鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

業績2018

2018-12-29 10:10:11 | 日記
今年の講演、執筆などをまとめました。
医療IT、在宅医療、多職種連携、パスなどの分野で声をかけて頂き感謝です。
来年も引き続き、よろしくお願いいたします。

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依頼原稿:地域包括ケアにおける多職種対応型電子カルテシステムNet4Uの活用
 三原一郎、佐藤健一、Monthly Book MEDICAL REHABILITATION、No.219

投稿:ちょうかいネットおよびNet4U 運用の現状と課題
 三原一郎、めでぃかすとる:第311号、3月15日発行

報告:ちょうかいネット Net4U 運用の現状と課題
 三原一郎、第6回 庄内地域医療情報ネットワーク研究会、1月27日

単行本:たかがITされどIT ーITでつながる多職種連携ー
 三原一郎、WHAT'S NEW in 皮膚科学 2018-2019

講演:鶴岡地区医師会地域医療連携室「ほたる」の設立の経緯と現状について
 三原一郎、郡山市医師会第2回在宅医療推進研修会、5月23日

シンポジスト:医療と介護を繋ぐヘルスケア・ソーシャルネットワーク「Net4U」
 三原一郎、第2回全国在宅医療医歯薬連合会全国大会、5月26-27日

シンポジウム:鶴岡地区における在宅医療への取り組み
 三原一郎、東北在宅医療連携推進フォーラム、7月28日

講演:庄内地域における医療情報ネットワークの現状と課題
 三原一郎、第7回 庄内地域医療情報ネットワーク研究会、8月26日

シンポジウム:ICTとともに歩む鶴岡の多職種連携
 三原一郎、多職種連携シンポジウムin鶴岡、9月1日

ポスター発表:大腿骨近位部骨折受傷前病態を考慮した退院時アウトカム設定
 三原一郎、茂木招良、工藤浩平、第19回日本クリニカルパス学会(函館)、2010/12/13

講演:ITが支える鶴岡の多職種連携
 三原一郎、国立函館病院パス研修会、11月7日

講演:多職種連携を基盤とした在宅医療への取り組み
 三原一郎、三条市医師会学術講演会、11月22日



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日本海総合病院とのよりスムーズな在宅移行を目指した意見交換会

2018-12-25 16:47:00 | 日記
以前から懸案となっていた、日本海病院からのよりスムーズな在宅移行を目指したの話し合いの場がもたれた。
参加者は、南から在宅医療を考える会4名、ほたる3名、北からは日本海総合病院の連携室から医師を含む4名の計11名。

話し合いの前提として、
 あくまで日本海総合病院から在宅へ移行する患者を対象とし、
 このような患者のほとんどは、がん末期の在宅緩和ケア事例(昨年のデータでは年間16例)。

話し合いのポイントは3点に集約
 1、訪問指示書は誰が書くべきか
 2、北でも退院前カンファレンスを開催して欲しい 
 3、早期の退院調整を

1、基本は退院直後に在宅主治医が書くが、在宅主治医に指示書を書くだけの十分な情報がない場合は、病院主治医が書くこともあり
  結局は、ケースバイケース

2、退院前カンファレンスは、北では行われておらず、その代わりに担当者会議(北ではケア会議と呼んでいる)が行われている。
  担当者会議は、ケアマネジャーが招集、病院と介護との会議で医師の参加はない。主に在宅での生活をテーマにした会議
  退院前カンファレンスは、連携室が招集、病院と在宅主治医がメインの会議で、医療に重きを置いている会議、
  北のS医師より、在宅主治医が参加する退院前カンファレンスは、病院主治医との顔のみえる関係づくりにおいてとても重要なので原則やるべきとの意見があり、北でも前向きに検討することとなった。(この部分は話し合いでの大きな成果)

3、早期からの退院調整には、早期からの二人主治医制の導入、患者意識を変えるための取り組み、がんパスの導入などが考えられるが、今後の課題。


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日本海総合病院との連携 ~スムーズな在宅移行を目指した意見交換会~
日時:平成30年12月20日 19:00~
場所:鶴岡地区医師会 会議室
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進行:中村先生

1、開会とあいさつ

2、自己紹介

3、意見交換

 日本海総合病院の連携室 4名(含む医師1名)

  ・訪問看護指示書

   紹介状を退院前に送付、
    家族を介して、退院日、
    訪問看護指示書、病院、診療所、双方からだすことができる(保健所)
    診たことことがない患者の場合は、病院から指示書を出してもらった方が良い場合もある
    在宅医が指示書をだすのが適切ではないか
    家族が間に入って、紹介状で依頼することが多い
    往診日に退院させようと思ったが、それなら往診は1週間後にするといわれて困ったことがあった
    訪問看護指示書は在宅医が書くのが原則

   退院カンファレンス(日本海での現状)
    退院前カンファレンスはやっていない
    サービス担当者会議を病院でやっている
    退院前カンファレンス、連携室が招集する多職種での会議、
    福祉系職種、訪問看護師、病院看護師、 
    医師の参加はない

    新規に在宅医をお願いするケースは、全例行うことを原則にする
    医師の参加は不可欠
    連携室が招集
    1年で鶴岡へ依頼したのは16件 医師が参加したのは1回だけ
    実調、    
    カンファレンスシートの活用

    緩和ケアを断られるケースが多い
    日本海へ通院している患者は(病院に固執し)、診療所を受診したがらない

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荘内病院主催 合同懇談会

2018-12-25 16:29:08 | 日記
地域支援病院としての活動の一環である、荘内病院、登録医、医師会との懇談会が行われた。
今回は、荘内病院から3題の話題提供があり、各組織の代表のあいさつなどで懇親を深めた。
課題は、参加者(とくに診療所医師)が限られていることだろう。

荘内病院主催 合同懇談会
平成30年12月18日 19:00~
東京第一ホテル鶴岡 2F 鶴の間

1、開会

2、挨拶(三科院長)

3、話題提供

第一題
「急性心筋梗塞地域連携パス運用状況からみえてきた課題」
  リハビリテーションセンター副技士長 理学療法士 渡部美穂 氏

  かかりつけ医への紹介率が低い
  かかりつけ医のCAG実施率が低い

第二題
「特定行為研修を修了した認定看護師の活動」
  集中治療センター看護主任 集中ケア特定認定看護師 三浦 良哉 氏
  
  医師、歯科医師の判断を待たずに、手順書により一定の医療行為を行える 
  6か月~12か月の研修が必要
  Aライン挿入
  PICC挿入
  特定行為の利点
   タイムリーな実践、
   臨床推論による急変予測
   患者への説明  

第三題  
「ドクター出前講座 ~市民とかんがえる地域医療の取り組み」
  地域医療連携室 地域医療連携主任 原田真弓 氏

  昨年、3回実施、本年度2回実施
  クイズを多用したミニ講義、寸劇、車座ディスカッションなど

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鶴岡みらい健康調査セミナー

2018-12-25 10:10:33 | 日記



毎年この時期に行われている「鶴岡みらい健康調査セミナー」。
今回は、がんと就労をテーマに開催されました。
今やがんは慢性疾患と言われる時代、がんと付き合いながら長く生活できる環境となりました。
一方、そこには大きな困難もあり、社会の理解と支援が必要です。

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鶴岡みらい健康調査セミナー
 がんになっても自分らしく生きる、働く、暮らしていくために

平成30年12月16日 13:30~
鶴岡メタボロームキャンパスレクチャーホール
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基調講演
 35歳でがんになったパパの話
  キャンサーペアリンツ代表理事 西口洋平氏

  35歳でがん(胆管癌)告知
  2週間後手術、転医あり、インオペ、ステージ4
  一般的ながんの5年生存率 62.1%
  ステージ4は、2.9%
  現在、3.5年経過、週1回の化学療法
  余命1年と言われたが、・・
  告知から仕事復帰へ
   仕事仲間に涙なしでは語れない、
   人事部長に話をした、内勤、時短を勧められたが
   営業職のフルタイムでの復帰を希望
   週4日の勤務、有給がなくなる 営業成績下がる、賞与、月給が下がる
   毎月3-4万の医療費、
   貯金を切り崩しながらの生活、親の補助
   こどもには伝えられず、
   親の心配
   それぞれに、それぞれのサポート
   治療は永続的
   絶たれるキャリア
   病院は、冷たい場所 (思っていることを伝えられない)
   まわりに、同じ境遇の人がいない
   1年間にあらたに発生する患者は多い
   同じ境遇の人を探せる、
   こどもをもつがん患者のためのコミュニティサービス
   会員同士の「つながり」をつくりやすくする工夫
   ネット上での情報交換、ネットは地域を超える、
   受益者、余益者、
   会員:2800人 全国
   リリースから2年7か月
   平均、42.9歳、
   同時者同士の情報交換で、解決できることが多い、治療にも良い影響を与えるかも
   ネットだけでなく、直接会う機会(オフ会)も設定
   仲間の存在が考え方を変えて、前向きになれた
   なくなったとしても、
   つながることで前向きになってほしい
   世代のがん患者の声を届けたい
   持続可能なサービスにしたい 
   さまざまな企業との連携
   医師から奇跡といわれる 
   患者中心の発想は、好きではない
   みんなでつくる環境が良いのでは 患者は社会の一部(特別ではない)
   キャンサーの効果を証明するために、研究している

がん診断後の就労継続
 国立がん研究センター がん対策情報センター 土屋 雅子 氏

 がん対策情報センター
 HP:がん情報冊子

 第3期 がん対策推進基本計画
  分野別施策
   予防
   がん医療の充実 
   がんとの共生

なぜ、がんと仕事が重要か
 日本の労働の現状
 がんにかかる割合
  50歳台から増加
  がん患者の1/3は就労世代
  がんで就労している患者 35万人
  治療しながら働いている人は増加傾向
  治療としごとを両立を支援することが現実的
 がんは、長くつきあう慢性病に変化しつつある
 新規がん患者100万 1/3が就労
 高齢労働者の一層の増加が見込まれる
 がん就労者をとりまく関係者
  地域(かかりつけ医、支援センター、家族含む)、医療機関(医師、看護師、薬剤師・・)、職場(上司、同僚、産業医・・)
 周りの人に何ができるのか
 就労継続の実態
  退職:20%
  離職:40%

1、離職を早まらないで
  退職にいたるプロセス 60%は、まったく納得はしていない 
  職場への心配
  自分自身への不安
  治療と仕事の両立への不安
  家族の支援不足
2、自分の権利を知りましょう
  離職を早まらないで!
  医療からの情報は少ない
  がん制度ドック
  がんのお金に関する情報
3、職場で相談する人をみつける
  仕事の問題解決に役立った:約80%
4、仕事の悩みも医療者に相談してみてはいかが
5、治療計画と副作用を理解し、会社に説明しましょう
6、会社が知りたいことを主治医に伝えましょう  
7、あったら助かる配慮を具体的に職場に提案してみましょう
8、できることをアピールしましょう
9、無理をしない 結局辛くなるのは自分です
  無理は長続きしない 無理のない仕事をみつける
10、気遣いと感謝は潤滑油

癌になったことを話すか?
家族へ 85%
友人・仕事県警者 44%
近所へ 9%

鶴岡みらい健康調査
 参加:11002人
 優秀演題賞 2題
 鶴岡から日本へ、世界へ
 若手スタッフ5名が調査を継続
 メタボローム解析 →病気の予防、健康寿命の延伸 90歳でも社会で活躍できる時代を目指す
 健康だけでなく、生きがいをもつことが大事
 健康でいるために
  ・フレイル 予防 外にでかけられる=自分の居場所
   今年のみらい調査で、フレイルチェック行っている
  ・認知症 予防

 認知症予防調査
  2019年4月から開始
   MRI,認知症、フレイル、血液・尿検査、質問紙
   対象:65~79歳、500名

パネルディスカッション
がんとともに働く ~荘内地域の取り組み~

モデレーター:和泉典子(荘内病院 内科・緩和ケアチーム医師)
パネリスト:
 佐藤弘子(特定社会保険労務士/山形産業保健総合支援センター 両立支援促進員)
 五十嵐 真実(慶応義塾大学先端生命科学研究所 からだ館スタッフ)
 土屋雅子
 西口洋平

五十嵐さん
 42歳、大腸癌
 手術後、化学療法
 治療の辛さ、
 休むことによる後ろめたさ
 治療費が半端ない
 救済制度はあるが手続きが大変だった、
 再発を契機に仕事を辞めて、パートタイムの仕事へ
 入院中に、今後のことについての説明があれば、辞めずに済んだかもしれない
 自分がネガティブに
 身体障害者となった、
 学童保育、バイト、
 休みをもらうのは、心苦しい
 3年前から荘内病院、
 仕事があること、あてにされていること、子供がいることは、生きがい
 医療者は、病気になったことをもっとリアルに考えて欲しい
 がんセンターに、出張ハローワークがあった、鶴岡にもあればよい。
 
和泉さん
 がんとともに働く・生きる
 庄内プロジェクト
 就労支援 各種パンフレット、窓口、
 診断書の中に就業上の注意
 事例
 産業医とは
 
佐藤さん
 治療と職業生活の両立
 がんであることを会社に知られたくない人が多い
 がんの意味が変わってきた
 5年生存率は60%異常
  がんは長く付き合う慢性病
 労働者から、業務内容を主治医へ提出
 主治医は、それを参考に意見書を作成
 相談窓口を設置、相談して欲しい
 
ディスカッション
 荘内病院にハローワークの設置は難しいのか?
  県立中央病院には、月2回相談窓口がある
 会社にしろ病院にしろ、避難訓練(がん患者がいたらどうしよう)を定期的にやることが大事
 早い段階で、初期治療の段階での、予後の説明、「まずは病気の勉強をしなさい」という主治医の言葉が大事だったことは後で分かった
 寄ってきてもらえると助かる、医師ではなく、医師以外で良い
 会社には、がん患者でも、長く働いてもらう風土づくりが大事。
 解雇されると多くもらえることもある
 医師の配慮、患者からの遠慮のない発信、地域にある情報源の広報

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第5回 鶴岡地区緩和ケア学術講演会

2018-12-14 11:42:26 | 日記
青森県立中央病院の的場先生をお呼びしての緩和ケア学術講演会を聴講した。
的場先生には、OPTIで大変お世話になった。
当時、的場先生、秋山さんと一緒に、在宅緩和ケアに協力してもらえるよう、内科系診療所をくまなく訪問したことを思い出した。
内容は、がん患者の痛みへの対応、とくにオピオイドの使い方が中心で、豊富な経験をもとに実践的な内容だった。

第5回 鶴岡地区緩和ケア学術講演会

日時:2018年12月13日 18:30

一般講演
 在宅の視点で考える病院のケア ~訪問看護研修を経験して~

  演者:鶴岡市立荘内病院 外科入院棟看護師 叶野 明子

山形県訪問看護担い手事業
同行訪問、1か月、単独訪問、2か月 計3か月 延べ156件

ケース
 在宅看取り
  70歳男性、悪性腫瘍術後
 多職種連携や情報共有が重要
 病院からの看護サマリや退院指導は役立っているのだろうか?
 
不足していた情報
 同居家族以外のキーパーソン
 具体的な諸地方
 内服の管理ができるか
 退院指導を受けた内容など
 吸引機の違い
 
在宅を知るよい機会となった
 地域のサービス
 情報ツールのか活用 見える記録
 
特別講演
「がん疼痛治療の薬剤選択のための基礎知識」
 演者:青森県立中央病院 的場元弘

 現在の仕事、医療連携が8割

 どの患者さんに痛みがあるかわかりますか?
 痛みのスクリーニング
 5人に一人は中くらい以上の痛み
 痛みのあるがん患者:43% うち半分は生活に支障がある。20%程度。
 内 1/3が適切な治療を受けていない
 痛みを訴えない人が少なくない
 なぜ?
  聞かれなかったから
  話すタイミングがなかった
  話しにくかった
  わかってくれていると思った
  痛みのスケール
  10の痛みをどう表現するか?
  点数ではなく、スケールを減らすことが重要
  強い痛みにとりあえずNSAIDはダメ
  医療用麻薬についての説明のポイント
  タスだけではだめ、
  オピオイド増量・予防投与、→鎮痛剤補助薬、→放射線・コルセット・体位の工夫
  薬だけではなく、
オピオイド開始量のめやす
最小開始量
腎障害、肝障害、におけるオピオイド
オピオイドと他剤との相互作用
便秘の有病率:40%
 投与経路を変更することも有効 モルヒネからフェンタニルへ
神経障害性疼痛
CYP3A4を阻害する可能性 フラノクマリンなりなしで分類

介護施設など自宅以外での麻薬取扱いについて(医療用麻薬適正使用ガイダンス) 
1、保管・管理にあたり金庫を用いる必要はない
2、他の一般薬と同じ場所で保管・管理して差支えない
3、患者の居室で管理する場合も金庫を設ける必要はない

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南庄内地域医療セミナー

2018-12-11 16:08:14 | 日記
荘内病院の現状も知りたいし、瀬尾さんがファシリテーターを務めるとのこともあり、下記セミナーに参加してきた。

三科院長の話は、市民向けとのこともあり私にとっては目新しいことは余りなかったが、他の自治体病院との収支の比較は興味深かった。荘内病院は約16億(市から7億)という税金が投入され運営されているとのことで、県内の他の自治体病院も大同小異。改めて医療というのは儲かる構造にはないことを実感した。一方、民間病院で利益を出しているところもあるわけで、税金の投入はどこまで許容されるのだろうかという疑問を抱いたセミナーだった。

それにしても、荘内病院は市民税を投入した市民病院。にも関わらず多くの市民が酒田まで通院している現状を鶴岡市民はどう思っているのだろう?

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南庄内地域医療セミナー
 
日時:12月8日 18:00~20:00
会場:にこふる3F大会議室
主催:庄内の明日を考える会
後援:鶴岡市、連合鶴岡田川地域協議会
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高齢化・人口減少が加速度的に進行するなかで
南庄内の地域医療を今後も維持・継続するために、
医療の中核となる鶴岡市立荘内病院の現状を知り、
果たすべき役割をご一緒に考えましょう。

<第一部>基調講演

 荘内病院の現状と課題
  荘内病院としての責務と立ち位置
  そして未来へ
 
  荘内病院 三科 武 院長

□本日の話題
・荘内病院の現状
・地域医療構想と新専門医制度
・健診で健康な生活
・慈心妙手

□荘内病院の現状

 病床数:521
 病床利用率:85.2%(昨年度は増加に転じた)
 平均在院日数:14.2
 一日平均外来患者数:694人
 年間救急患者数:16441人、南庄内の救急の80%を担う
 入院患者数:過去5年著変なし
 救急外来:減少傾向
 救急搬送:微増

 平成30年度
  予算総額 収入:139億、支出:151億
  収支:△11億 実質収支:△4億
  他会計からの繰り越し 18億 (市から7億)
 
 日本海病院との比較
 
  繰り入れ:日本海、25億 荘内、16億
  医師一人当たりの収益:33、39.9
  病床利用率:80、83.5 
  医療収益:191、122
 
 消費税:控除対象外消費税 診療収入の3.5%になる

 保険診療の方向性
  病院は入院を目指す(在院日数の短縮、包括支払い、選定療養費)
  外来は診療所へ、紹介患者の増加へ
  院外処方の拡大
  在宅医療を推進
  救急医療、災害医療の充実

□地域医療構想
 鶴岡市:人口減少 高齢化、要因は、出生率の低下、死亡数の増加、県外への転出
 人口減少、高齢社会を迎えて、医療の再編が必要
 病院から在宅・施設へ
 
□新専門医制度
 医師数は足りているが、地域、診療科偏在が著しい
 働き方改革:医師という職業医には難しい

□健診
 一次予防(発症を防ぐこと)
  生活習慣病などの対策
 二次予防(早期発見)
  検診の普及
 平均寿命と健康寿命:男女共に延長方向にある
 QOL
  人生の最終段階をどう生きるか
  ACPの普及
 荘内病院の対応
  鶴岡市における急性期医療を守る
   救急医療 災害医療 5疾病5事業
   病床再編、湯田川温泉リハ病院との連携
   入院棟の機能変更
   
  人が集まる病院に
   鶴岡出身を
   市全体の魅力
   若い人が集まる街
   病院だけに優秀な人が集まることはない
  
  眼科診療再開
  奨学金の貸与 
  認定・特定看護師

□これからの病院
 AI
 ロボット

□慈心妙手

<第2部>会場とのフリートーク

・医師確保のための取り組みは?
・意見箱は設置してあるのか、活用されているのか?
・売店がコンビニに変わり、不便との声があるが?
・レストラン、カフェ、などの設置はどうか?
・荘内病院に、(緩和医療分野において)感謝する声が多い
・酒田には日本海ヘルスケアネットがあるが、鶴岡(南庄内)にそのような構想はあるのか?

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医療分野等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する調査研究事業「医療・介護連携」WG

2018-12-06 16:49:47 | 日記
総務省の医療分野等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する調査研究事業の「医療・介護連携」フィールドのワーキングに参加してきた。今回は中間報告ということで、海外、日本における現状調査報告、鶴岡と八戸で行われる実証事業についての説明があった。課題として、地域を超えたIDの扱い、とくに介護職の認証、BYODが挙げられたが、今回の事業はそれ以前に、医療と介護の連携にICTの利活用が不可欠であることを実証することにつながることをことを期待したい。

平成30年12月5日:13:00~15:00
八重洲倶楽部

委員:医師、看護師、介護師、ベンダーなど9名
オブザーバー:総務省、厚労省、内閣官房から11名

1、背景・目的、調査方法、対象地域
2、対象地域の概況
3、調査結果
 1)国内の制度等の状況(医療・介護連携)
 2)国内の取り組み事例(医療・介護連携における情報連携)
 3)代表的に国内での取り組み事例
 4)海外各国の医療制度及び医療のICT化・情報連携状況の調査
 5)代表的な海外での取り組み事例

医療機関と介護事業者等間の情報連携に必要となるデータ標準化に関する調査

 1、背景・目的、調査方法
 2、調査方法・手法(実証内容やワーキングでの検討内容含む)
 3、地域実証(鶴岡・八戸)
   1)実証条件・参加施設等
   2)ユースケース概要
   3)実証構成
 4、現状整理
 5、調査経過(中間報告サマリ、今後の調査ポイント)
 6、スケジュール

課題
 地域を超えたIDの扱い

 認証
  医療従事者はHPKI を使うことになるが、
  介護はどうするのか → 組織認証が有力

 BYOD
  原則禁止だが、現状は使われているのではないか
  実態調査では、概ね禁止としているところが多い
  全面禁止したときのデメリットも考慮する必要がある

 データの標準化
  厚労省の様式を利用
  項目の妥当性の検証

鶴岡、八戸の運用フローの説明
 12月~1月に運用し、多職種にアンケート調査、ヒアリングを実施
 アンケート調査内容については現場の意見を聞きつつ細部を検討中

入院時情報提供書、退院退所情報記録書の電子的データ項目の検討
 
相互接続基盤の活用
 介護職の認証、MEDISとの比較
 鶴岡にケアプランがあるが、八戸にはないが
  ケアマネジャーの立ち位置の違い



次回
 3月上旬

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Live Symposium 認知症の人の心をつなぐ地域連携

2018-12-03 10:35:55 | 日記


鶴岡の認知症連携をテーマにした妻のWeb講演をスマホで録画してみました。


https://youtu.be/lvUPsWAjx7k


前半は、こころの医療センターにおけるパスを中心とした認知症への取り組み。後半は、連携を中心に、みどりまち文庫の瀬尾さんやIT・パスを活用した荘内病院認知症チームの活動、鶴岡市の認知症の取り組みなど、鶴岡の多様な活動を上手にまとめていると思います。

これらの活動は、一般の市民のみならず、医療関係者も知らないことも多いのではと思います。

この機会に、頑張っている鶴岡を知って頂ければ幸いです。

余談

今回の録画は、ノートパソコンの前にスマホを固定し撮影したものです。
きれいに撮れるのには、少し感動しました。
最近のスマホの性能にはびっくりですね。

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靴とインソールの世界

2018-12-01 09:21:36 | 日記
みどりまち文庫で行われた、プラネット山形主催の靴とインソールの勉強会に参加してきました。

皮膚科には、胼胝腫、鶏眼、嵌入爪、壊死・潰瘍など足のトラブルで来院する患者さんが少なくありません。皮膚科的な治療はできますが、予防のための具体的方策をどう指導するのか悩んでいるのが現状です。そんなこともあり、この勉強会に参加してみました。

勉強会では、実際に足を計測し、自分に合った靴のサイズを知るとともに、インソールの当て方などを実技を通して学びました。

足のカタチの多様性と、靴の機能を知った上でのそれに合わせた適切な靴選び、足の機能・構造など多くを学ぶことができ、明日からの診療に大いに参考になりました。


福祉用具プランナーネットワーク「プラネット」
植松 茂也

山形技師研究所、義肢装具士、専門:義足、整形靴

<内容>

靴・足・インソールについて
 靴の歴史
 靴の種類
  機能的:
   スニーカー
   安全靴

  装飾的
   パンプス
   ハイヒール
  
  お勧め靴の見方
   カウンター(かかとの部分)
    靴を補強している
    硬さが必要
   シャンク(底の部分)
    金属や硬い合成樹脂
    足のねじれを防ぐ
   アウトソール
    適度なクッション
    足趾の部分が曲がりやすい

  自分の足型を知る
   足の型
    すくえあ
    
  インソール
   中敷き
   足の保護、変形予防、特定部位の免荷

実技・体験
 靴の計測


 靴の適合
 パッド調整


質疑

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