大変だった
    YBCラジオの内容を書いてもらう
    SNSに発信している会員をピックアップしてみては
    県会報誌は読まないが、ネットなら読むかもしれない
    投稿規定の見直し
    特集など企画力
    アンケートを行ってはどうか
    記録としての役割もある
     
  4、その他

医療等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する調査研究の請負 第1回検討委員会

2018-09-20 16:23:55 | 日記
本年度の総務省の医療、介護分野におけるICT普及事業のキックオフ会に出席してきました。
本事業には、ヒアリング段階から関わってきましたが、最終的には以下の4つのモデルで実証事業を行うようです。

A)医療・介護連携 三菱総合研究所(鶴岡地域・八戸地域)
B)レセプトデータを活用した保険者・医療機関連携 エム・エイチ・アイ (香川県高松地域)
C)調剤情報を活用した薬局連携 NTTコミュニケーションズ(酒田地域)
D)EHRPHR連携 NTT東日本(沖縄地域)

鶴岡地域は、八戸地域と共に、医療機関と介護事業所間の情報連携に必要となるデータ標準化に関する調査を三菱総合研究所の下実証事業を実施します。

地域で実施する実証実験は、居宅介護支援システムに入力した、入院時情報提供書データやケアプランをNet4Uに自動登録し、病院、診療所、訪問看護STなどと情報共有するというものです。

なお、酒田地区は表記のCの事業に参画し、調剤情報を調剤薬局間で共有し、効果的に調剤に役立てる仕組みの効果検証を行う予定となっています。




医療等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する調査研究の請負
第1回 検討委員会
日時:平成30年9月19日(水) 10:30~12:00
場所:TPK東京駅セントラルカンファレンスセンター ホール12A


1、開会

2、総務省あいさつ

3、実施主体あいさつ

  NTT東日本

4、座長あいさつ

  4つのサービスモデル
  事業の成果は重要、
  
5、委員あいさつ

6、実施計画説明

 Ⅰ、業務全体に関する基本的な考え方

  4つの連携モデルについて実証事業を行う

   A)医療・介護連携 三菱総合研究所(鶴岡地域・八戸地域)
   B)レセプトデータを活用した保険者・医療機関連携 エム・エイチ・アイ (香川県高松地域)
   C)調剤情報を活用した薬局連携 NTTコミュニケーションズ(酒田地域)
   D)EHRPHR連携 NTT東日本(沖縄地域)

  本事業の目的
   各連携モデルの構築およびルールの検討
   相互接続基盤の有効性の整理

  期待される効果
   医療・介護・健康分野の一体的な情報連携
   全国保健医療情報ネットワークの活用による医療・介護・保険分野におけるデータ利活用の促進

  

 Ⅱ、調査内容及び方法等

  1、医療等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する現状調査

  2、各利活用モデルの調査

  A)医療機関と介護事業所等間の情報連携に必要となるデータの標準化に関する調査

   医療介護連携におけるデータの標準化に関する調査、
   医療・介護連携時の患者・利用者IDおよび紐づけのあり方に関する調査
   職種に応じた本人認証・参照権限付与モデルに関する調査
   セキュリティー要件の明確化に関する調査
   介護業務システムと医療・介護連携システムの相互接続に関する標準仕様の作成に関する調査

  B)レセプト情報を活用した診療支援の有用性に関する調査

   国保のレセプトデータを患者自身同意の下、医師に開示する仕組みを構築し、その機能性や臨床上の有用性を検証する
   患者側のアクセスキーとしてマイナンバーカード、医師の認証としてHPKIカードを活用し、その有用性、課題を整理する。


  C)保険薬局間における調剤情報連携の有用性に関する調査

   調剤情報をサーバーに集約、調剤薬局間で共有し、効果的に調剤に役立てる仕組みの効果検証
   マイナンバーの個人認証を利用し、患者情報の名寄せ及び患者特定・同意取得における業務効率化などの効果・課題を検証する


  D)PHRの普及に向けた医療機関等と個人の間の情報連携のあり方に関する調査

   医療機関等や地域医療情報ネットワークと個人の情報連携のあり方について以下の調査を行う。
   1)現状の課題や解決方法の整理
   2)マイナポータルを活用したPHRの充実
   3)医療機関や地域医療情報ネットワークからのPHR連携関する今後の方策


意見交換

  ・鶴岡の医療介護連携に訪問看護が参加する必要があるのではないか
  ・倫理審査が必要なのではないか
  ・事業参加への同意はどうなっているのか
  ・介護職のHPKI(個人認証)は、
  ・事業のアウトカム指標の設定を評価するが、患者側の具体的なアウトカムは?
  ・モデルCで、薬局の負担が大き過ぎないか



  

第4回社会連携フォーラム in 庄内

2018-09-11 09:48:45 | 日記
NPO法人 全国連携実務者ネットワークが主催する「第4回社会連携フォーラム in 庄内」が鶴岡で開催されました。

私はオブザーバーという立場で参加させて頂きましたが、医療連携、医療・介護、多職種連携に留まらない、第3の連携である「社会連携」をテーマに、全国および鶴岡からの事例報告があり、地域共生社会を目指した熱い意見交換が行われていました。

会のあとは、恒例の我が家での懇親会!40名超が集まり、鶴岡の在来野菜をふんだんに使った料理、ビールサーバでの生ビール、美味なるお酒~ワイン、更には車横付けの焼き鳥などで楽しんで頂きました。



山形新聞、荘内日報に取材頂きました。

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第4回 社会連携フォーラム in 庄内
 ~医療との連携における新しい”ちいきづくり”~

日時:2018年9月8日(土曜) 13:20~16:50
場所:鶴岡市先端研究産業支援センター レクチャーホール
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基調講演「医療・介護と地域がつながる”社会連携”の視点」
 東北公益文科大学 准教授 鎌田 剛



 ・社会連携とは?
  医療介護のみならず、異分野・異業種が、共に課題に取り組み、包括ケアを実現する過程のこと
  地域のヘルスケア・エコシステムを完成させるために、医療連携・多職種連携に加え必要とされる第3の連携の技術である。

 ・社会連携成功のカギ
  カギは、二項対立を超えること
  二項対立の例
   医療・介護 VS 地域、企業、職人
   非営利 VS 営利
   管理 VS 創造
  超えるためには
   同化?、平均?、妥協点?

  二項対立を超えた例:
   京滋摂食・嚥下を考える会
    医療者と職人の二項対立
     安全性 VS 味、見た目
     安定性 VS 変化・驚き
     機能性 VS 意匠性
    医療者と職人が意見を交わすことで嚥下障害のある人への餅食品の開発が実現
    安全 VS 味 を超えることができた
  
  ・ゼミ生による政策提言

実践報告

1、『わが街健康プロジェクト。~市民と学生と共に医療を考え行動する~』
   倉敷中央病院 地域医療連携・広報部長 十河 浩史

   地域医療広報誌(医療機関向け、患者向け、市民向け、HP)の作成
   講演会、ミーティング、を継続
   継続を楽しむ:グッズの配布
   次世代(近隣との大学生など)との協働

2、地域医療リーダ養成講座 「日南塾」から「にちなん医療市民サポーターズ」へ
   宮崎県立日南病院 医療連携科部長/日南塾長

   地域医療リーダー養成講座「日南塾」を5年にわたり継続
    1期:1年、参加者は年平均25名程度
    職種:市民、教員、PTA役員、医療職、行政、学生など
    平日19-21時、年7回開催
    内容:講演、グループワーク,最終回は公開講座としてグループ発表
    
   塾OBをベースに、日南医療市民サポーターズを結成
   医療を学んだ市民団体として医療者と共に歩んでいく

3、医療・介護と企業が連携する時代2018-N[EXT]Aの事例からー
  済生会新潟第二病院 地域連携福祉センター副センター長 斎川 克之 
  次世代地域医療研究会 N[EXT]A事務局長 島村実希

  医療と企業のコラボによるより良い地域医療へ向けた取組事例

4、木野俣自治会「いきいき隊」 ~自分で、年金+100円を稼ごう~
  鶴岡市木野俣自治会 会長 五十嵐正直

  木野俣集落:世帯数46戸、人口140名
  活動の主体として、木野俣いきいき隊を結成
   構成員:老人クラブ
   ミニデイサービス、グリーンツーリズム(山菜採り、修学旅行の受け入れなど)を実践
   今年度は、公民館を拠点として、どんぐり漬け、わらび出荷、養蚕、あつみかぶ栽培などを行った
  継続するためには、楽しく、やりがい、有償、自覚、知恵を活かす工夫、悪口厳禁 

5、コワーキングスペースみどりまち文庫 ~医療と地域をつなぐ拠点として~
  ㈱瀬尾医療連携事務所 代表取締役 瀬尾利加子

  ヘルスケアとまちづくりに特化
  ターゲット:ビジョンと熱意のある社会連携の担い手
  会員制:会員数55名、月会費:1000、3000、10000、25000
  意図的(医療側と市民側が一緒に集まりやすいように)に医療から距離のある企画を実施
   THE筋肉、歌って元気、メディア部、JOSANET(ボディビル)
   よくわかり介護教室、福祉用具の世界、ペンギンカフェ、訪問指導あれこれ、鶴岡食材を使った嚥下食、木野俣健康プロジェクト
   スキルをみがく医療連携実践セミナー、連携理論部、地域包括ケア入門、コミュニケーション部、プレゼンテーション部、あの人の講演を聴こう
   Dr. Ken's Bar、紅茶部、日本酒部、健康カフェ、やまこみカフェ、会員交流会
  
6、市民と保健・医療に情報の架け橋を ~慶応義塾大学先端生命科学研究所からだ館の挑戦~
  慶応義塾大学生命先端研究所からだ館 スタッフ 日下部ゆき、藤井紀子

  2007年、がん情報を提供する場として発足
  2014年、健康情報ステーションとして名称を「からだ館」に変更
  健康に関る蔵書1500冊を提供
  からだ館健康大学(講義、調理、自由研究おうえん隊、茨木会)
  にこにこ倶楽部(がん患者さんや家族がおしゃべりできるサロン)
  健幸かるたプロジェクト 
  など、センスある市民むけ企画を多数実践している

総合ディスカッション



閉会の挨拶
  慶応義塾大学生命先端研究所からだ館 リーダ 秋山美紀


我が家での懇親会、全国から参加の皆さんに楽しんで頂きました。

  




多職種連携シンポジウムin鶴岡

2018-09-03 16:22:49 | 日記
庄内南部地域連携パス推進協議会主催の講演会。今年は、クリニカルパス学会の重鎮でもあり、話し上手な3名の講師をお呼びして贅沢なシンポジウムを開催しました。

まずは、オープニングアクションとして、三原からITとともに歩んできた20年に及ぶ鶴岡の連携の歴史をNet4U導入以前のIT化の取組を中心に話しました。さまざまな偶然(必然だったのかもしれませんが・)と地域外を含む多くに方々の熱意と努力と共に歩んできた20年であることを再確認しました。

今田先生からは、パスの基本、連携をやっていると連携パスをやっているは別物、連携ツール=連携パスではない、など連携パスの目指すべき基本的理論を学びました。鶴岡の連携パスもその本質を学び直し、ただ続けていくだけではなく、変えるべきところは変えていく努力をすべき時期に来ていると感じました。

山中先生からは、病院長としての立場から、病院と地域をつなぐツールとしてのパスの必要性、有用性を専門分野であるNSTの活動を踏まえ教えて頂きました。病院側が積極的に地域NST活動に関わっていることは羨ましくも思いました。

岡田先生からは、開業医としての理想的な生き方を教えてもらいました。とくに、在宅医は患者さんの最後の友人として、患者さん・家族の最後の夢をかなえるお手伝いができる素晴らしい職業だという話、感銘を受けました。また、周りのスタッフを尊敬しつつ、上手に人材を活用し、楽しく仕事をこなしている点、同じ開業医として大いに参考になりました。

例のごとく、懇親会~2次会では大いに盛り上がり親交を深めました。3人の講師の皆さんも短い時間でしたが鶴岡の食や歴史にも触れて頂き、楽しんで頂けたのではないかと思います。また、このメンバーで、面白い会をやりたいものです。

なお、済生会山形病院の石井政次先生(パス学会の重鎮のお一人です)から、懇親会の閉会のあいさつで、2年後のクリニカルパス学会は山形県が主催することに決めたとの嬉しい発言がありました。山形県のパスが飛躍する契機したいものです。



多職種連携シンポジウムin鶴岡
 テーマ「医療と介護をつなぐ地域連携パスの未来」
 日時:2018年9月1日(土)14:00~17:30
 会場:鶴岡メタボロームキャンパス レクチャーホール


■オープニングアクション

  *「ICTとともに歩む鶴岡の多職種連携」    
   鶴岡地区医師会理事 三原一郎



■講演 

 座長 茂木招良、三原美雪


  *「クリニカルパス・連携パス・電子化パスの基本と変遷 ~仲間と歩んだ20年~」
    富山県・高岡整志会病院 整形外科部長 今田光一




  *「NSTとクリニカルパス」
    大阪府・若草第一病院 院長 山中英治

  *「かかりつけ医の在宅医療を支える多職種連携」
    北海道・北美原クリニック 理事長 岡田晋吾



■シンポジウム
  「医療と介護をつなぐ地域連携パスの未来」

   座長: 丸谷 宏、三原美雪
   シンポジスト:今田光一、山中英治、岡田晋吾、三原一郎



■懇親会



■二次会


ドローン仲間でもある今田といっちー、まるで子供のようですな~




第7回 庄内地域医療情報ネットワーク研究会

2018-08-27 11:48:36 | 日記



日本でもっとも有名でかつ実績のある医療情報ネットワーク「あじさいネット」の松本先生をお呼びしての講演会を行いました。


第7回 庄内地域医療情報ネットワーク研究会

 ~ICTが導く医療と介護の新たなステージ~

日時:2018年8月26日 16:00~17:45
場所:荘内病院講堂


【オープニングアクション】

  ○庄内地域における医療情報ネットワークの現状の課題

  ○医療情報ネットワークの全県下について

【特別講演】

 質の高い地域医療・介護・福祉に不可欠な地域医療情報ネットワーク

 ~長崎県におけるあじさいネット13年間の散り組み~

 講師 松本 武浩

 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科医療情報学准教授

 1、あじさいネットの基本機能

   情報提供病院 36病院
 
  ・病診連携での利用(2004年~)

   分散したカルテ情報の集約化により「近医」が「かかりつけ医」に!
   埋もれた医療リソースの有効活用
   生涯教育効果

  ・在宅医療での利用(2014年~)

   あじさいネットのコンテント情報登録機能を利用した在宅チーム間での情報共有
   入院、外来、在宅まで、一連の情報を共有
   タブレット端末の活用   
  
  ・病病連携での利用(2016年~)

   専門診療の質向上
   救急医療支援
   専門医療の地域支援



 2、診療情報共有から多機能連携へ(2013年~)

   遠隔画像診断システム
   TV会議システムシステム
   講演・カンファレンス中継システム
   周産期診療支援システム
   遠隔病理診断システム
   糖尿病管理システム
   検査データ共有システム
   地域ネットワーク型パス

 3、地域内全検査データ&調剤共有(2015年~)

   あじさいネットにおける検査結果と処方情報の共有
   検査データオンライン閲覧
   診療所における検査結果の施設間共有
   

 4、疾病管理や地域連携パスでの利用(2014年~)

   パスのIT化は不可欠
   地域ネットワーク型パス
   地域ネットワーク型パスへの検査データ&調剤情報の自動格納
    
   周産期診療支援システム「すくすく」

結論

  地域医療ICT連携は患者中心医療、質の高い地域完結型医療のためには必須

大腿骨個別パス委員会(バリアンス班)

2018-08-17 16:30:20 | 日記
大腿骨個別パス委員会では、今までアウトカムが適正に設定されていなかったこともあり、適切なアウトカムの設定を目指し、議論を重ねてきました。

昨日の会議では、

管理病院でのアウトカム
 在院日数を21日以内

回復期病院のアウトカム
 在院日数は、90日以内
 禁忌でない限り骨粗鬆症の治療を行う
 マトリックス分類で規定の点数より低下していない。

と決め、10月1日から運用を開始予定としました。

なお、現在運用の電子化パスでは、バリアンスが細かく分類され、選択できる設計となっていますので、それを活用し、足りない部分は特記事項に記載することとしました。




  

平成30年第1回医療と介護の連携研修会

2018-08-10 16:00:55 | 日記




と き:平成30年8月10日 18:45~20:45
ところ:鶴岡市先端研究産業支援センター レクチャーホール


10周年、第20回目の区切りとなる医療と介護の研修会が開催されました。
今回も、約250人の多職種の方々に集まってもらいました、


置賜保健所課長補佐の加藤氏から置賜地域の入退院調整ルールの話を聴いた後、山形県立保健医療大学看護学科教授の後藤先生からは「多職種連携最前線!!」という20回記念の基調講演を聴講しました。その後、恒例の多職種による退院支援をテーマにしたグループワークを行いました。いろいろな立場の職種からの現場の話は、私にとっては、現状を知る上でも大変有意義な会でした。

最後に、置賜地域では、このような多職種の会では必ず集合写真を撮ることにしているとのことで、当地区でも負けじと集合写真を撮りました。
250人も集まると壮観ですね。