鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

医師の患者当事者体験からみつめる市民、健康、予防の未来像~サードプレイスの可能性~

2022-09-20 10:12:52 | 日記
9月18日、19日、平塚で「地域共生を考える 医療・介護・市民全国ネットワーク 第1回 全国の集い」が開催され、そのなかのシンポジウムで一昨年の交通事故の経験を、医療者が患者になったらという視点で、妻と一緒にプレゼンしてきました。
 
今回のシンポジウムのテーマは「サードプレイス」。サードプレイスとは、ファーストプレイスの家庭、セカンドプレイスの職場以外で、自分らしくリラックスできる第三の場所のことです。ストレスの多い現代社会や地域共生社会においてその重要性がクローズアップされているようです。私どもの事故の話がサードプレイスとどう関係するのか良く分かりませんでしたが、医療者が事故に遭遇し、患者体験したというネタに、サードプレイスを疑似体験しましょうという趣旨と理解しました。最後のディスカッションは瀬尾さんのお土産のお菓子のほかにアルコールも提供され、大好きな北澤先生と思わず乾杯!。ディスカッションでは、サードプレイスの重要なキーワードは、会話、開放、快感、感謝の4Kじゃないかという発言で盛り上がり、確かにそうかもねと感じ入りました。
 

医師の患者当事者体験からみつめる市民、健康、予防の未来像~サードプレイスの可能性~

座長
  宮崎 詩子(株式会社テレノイドケア 代表取締役)
  瀬尾 利加子(株式会社瀬尾医療連携事務所 代表取締役)

基調講演:「医者と看護師が患者になったら」
  演者:三原 一郎(三原皮膚科 院長/鶴岡地区 医師会理事)
  三原 美雪(三原皮膚科 看護師、事務長)

講演1:「サード・プレイスの事例紹介~当事者体験を共有する場としての可能性~①病院地域医療連携室出身者が立ち上げたサードプレイス」   瀬尾 利加子(連携コワーキングスペースみどりまち文庫)

講演2:「サード・プレイスの事例紹介~当事者体験を共有する場としての可能性~②認知症専門医のアイデアから生まれたサードプレイス」   早川 景子(一般社団法人栄樹庵 理事)

トークディスカッション
ファシリテーター:瀬尾 利加子(株式会社瀬尾医療連携事務所 代表取締役)
シンポジスト:
 北澤 彰浩(公益財団法人伊豆保健医療センター 地域ケア部 部長)
 田中 美樹(社会福祉法人隆生福祉会デイサービスセンターゆめ長居公園 相談員兼チーフ介護職員)
 三原 一郎(三原皮膚科 院長/鶴岡地区 医師会理事)
 三原 美雪(三原皮膚科 看護師、事務長) 
 早川 景子(一般社団法人栄樹庵 理事)


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山形県立保健医療大学院講義

2022-09-06 09:12:43 | 日記

保健医療福祉の連携・協働特論 ーITを活用した地域連携の実践ー

というテーマを頂き、大学院生6名(県内3名、県外3名、うち一人はアメリカから出席)に「ITを活用した地域連携の実践」という内容でオンライン講義をしました。

学生達の感想を列記しておきます。

ご講義くださいまして、ありがとうございました。これまでNet4Uについては記事や文書を読んだり耳にした程度で、あまり理解できていませんでした。今回お話をお聞きして、Net4Uが日本国内においても先駆的な取り組みで、立ち上げから継続し発展し続けながら運用できているところが素晴らしいと思いました。ITを用いることで、カルテが必要な人達のために本当に役立っており、今後ますます在宅医療や訪問看護で活用されると思います。以前、地域包括ケアシステムの話を聞いた時、「街の通りは特養の廊下」と表現された方がいました。自宅が特養の居室ならば、安心して自宅で過ごせます。その実現のためにも、必要なシステムだと考えます。システムを使うのは人間なので人財の確保も重要ですが、顔の見える関係作りの大事さを強く感じました。多職種で連携してこそ課題の解決につながるので、現在私が携わっている小規模病院看護師を対象とした研修プログラムをもっと活用し、小規模病院や診療所、老人施設の看護職が顔見知りになり連携できるよう、工夫していかなければならないと思いました。

ICTテクノロジーを使用し利用者視点での利便性を重視されていた

Note4Uのようなヘルスケア・ソーシャルネットワックシステムがIT社会となった現代に適したシステムであり,多職種の連携,そして患者様・家族との連携に必須であると感じました.そしてそういったシステムの運営には多額の資金が必要であり,そういった資金を誰が負担するのかがシステムの運用においてボトルネックになると感じました.貴重なご講義をありがとうございました.

Net4Uのシステムのすばらしさを知ることができたと同時に,例えよいシステムだとしても,多くの医師が共有し活用されるにはハードルが高いことを感じた.行政,特に国レベルでの働きかけがないと難しいと感じた.

鶴岡市のヘルスケア・ソーシャルネットワークNet4Uの成り立ち、運営方法、実情など。地域連携を含めた他職種、患者様本人とご家族を繋ぐネットワークサービスについて。

ITを使用した地域連携ネットワのークの最先端のお話しを聞くことが出来て非常に有意義な講習でした。電子カルテの共有は、地域で患者さんを診るにあたり重要な制度だと感じておりました。しかしながら、なかなか導入されないのはなぜだろうと考えていたところで、三原先生のご講義でコストや地域の医師との兼ね合いがあると聞いて納得しました。講義の中で特に印象に残ったのは、患者さん自身やそのご家族がカルテにコメントを残せる制度は画期的だと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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