鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

講義

2021-08-27 17:54:39 | 日記
昨日、県立保健医療大学大学院生へ「保健医療福祉の連携・協働特論」というテーマでの講義を担当しました。私からは、「ICTが支える多職種連携」と題して、鶴岡地区における多職種連携の歩みをNet4U、地域連携パス、緩和ケア普及のためのプロジェクトなどへの取り組みを通して解説しました。また、地域医療連携室ほたる設立以降の取り組みついては遠藤課長から講義して頂きました。私の講義への学生からの感想を頂きましたので、以下列記しておきます。
 
ご講義,ありがとうございました.電子カルテの導入により病院内では他職種連携が行いやすくなりましたが,そのシステムを地域に広げ,地域と連携が取れる仕組みは,タイムラグが少なく迅速な対応ができる素晴らしいシステムだと感じました.中でも他職種連携を行う上で重要な要素となる共通言語や共通フォーマットが使用されていることは,よりスムースな連携が取れるシステムだと感じました.
 
先生が活動している内容が、とても大きな取り組みであり、他職種連携をよりスムーズに行える内容になっていると感じた。私は、広島市の地域で活動しているが、なかなか他職種と連携をとることが難しく、どのように連携を図っていけばよいか模索しています。今回の講義を聞いたことを参考に連携を図っていく方法を模索していきたいと考えています。
 
Net4Uで7万件の患者の情報が共有できるシステムついての連携ツールを考案されたことが、素晴らしいと思いました。当方が所属している大学には医学部付属病院の他に、関連施設として特養を持っています。その特養の利用者が付属病院へ受診、入院しても、同じ大学系列であるにも関わらず情報が共有されるシステムがありません。Net4Uのようなシステムがあることで、施設から病院、病院から施設へ転院しても必要な情報は共有できること、また、特養には薬剤師が常駐していませんが、対象者の状態や使用している薬物についても情報が得られることで、連携の時間も短縮され必要な情報を選択して得ることができるとことから、とてもよいシステムであると思いました。ありがとうございました。
 
非常に興味深いご講義をありがとうございました.1次医療圏,2次医療圏という内容は説明できるどころか意識したこともありませんでした.私が所属するくまもと県北病院は,今年3月に合併して新たに開院しました.以前と同様の運営だと病床が埋まらない可能性を懸念されながらの開院で,早くも10~15年後に向けてどう対応するかの舵取りを迫られているようです.多くの対応方法があるとは思いますが,基本は地域に根ざした医療を提供することだと思います.そのための多職種連携や情報共有・発信が必要不可欠であり,とても有益な内容でした.今後,理学療法士からも積極的な情報発信が必要だと思いました.
 
地域の医療連携ツールNet4Uに関して、ここまで地域に根付いた連携システムを構築できていることに感心致しました。おそらくここまでの体制を構築するまでの苦労はあったと思いますが、医師会の強い理念のもと、それに賛同する地域の皆様と、うまく協働できていった結果なのではないかと思いました。私の地域でも多職種で連携していくうえで、共通言語を意識して今後取り組んでいきたいと考えました。この度はご講義ありがとうございました。

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