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開いた口がふさがらない。田母神俊雄前航空幕僚長は、昨日の参議院外交防衛委員会での参考人質疑を終えて、「村山談話の正体がわかった。言論弾圧の道具だ」などと記者らに語った。とんでもないことで、民主主義への挑戦であり「気分はクーデター」とも言うべき好戦的な改憲派が武装組織のトップをつとめているという事態をまじまじと見せつけた。

 村山談話は、村山内閣の閣議決定をへて正式な過去の戦争に対しての見解としてまとめられた。その後、橋本元総理から現在の麻生総理まで、「村山談話を継承し踏襲する」としてきているものだ。靖国神社参拝を繰り返した元小泉総理も、北朝鮮を訪問して発表した『日朝平壌宣言』もまた、村山談話を土台にしてつくられているし、
改憲を政治テーマに乗せようとした元安倍総理も「村山談話を継承する」と国会で答えている。

 有権者の投票によって選出された国会議員の中から内閣総理大臣が選出されて(首班指名)、政権運営にあたるという民主主義のルールの中で、個人的な本音はどうあれ「政府見解=村山談話」として現に継続している国の戦争観について、公然と唾を吐きつけて「言論弾圧」と呼んで変更を迫る議論を民間人がするのは自由だが、国家公務員の中でも最も厳格な憲法の統制下にいなければならない武装組織のトップが「憲法、村山談話。そんなの関係ねえ」と背を向けたとしたら、もう国民に銃を向ける一歩手前である。

 しかも、航空自衛隊から90を超える応募実績をつくり、田母神元幕僚長が「優秀賞」に輝くことで、自衛隊という組織をあげて政府に「改憲」と「村山談話破棄」を迫ろうとしていたのではないかという疑いもある。このような人物をもてはやし、登用・出世させてきた自衛隊の体質と政治の責任が大きく問われる。安倍総理時代の「戦後レジームからの脱却」路線は、過去の戦争を正当化し憲法に公然と弓を引く軍人を生み出した。

 ことを曖昧にしておくことは許されない。もはや、「給油法案」の採決どころではない。18日の採決を民主党が同意したというニュースが流れているが、事態の深刻さをどこまで認識しているのか。「文民統制」の崩壊の兆候は、暗黒の昭和史の再来を招くことを強く警戒し、政治の場で徹底して危険な「軍人の暴走」の芽を摘んでおかなければならない。

■保坂のぶと国政報告「政権選択の秋」

福田前総理の投げ出し辞任から、世界的な経済危機が進行した9月から10月にかけて、まさに「政治空白」が続きました。「年金」「医療」「雇用」と国民生活が危機に立つ今、小泉内閣以来の失政をどう正すのか、保坂のぶとが提案します。ぜひ、お集まりください。

▼2008年11月17日(月)18:30~(18:00開場)

発言:  福島みずほ(社民党党首)
    森達也(映画監督)ほか
    喜納昌吉(民主党参議院議員・ミュージシャン)
会場: 杉並区勤労福祉会館ホール
(JR中央線西荻窪駅北口下車15分)
参加費: 500円
問合せ: 保坂のぶと杉並事務所TEL03-5347-1601

■ 保坂のぶと特別講演

年金記録問題と国民の「受給権」
▼2008年11月17日(月)14:00~16:00
会場: 杉並区勤労福祉会館
参加費: 無料
問合せ: 保坂のぶと杉並事務所TEL03-5347-1601












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