鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

今年の最後に

2014-12-29 15:08:02 | 日記
今年最後の配信になると思います。
1年間、医師会長だよりにお付き合い頂きありがとうございました。

医師会長だよりは、医師会の多岐にわたる活動を会員、職員に知ってもらいたい、
会員と役員との距離を縮めたいという思いで始めたものですが、私自身の成長の
場にもなっています。インターネット上にブログとしても公開していますが、毎
日100人以上の訪問があり、地域外の医療・介護関係者、行政の方々にも読んで
もらっているようです。

2年間で450通目になります。土日を除けばほぼ毎日書いてきたことになります。
来年も継続したいと思っていますので、是非、目を通していだき、医師会のある
べき姿を皆で考えていければと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。

それでは、皆さん、良い年をお迎え下さい。

私の今年の業績です

http://www.mihara-ichiro.com/modules/flatdata/index.php?ord=-9

講演はNet4U関連が6、地域連携パス関連が2、在宅医療連携拠点事業関連が5、
と最近は在宅医療~地域包括ケア関連の講演が多くなりました。

今年はNet4Uの全国展開へ向けて第一歩を踏み出した記念すべき年でしたが、
導入にあたっての講演を宮崎県の日南市と長野県の佐久市で行いました。(すで
に導入済みの新潟市では昨年度講演しています)

また、「ほたる」が行った介護サービス事業所の実態調査を原著論文として、日
本プライマリ・ケア連合学会誌へ投稿しました。

チームイッチー忘年会2014

2014-12-29 12:45:15 | 日記


恒例のイッチーと仲間達の忘年会、今年も盛大に行われました!

総勢30名弱、医師(病院、診療所)、看護師、歯科医、薬剤師、事務職、東北公益文科大学准教授、IT関連、理学療法士、家族など多彩なメンバーに集まって頂きました。

すごいー料理に美味しいお酒、気の置けない仲間達
いつもながらの盛り上がりでした。

持ち込まれた食材

馬刺し 2皿


アボカドとひじきのサラダ、漬物(大根、高原ミックス)


シュークリーム四角いの


乾きもの(ビーフジャーキー、燻製チーズ)

ハツとハシラのペルー風ワイン煮込みの自家製クレソン載せ、豚の胃袋などホルモン系料理


たこ焼きセット一式、その他の具


カナッペ、鶏のから揚げ


メンチカツ


ジャコサラダ、ローストビーフ、


ジャンボサラミ、たわらゆき(まるもち)、ギョウザ2P、シウマイ1P、ブルーチーズ、



鯛の昆布締め、海老の昆布締め、にぎ焼き、もずく揚げ


モスチキン20ピース、シイタケのバター炒めしょうゆ味、ミョンドンのキムチ、
炊き出しのおにぎり

酒類:ワイン12本、日本酒4本、甕入り焼酎、子宝ヨーグルトリキュールなど



写真集



地域課題解決全国フォーラムin庄内

2014-12-22 11:17:02 | 日記


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地域課題解決全国フォーラムin庄内
食と健康の庄内
ー幸せな地域のソーシャルデザイン
日時:12月21日、9:45-15:00
場所:出羽庄内国際村
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東北公益文科大学が受託した文科省の「地(知)の拠点整備事業」の一環として行われた「地域課題解決全国フォーラムin庄内」の2日目に参加してきました。(1日目は酒田で開催)

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/coc/

「食と健康」を切り口としたトークと参加型ワークショップで、自分らしく幸せに暮らし続けることのできる庄内を一緒に考えましょう、というコンセプトのイベントでした。

参加者は、私が把握している限りでは、医療・介護・福祉関係者、学生、市民、大学の研究者、行政など多様な立場の方々100名程でした。

なお、クロストークには、当地区医師会の石橋先生、慶応大学の秋山さん、アル・ケッチャーノの奥田さん、協立病院の瀬尾さん、食栄養を考える会の小川さんなどお馴染みのメンバーが参加されていました。


◆ゲストトーク
 ザイン事務所 NOSIGN 代表 太刀川英輔氏
http://nosigner.com/ja/people/eisuke-tachikawa/




 ソーシャルデザインとはというテーマで、10のヒントを教えて頂きました。
 さずがにデザイナー!、とってもカッコよく、また示唆に富んだプレゼンでした。

 ・やったことがあるかどうかは気にするな
  やったことがなくても飛び込め
  やったことがないことでも、うまくいく

 ・プロのクオリティー
  膨大な経験からプロは生まれる
  世界のトップクオリティーと比較しろ

 ・理想から逆算せよ
  ライバルを設定し、分析、分解、一部でも勝てる部分を見つける
 
 ・周囲はすべて学べ
  隣の領域にヒントがある 専門性にとらわれない

 ・体験のシフト
  自分ができなかった体験を探す
 
 ・似た状況を探せ
  例、化粧と茶道 茶道と白無垢

 ・適切なチーム
  立場が違う人がお互いに敬意をもって
  フラットな関係、作り手と語り手、

 ・問いを拡大せよ


 ・我欲を越えた大きな欲を持つ
  自分のことだけではなく、あなたのためになれることを
 
 ・自分自身の中に相手を見つける
  相手に共感する
  みんなを助けたいという基盤をみんなで共有する
  身を浅く思い、世を深く思う

◆クロストーク

 慶応義塾大学 環境情報学部 准教授 秋山美紀氏
 石橋内科胃腸科医院 院長 石橋 学氏
 南庄内栄養と食の連携を考える会 代表世話人 小川豊美氏
 アル・ケッチャーノ シェフ 奥田政行氏
 療食 株式会社ベスト 専務 菅原寿子
 庄内地域医療連携の会 事務局 瀬尾利加子氏
 映画「よみがえりレシピ」監督 渡辺智史氏

 以上のメンバーで、「食と健康」からみた地域づくりをテーマに、それぞれの思いを語り合いました。

以下、トークで印象に残った言葉
 良かった、楽しかっただけでは意味がない
 鑑賞から体験へ
 自分が仕掛けるしかない
 味覚教育、地域の食材で五感を学ぶ
 日々のなかに、在来野菜があることが重要
 噛む大切さ、最後まで噛める歯が重要
 食べることが幸せ楽しみと感じるような食体験
 ソフト食、離乳食には使えない(噛まない)
 ゴマ豆腐、究極のソフト食
 食感は、味覚のなかでもとくに重要、
 唾液にはさまざまな力がある
 庄内が世界に通用した、庄内の食べ物は、世界に通じる
 毎食毎に、わくわく感、幸せ感、 積み重ねが食文化を変える
 「食」は中心、連携する必要、
 食べることと体がつながる、からだを流れていることが分かることで健康になれる 
 率直になることで、関係が読み取れる
 いろいろなアプローチ、一緒にやることが大事


◆ワークショップ

以下のテーマ毎に5人程度でのグループワークを2ラウンド行いました。

・3月ハッカソン、2-3日の観光アプリ

・おじいちゃんインストラクターの養成

・もう一度きたい庄内にするには (在来食物)

・納豆もち商品化

・食の里親

・日本酒をつくる

・健康レストラン 食べて健康になろう

・在来食物 味覚のレッスン 子供の食育へつなげる

・食事と個人の健康

・鶴岡を死にがいのあるまち街へ  富山型

・やまがた健康連携ネットワーク

・循環型の地域、優れた環境地域

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鶴岡市介護保険事業計画等策定懇話会 第3回

2014-12-18 15:52:19 | 日記

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鶴岡市介護保険事業計画等策定懇話会
12月17日 9:30~11:00 
にこふる
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1、開会

2、委員長あいさつ

本懇話会は今回で3回目となる。来年度から始まる第6期介護保険事業計画にについて意見を頂いている。前回(10月22日)は、1)国の動向と制度改正、2)予防給付の見直し、3)第6期計画の方向性、4)日常圏域ニーズ調査について市からの説明があり、委員の皆さんからはとくに超高齢社会におけるまちづくりという視点で、多くの貴重な意見を頂戴した。本日は、次期の施設整備計画、どの程度施設を整備すれば良いか、また、その負担はどうあるべきか市から計画の説明を頂き、委員のみなさんから意見を聴取したい。


1)第6期保険事業計画の施設整備について

鶴岡地区の特徴として、特養申込み者(1409人)が極めて多く、(万が一に備えて申し込んでいる?)また、介護認定率が高い。従って在宅介護の給付費も高いという現状がある。

施設整備計画

第6期においては、

 特養:90、 GH:70、小規模多機能:130(6施設)程度を整備したい。

なお、第5期では
 特養:109 GH:40、小規模多機能:3を整備した。

根拠は、要介護4-5で、自宅待機の特養申込者数が120名であること

また、

定期巡回・随時対応型サービス、
複合型サービス 小規模多機能+訪問看護

の整備については、委員の意見を聴取したい。

◆委員からの意見


施設を見学したことがあるが、在宅と施設の差が大きい(施設が恵まれている)
在宅志向が強いというが、施設はまだ不足しているのではないか
とくに、独居の深夜の対応を考えるとと施設は必要

どこで過ごしたいのかさまざまだろうが、福祉学者たちは、施設はあくまで収容施設であり、自宅で過ごせることが人にとって幸せなことだと考えるのが一般的

独居が多く、地域での見守りが大変
中学校区に最低ひとつのデイサービスが置き、そこを中心とした地域づくりが必要、
寄り集まりの場所として空き家の活用ができないのか
(注、デイサービスというより、地域サロン的な場所を指しての意見か)
→検討したい

介護認定を受けていない独居の人の入浴が安全面も含め問題になっている
既存の施設の有効活用ができないか
→入浴施設とするには、それなりに基準が必要

特養の現状を述べたい
入所はほとんどが本人でなく家族が申請する、
自宅の方が精神的なつながりを含め幸せかもしれないが、、
(新しい)特養はユニット理念に基づき、共同生活しながらなるべく自宅と同じような環境で生活できるようにはなっている

老健の整備計画はないのか 
→ ない

地域包括ケアでは訪問系が重要、サービス見込み量、絶対量をだしておく必要があるのではないか
訪問介護はペイできない、事業所としてやっていけないという現実がある、市町村が手当をしないとやっていけないのではないか
地域で支えるには限界がある
保健師の数が少ないのではないか、
医療連携がどの程度進むかが重要、

介護、医療を担う人材が不足しているが、増床しても大丈夫なのか

有料老人ホームなどでも訪問介護をやっている、そのあたりも把握しておく必要があるのではないか、
定期巡回型のサービスは、都会向けサービスであり、(面積が広い)当地区には向かない

住み慣れた地域で暮らし続ける理念は大事であり、地域で支える必要があるが、あくまで「可能な限り」であり、限度を超えた人を支える基盤として施設は必要


2)給付見込みと保険料について

 保険料:第1号被保険者の負担を21% → 22%、第2号被保険者の負担を29% → 28%へ
 保険料:約6600 ~ 6800円程度と見込んでいる

◆委員の意見

保険料は、他地域に比し高い、このことに市民はどう思っているのか。
年金暮らしには厳しい、説明が必要
→保険料逓減など低所得者にはそれなりの対応を考えている

介護認定率が高いのが問題ではないか 
→鶴岡は介護保険発足時から高い、一方で認定はとったがサービスを使ってない人も多い

保険料の段階は
→鶴岡では、所得などに応じて現在10段階を採用 
 6期は、今後の検討だが、負担感を和らげるための方策としてよりきめ細かな段階を採用したい

保険料の見返りがある人は良いが、支える側にもある程度の見返りがあってもよいのでは
例えば、サロンの開催などは、地域でやっているが介護保険から支援はできないのか、
ボランティアは、「無償」という意味ではない、生涯学習という文脈での活動
人材育成、リーダー育成が必要、 
→一部ではあるが、地域支援事業としてサロンを支援している

特養の申込みが多いのは不安があるから、特養にいつもでも入れるという安心感が重要ではないか
医療連携、セーフティネット、という考え方が必要ではないのか


以上、多くの質問や意見が出されましたが、市が提案した施設整備や保険料に対しての反対意見は聞かれず、懇話会としては、市の計画を承認するかたちとなりました。



地域医療連携推進協議会・鶴岡地区医師会・登録医・荘内病院合同懇談会と陸前高田市の視察

2014-12-18 09:29:23 | 日記

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地域医療連携推進協議会・鶴岡地区医師会・登録医・荘内病院合同懇談会
平成26年12月16日(火)19:00~
東京第一ホテル鶴岡 2F 鶴の間
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1, 開会(伊藤副院長)

地域医療推進協議会は地域支援病院としての要件のひとつ
毎年4回の会議のひとつをこのような合同懇談会としている
本年は、歯科から12名があらたに登録医となった
平成19年に1回目を行い今回で6回目となる

2、挨拶(三科院長)

今年は、選挙、モンテディオの躍進とあわただしい師走である
来年度は、病床報告制度、地域医療ビジョンなどに取り組む
荘内病院の活動を理解してもらいたい
まだ、石木先生にはアドバイス頂きたい、

3、発表

テーマ 「医科歯科病診連携がん治療合併症を減らそう!」
 荘内病院診療部主幹・外科医長 鈴木 聡


本年度から開始した、周術期あるいは化学療法時における歯科との連携について、運用の現状を報告。現在、24例で歯科が介入。うち、化学療法における歯科介入が16例、手術前介入が8例、依頼した歯科診療所数は17施設。

テーマ「新規分野の認定看護師の役割と実践」

・乳がん認定看護師 竹内梨紗


 

・糖尿病認定看護師 宅井さやか


糖尿病療養支援師

・新生児集中ケア認定看護師 和田 美枝




・救急看護認定看護師 宮崎隆寛



合同懇親会



地域医療連携推進協議会(13名)、鶴岡地区医師会・歯科医師会・薬剤師会(11名)、荘内病院医師(14名)・看護師(13名)、事務局(8名)、さらに今回は岩手県の陸前高田市から視察にみえていた、県立高田病前院長の若木先生ほか陸前高田市から4名の皆さんが参加しました。なお、歯科医師会からの参加は初めてです。

当地区の医療連携、医師、歯科医師、薬剤師、(訪問)看護師、ケアマネを始め介護系職種との連携はかなり進んだと思いますが、一方で、本来医療の中心となる診療所と病院との連携は、あまり進んでいないとの印象をもっています。本会における診療所医師の出席も極めて少なく当地区の課題のひとつと認識しています。

なお、陸前高田市に皆様には以下のスケジュールで視察して頂きました。
石木先生には、大変充実した視察だったと、お礼の言葉を頂きました。
吹雪のなかの帰途、お疲れ様でした。

12月16日(火) 
午前10~11時 「にこ・ふる(鶴岡市総合保健福祉センター)」
 鶴岡市健康福祉部健康課 原田真弓課長と
 長寿介護課地域包括支援センターの叶野真弓主査

終わり次第、「にこ・ふる」内調理実習室へ移動し
からだ館健康大学に合流。
昼食

14:00頃 鶴岡タウンキャンパス「からだ館」へ移動


15:30 荘内病院2F 地域連携室
(高橋主査と鈴木聡先生)

夕方 宿泊先の東京第一ホテル鶴岡駅前へ(休憩)

19:00 地域医療推進協議会@東京第一ホテル鶴岡駅前


12月17日(水)
10:00 鶴岡地区医師会
(三原会長、遠藤さんより、医療介護連携やNet4U等のお話)

お昼
1時頃のバスで鶴岡出発

のと緩和ケア研究会

2014-12-15 10:14:53 | 日記

石川県能登地区では、金沢医科大学の支援のもと、のと緩和ケア研究会を立ち上げ、地域の緩和ケア普及に取り組んでいます。その活動の一環として、昨年秋、多職種チーム6名が当地区の視察に訪れました。そのレポートは、以下の医師会長だよりにあります。

医師会長だより No.175 能登緩和ケア研究会視察

今回は、鈴木先生と私がお呼ばれして、庄内プロジェクトの現状と成果について講演してきました。

また、講演前夜は研究会の皆さんと和倉温泉「のと楽」に宿泊、前夜祭を催して頂き、友好を深めました。みなさん、とっても優しく、素敵な方々でした。

なお、寒波のなか妻共々車での移動は緊張もあり疲れましたが、片道8時間かけてなんとか無事往復できました。

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ほっこり能登プロジェクト 市民公開講座
日時:12月14日 10~12時
場所:七尾サンライフプラザ 視聴覚室
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寸劇 のと緩和ケア研究会公演
 「より豊かな人生に向けた緩和ケアの進め」
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のと緩和ケア研究会の皆さんによる、医療用麻薬や緩和ケアの啓発のための寸劇
とくに患者とその奥さん役の外科と麻酔科の先生のメイクと演技力は、さすが!でした。

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特別講演

☆地域住民の安心感を支える
 ~がん緩和ケア「庄内プロジェクト」の挑戦
  鶴岡市立荘内病院 診療部主幹 鈴木 聡 


鶴岡OPTIM(庄内プロジェクト)の概要と成果について報告
3年間の介入で、緩和の手技や地域連携、市民の心構えなどにおいて
地域に変化がみられた。

☆医療と介護繫ぐヘルスケア・ソーシャルネットワーク「Net4U」
  鶴岡地区医師会 会長 三原一郎


在宅緩和ケアを含む在宅医療におけるNet4Uの活用状況を動画などで解説。
ITネットワークは、緩和ケア専門チームの参加により、在宅緩和ケア普及の一助となる。

庄内南部地域連携パス推進協議会

2014-12-11 15:40:14 | 日記


庄内南部地域連携パス推進協議会
12月9日 19:00~
荘内病院講堂


1、運営委員会報告(事務局)

2、日本クリニカルパス学会報告会 その1
 11月14日~15日 福井県あわら温泉

(タイトルのクリックで講演スライドが参照できます)

Barthal Index評価方法統一の取り組み(脳卒中)
 鶴岡協立リハビリテーション病院 新田俊介氏


BI評価方法が、回復期施設(協立と湯田川)間で異なる
2病院間の評価方法の違いとBI得点差を回復期病院退院時mRS別に退院時BIを比較した(N=784)
全体に協立が9-13点程高い
評価基準をそろえる必要がある
対策として以下を実施した
・評価者、評価場面の再確認
・共通の評価基準の作成
・判断に迷う場面でのQ&A作成
・パス参加施設への周知と共有


「わたしの健康ノート」の作成、運用について(脳卒中)
 鶴岡市立荘内病院 リハビリテーションセンター 渡部美穂氏


患者・家族との情報共有、教育、再発予防への意識向上などを目的に「わたしの健康ノート」を作成し、運用を開始した、
「わたしの健康ノート」の内容
 患者用パス、
 血圧チェックシート、
 自己チェックシート(かかりつけ医に持参)、
 再発予防などのパンフレット、
 BI:評価基準のQ&A
現在、79冊配布(1週間に10冊程度配布している)、、
課題:病棟看護師への勉強会、健康ノートの改定

◆「わたしの健康ノート 作成における事務局としての関わり
 鶴岡地区医師会地域医療連携室 遠藤貴恵氏


鶴岡地区医師会の紹介
当地区の地域連携パスの歴史
各パスの概要
「私の健康ノート」への事務局としての関わり
今後は様式を統一した疾患横断型のツールが必要

◆シンポジウム 「患者さんから見た地域連携パス」サマリー
 三原美雪氏


シンポジウム「患者さんから見た地域連携パス」のサマリーの報告
患者さんからみて質の高い地域連携パスとは
単なる医療者間の連絡ノートから、真の患者を支えるツールへのステップアップが必要

疾病管理を目指した脳卒中地域連携パスのデータ分析
 鶴岡市立荘内病院 神経内科 丸谷 宏氏


当地区の脳卒中地域連携パスの運用状況概要
目的と指標:血圧を中心とした疾病管理 と ADL評価に基づく地域リハビリテーション
再発患者分析で、パス運用群で再発期間、再発率の短縮がみられた(非運用群との比較)
脳卒中危険因子として心房細動が有意に高かった
バリアンス評価と課題
 最終ゴール:脳卒中になっても地域で安心して社会生活を送れる
 アウトカム:再発予防とADL維持
 評価項目:血圧管理、BI評価
 バリアンス設定:血圧140/90mmHg以上、 BI 10点以上の低下
今後は、多職種との連携、患者自身による生活習慣の是正が必要
その目的のために「私の健康ノート(患者用パス)」を作成、運用を開始した
今後はひとつのパスで複数の疾患に対応できるようにしたい

3、1月全体会について
・日時・会長 1月13日(火曜)19:00~ 荘内病院講堂
・内容 各パス運用状況報告
    クリニカルパス学会報告会 その2

4、その他

個別パス委員会 (脳卒中、大腿骨)

 

庄内地域医療情報ネットワーク研究大会

2014-12-08 11:13:28 | 日記


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第3回 庄内地域医療情報ネットワーク研究大会

「知っていますか、つながる医療」

日時:12月7日、13:30 ~ 16:00
場所:鶴岡市 グランド・エルサン
対象:医療・介護・福祉関係者および一般住民
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1、開会

2、主催者あいさつ 鶴岡地区 三原会長

20年程前から、病院を中心に電子カルテが普及、今では、大きな病院のほとんどに電子カルテが普及した。一般の診療所でも、30%程度が電子カルテの時代である。

患者さんのカルテ情報を電子化することの最大のメリットは、さまざまな職種間で、リアルタイムに情報を共有できることで、チーム医療に貢献できること。また、今日のテーマでもある、患者さんに関わる人たちを「つなげる」ことに大きな効果がある。

一方で、インターネットが急速に普及したことで、インターネット回線を利用することで、例えば、当地区で運用しているNet4Uのように地域全体でひとつの電子カルテを使うということも可能となった。また、ちょうかいネットのように、病院の電子カルテを他の施設から閲覧することも可能となった。

鶴岡地区で運用されている、地域電子カルテNet4Uは、15年の実績があり、日本でも最も歴史のある地域電子カルテである。Net4Uは、とくに、在宅医療の分野で、医師、看護師、理学療法士、薬剤師、ケアマネなど多職種間の情報共有やコミュニケーションツールとして活用されている。

今日は、基調講演として、慶応大学の秋山美紀先生から「地域でつながる」ことが安心して、暮らしやすい、地域づくりになるとう話を伺い、後半は、鶴岡と酒田から、それぞれ2題づづ、ITの活用事例を報告して頂き、皆さんとともに、医療情報のネットワーク化と「つながる」ことの意義について考えてみたい。


3、特別講演 「地域の「つながり」を育てよう!」
  慶応義塾大学 環境情報学部 准教授 秋山 美紀



発表スライド


今日のキーワードは、「つながり」、「役割」、「信頼」
そして、「コミュニティー」、 「エンパワメント」、「ソーシャルキャピトル」

「つながる医療」への大転換

 ・「受益者」から行為の「主体」へ
 ・垣根を越えた職種間の連携
 ・ヘルスケア産業の裾野の広がり

今年は「地域包括ケア」元年
 地域包括ケアは、職種間の連携ではなく、「統合」という新しい概念 
 介護保険法に「国民(患者)の責務」 の条項が新設された
 地域医療(Regional Medical System) から コミュニティヘルス へ
 コミュニティー感情
  われわれ感情 役割感情 お互いさま感情
 包括ケアの図における葉は、連携を指し
 それを育てるのは土壌(生活支援・福祉サービス)
 さらに、それを支える住まいがあり、その土台が本人・家族の心構え(自立)

エンパワーメント
 湧活とも訳す
 人びとに夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っているすばらしい生きる力を湧き出させること。

からだ館
 活動の3本柱
  情報を調べる
  学びの場
  出会う・分かち合う!
 ステージによる患者ニーズの変化
  知りたい、 出会いたい、役に立ちたい 
 一方向では、当事者になれない、共に学ぶ、半学半教、「勉強会」から「からだ館健康大学に!」 
 「楽しい」ことは大事!楽しい企画、

ソーシャルキャピタル(社会関係資本)
 つながりは、貴重な資本
 良いつながりは、よいリターンを生む
 ソーシャルキャピタルの3要素
 「信頼」、「規範」、「ネットワーク」
 ソーシャルキャピタルは、教育、犯罪率、自殺率、健康とも関連することが指摘されている
 保健、医療、介護という専門家の連携から地域・市民も含む一体化した連携(コミュニティーヘルス)へ 


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シンポジウム・フォーラム

座長 鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会 三原一郎
アドバイザー:              秋山美紀
シンポジスト:鶴岡地区医師会       中村秀幸
       あかね薬局         篠田太朗
       日本海総合病院       島貫隆夫
       酒田地区ケアマネ連絡協議会 安藤 早苗
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NHK山形で放映されたビデオでNet4Uを紹介
https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=BbF-F5gj2VY



・在宅医療を支える医療情報ネットワーク ~Net4Uとちょうかいネット~
 鶴岡地区医師会 中村秀幸氏



 動画で、Net4Uのしくみや、在宅医療における活用現場を紹介
 Net4Uへの参加は、現在86施設、介護、薬局、歯科での伸びが著しい
 ちょうかいネットとNet4Uが連動することで、病院の情報と在宅の情報がID-Link 上で閲覧可能となった
 
・薬局薬剤師とNet4U
 あかね薬局 篠田太朗氏



発表スライド
 
 あかね薬局におけるNet4U登録:50、実際に利用したのは39例
 がん:35例、非がん:4
 在宅訪問患者数:70名、(内がんは60人)
  うちNet4U利用は39
 薬の変更などの提案した事例(薬剤師が貢献できた事例)
  Net4U利用群で3-4倍と非利用群より圧倒的に高い、
  →Net4Uの利用で効果的に介入できていた
 Net4Uは、単なる連携促進だけではなく、人材育成にも資する 
 
・ちょうかいネットを育てるための工夫
 日本海総合病院 島貫隆夫氏



 急性期病院の立場から、地域とのつながりを
 ちょうかいねっとの利用例を通して分かりやすく説明
 垂直から水平の病診連携へ
 閲覧しているのは診療録が多い、次いで画像
 診療所の参加率は34%だが、10例以上の登録は20%程度
 広がりは今後の課題
 

・医療介護連携におけるちょうかいネットの活用状況
 酒田ケアマネ連絡協議会 安藤早苗氏



発表スライド

 酒田ケアマネ協議会で、運用3か月後にアンケート調査
 ID取得は、全ケアマネの17%
 うち、閲覧しているケアマネは7名、閲覧件数15件、
 医療情報を扱うことに抵抗感、緊張感がある、医療情報の取り扱いが分からないなど
 介護側からみる医療はままだ敷居が高いことが示された

<ディスカッション>



Q,患者さんにとってもメリットは?

認知症などで本人が伝えられない情報を得ることができ、
具体的なアドバイスができる

ステージによる患者ニーズが異なることを感じる
退院後もNet4Uで病院とつながっていることに安心感をもっているようだ

見捨てられ感から、ちょうかいネットでつながっていることによる安心感へ
パーティスパント機能をもっと活用したい

限られた時間のなかで、正確な情報がやりとりできる

Q,今後は、家族やヘルパーなどとの情報のやり取りが必要ではないか
必要なメンバーによる、医師が中心ではない、よりフラットな関係での情報共有は可能か

Q,回復病院立場からだが、診療所はどのような情報が欲しいのか
 

尾道、伊藤先生からのコメント
・15分間のカンファレンス行っている(尾道方式)
・カンファレンスを行うことで同意も取りやすい

ID-Link の開発者である伊藤さんのコメント
・医療介護の連携においてはリーダが必要であり、それを担うのは在宅主治医であるべき

<秋山さんのまとめ>


地域の文脈にあった取り組みが必要
「情報技術」と「つながり」は本来別もの
しくみが良くできているだけではなく
顔の見える関係づくり、(カンファレンス、勉強会・・)
お互いの信頼の形成、が必要

鶴岡地区でNet4Uが15年間も使われ続けているのはなぜなのか
参加する、使い続けるインセンティブ、それがまさにエンパワーメントではないのか

閉会のあいさつ
酒田地区医療情報ネットワーク協議会 島貫先生

 
初めての市民を対象とした研究会だった。
医療ネットワークを市民の皆さんと一緒に育てていきたい。


<交流会>

長寿の鍵は“口”にあり~口腔ケア最前線~

2014-12-04 11:12:07 | 日記



ご覧になった方も多いと思いますが、12月1日のNHKクローズアップ現代は、「口腔ケア」がいかに重要かという内容でした。

なお、口腔ケアとは、単に口腔内の清掃ではなく、虫歯・歯周病治療、歯石除去、食べる機能回復を含みます。

以下のサイトで放送の一部を見ることができます。

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http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3587.html

“毎日朝晩歯を磨く”、“口の中を清潔に保つ”こうした基本的な口のケアが、糖尿病、腎臓病、心筋梗塞、さらには認知症など全身の疾病に深く関係していることが、最新の研究で明らかになってきた。また、ガンなどの手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし入院日数も短縮、医療費抑制の効果が大きいこともわかってきた。さらに、要介護の高齢者に口腔ケアを継続して行うと、“食べる機能”を回復でき、栄養状態が改善することで起き上がれるようになった、認知機能が上がったという報告も相次ぎ、口腔ケアは、健康長寿を伸ばす鍵として注目を集めている。しかし、病院と歯科医との連携が進まない、在宅の高齢者の訪問診療が広がらないなど、課題は多い。継続的に口腔ケアを実践し、健康寿命を延ばす体制をどうつくるか、始まった各地の取り組みに迫る。
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当地区では、「ほたる」に在宅訪問歯科診療相談窓口を設置しています。

http://www.tsuruoka-hotaru.net/modules/contents/index.php?content_id=47#houmon-shika


また、周術期における荘内病院と歯科診療所との連携、歯科の出張勉強会などにも取り組んでいます。

口腔ケアが必要と思われる患者さんには、表記窓口などを利用し、積極的な歯科への紹介をお願いします。

なお、番組で解説をされていた日本医科大学教授の菊谷先生の講演を予定しています。

日時:2月22日、13:30~ 
場所:慶応大学生命先端研レクチャーホール

在宅医療を考える会の企画です。

菊谷先生の講演は2度聴いていますが、”目から鱗”のわくわくする講演でした。
今回は、おもに在宅医へ向けて歯科口腔ケアの重要性を知ってもらうための企画ですが、多くの職種に聴いてもらいたいと思っています。沢山の皆さまの参加をお待ちします。

また、番組に出てくる千葉県旭市にある国保旭中央病院で、3年ほど前、妻共々地域連携パスやNet4Uの講演をさせて頂きました。1000床を超える巨大な病院ですが、先進的な取り組みを数多くされていました。




庄内医師集談会 第33回

2014-12-01 09:57:43 | 日記


第33回庄内医師集談会
11月30日(日)13:00~17:00
ガーデンパレスみずほ 

参加者は30名程度だと思われますが、酒田の先生が圧倒的に多く参加されていま
した。演題数はトータルで18題でしたが、酒田からが14題、鶴岡からは4題と北
高南低の会でした。

全部の演題を聴きましたが、思っていた以上に面白かったです。同じ医療圏のな
かで、さまざまな立場の医師たちがそれぞれの成果や経験を発表し、それを共有
する場としての庄内医師集談会には大きな意義があるんだな~と再認識しました。

惜しむらくは、参加者が少ないことです。医療を実践しているわれわれににとっ
て、地域の医療の現状を知る上でも、大変面白く、勉強になる会だと思います。
来年度は11月29日、鶴岡で行われます、多くの皆さんの参加を期待したいと思います。


第33回庄内医師集談会

あいさつ (酒田地区医師会十全堂 栗谷会長)
 33年という長い歴史
 地域包括ケアなどを含む多様なテーマを扱う
 庄内は、流出が少なく地域完結型医療の実践地域
 相互の交流を深める会であること願う

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1、当センターにおけるがん検診について
  過去15年間の統計的観察
 荘内地区健康管理センター 鈴木伸夫 氏

 荘内健康管理センターにおけるがん検診の分析
 
2、急性大動脈解離は、一般診療所にも歩いて来院することがある
 ほんまクリニック 本間健太郎 氏

 大動脈解離は、地雷疾患のひとつ
 外来で診断がつかないことも多い。
 突然の背部痛は大動脈解離を疑う、診断はCT

3、インフルエンザ感染後、激症型心筋炎を疑った1例
 酒井醫院 酒井朋久 氏

 インフルエンザで初発、ショック症状、LOS
日本海病院へ救急搬送した

4、PCPS(経皮的心肺補助)にて救命した激症型心筋炎の1例
 日本海総合病院 循環器内科 豊島 拓 氏

 表記3の症例、
 最終診断:インフルエンザによる激症型心筋炎
 PCPS(心臓、肺の補助、体温調節)などの治療で救命できた
 早期診断と究極の病診連携で救命し得た1例

5、発熱を膿尿を契機に受診し、留膿腫を伴った腟閉鎖の診断に至った1女児例
 日本海病院 小児科 篠崎 敏行 氏

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6、トルパブタンを投与し腹水が軽快した非代償性肝硬変の一例
 日本海総合病院 鈴木義弘 氏

 トルパブタン うっ血性心不全薬 水利尿剤
 患者、アルコール性(1日ウイスキー1本)非代償性肝硬変、
 腹水、陰嚢水腫などの症状で入退院を繰り返す
 トルパブタン投与で、外来管理が可能となった
 医療費が、23万円/月 から 75000円へ、医療経済的にも有効であった

7、胃内分泌細胞癌の1例
 鶴岡市立荘内病院 外科 松延 武彦 氏

 胃内分泌細胞癌、胃がんとして稀
 予後は不良 早期に肝転移をきたしやすい
 全摘、リンパ節郭清後、化学療法施行中

8、アイサキスアレルギーと思われた症例
 酒井醫院 酒井朋久 氏

 (以前からじんま疹)、魚を食べると腹痛、冷汗
 アニサキスIgE抗体が軽度陽性のことからアニサキスアレルギーを疑う

9、当院における腹部外傷手術の現状
 日本海総合病院 外科 鈴木 克之 氏

 腹部外傷 21例(外科で手術した症例) 全手術数の1%程度

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10、難治性肩関節拘縮に対する関節鏡視下手術
 鶴岡協立病院 整形外科 北本 亮一 氏

 肩関節周囲炎は、通常は治るが、痛みが強いなどの事例では手術適応となる
 手術成績は良好
 高齢者、非高齢者で 比較したが、差がなかった

11、高齢者三叉神経痛症例に対する微小血管減圧術
 庄内余目病院 脳神経外科 伊崎堅志 氏

 特発性三叉神経痛などに対して微小血管減圧術を行っている
 治癒率 70-85%

12、薬物乱用頭痛、その後
 くろき脳神経クリニック 黒木 亮 氏

 薬物乱用頭痛(鎮痛剤の乱用による頭痛)、頭痛全体の2.5%
 ダイアリーをつけるなど患者教育が重要
 予防薬(デパケン)などを積極的に利用すべき

13、無床診療所における脳ドックの経験
 とくに未破裂脳動脈瘤の医療連携について
 くろき脳神経クリニック 黒木 亮 氏

 適応 15例中11例に根治術(病院へ紹介し)を施行した
 破裂、死亡例はない
 同一医療機関でフォローアップすることに意義がある
 ちょうかいネットを活用(おもに画像)し、患者への説明などに利用

14、庄内地域のグループホームにおけるBPSDへの対応状況
 山容病院 小林和人 氏

 グループホームに対象に、認知症に関するアンケート調査を行った(回収率50%程度)
 山容病院では、グループホームに出向いて研修会などを行ってきた
 認知症に関する相談相手、患者家族>医師>看護師
 家族の理解が深まると、ケアなどが広がる

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15、日常診療に役立っているツール
 阿部内科胃腸科医院 阿部 正和 氏

 ベットわきのマット、杖置き、点滴のフッカー、真菌の簡易検査器、
 携帯型エコーなどを在宅医療など診療の場で活用している

16、皮膚科におけるボトックス注の使用経験
 鶴岡協立病院 皮膚科 真家 輿隆 氏

 ボトックス注=ボツリヌス毒素、
 対象:痙縮による褥創、擦過傷、介護困難、カンジダ症、間擦疹
 ボトックス注により、痙縮、拘縮の改善がみられた

17、新たな地域産業保健センターの業務と課題
 医療法人 健友会 本間病院 菅原 保 氏

 地域産業保健センターの役割や制度の変遷、現状、課題などについて解説

18、当院における前立腺地域連携パス
 日本海総合病院 泌尿器科 山辺 拓也 氏

 4病院30診療所が参加し、2つの地域連携パスを運用
 ・PAS経過観察パス PASが一定の値になったら病院紹介 44例
 ・内分泌療法パス 年1回、病院へ、循環型 11例

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ドクターヘリの基礎知識
 日本海総合病院 救急科 緑川新一 氏

1)ドクターヘリとは、2)安全、3)災害とドクターヘリについて、動画を交
えて分かりやすく解説。
国際的にはHEMSと呼ぶのが一般的
全国36か所、43機
ドクターヘリの意義は、搬送時間短縮というよりは、装備を含む救急対応チーム
を現場になるべく早く送ることにある。
ドクターヘリの飛行中は救急処置はほとんどできない。「空飛ぶ救急センター」
ではない。
航空法のしばりがあり、出動要請は、消防が行う


閉会あいさつ(鶴岡地区医師 三原会長)

 地域完結型医療を実践する地域において、さまざまな立場の人が一堂に介し、
それぞれの分野で事例などを発表すること場として本会は大変意義深い。因みに、
今回の発表は、診療所から6例、病院から11例、健診センターから1例、また、内
容的には、症例報告6例、治療に関する報告5例、地域連携パス1例、産業保健1例、
検診データ1例、その他であった。懇親会でなお絆を深めて頂きたい。