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今日は土曜日、定例の街頭演説。ひさしぶりに寒がゆるんで、街を行き交う人々の表情もおだやかだ。今日は梅ヶ丘で、羽根木公園の梅まつりに大勢の人が出ていた。ゆるやかに流れる人波る向けてマイクを握り続けた。ひとりの老人が雑踏の中でチラシを持ったまま立ち止まった。数分間、目を凝らして「憲法学校」のチラシを見ている。声をかけると「自分は少年兵でたくさんの仲間を戦争で失った。どうか、憲法9条だけは守ってほしい」と語ってくれて、眼鏡の奥に涙が流れていた。

梅を見てきた帰りだったのだろうか。厳しい寒さの後で、芽吹いてきた梅の花に少年時代の記憶が呼び覚まされたのかもしれない。多くの人が声をかけてくれた。また、「頑張ってね」と激励してくれた。街頭に立つことは、政治家にとって欠かしてはいけない「御用聞き」だと思っている。批判や、提案、思わぬ出会いもあり、街頭で人生が交錯する。

この前、梅ヶ丘で演説した時は1月の風の強い日だった。突風でマイクを握って立っているのもやっとという状態で「たいへん風が強くなっています。お気をつけ下さい」と言いながら、私も目があけていられなくなり大久保青志秘書にかわった。そのとたん、バタンという音がして老人が倒れた。額から血を流していて、メガネが飛んでいる。囲碁の会で集まって、一杯やった後で歩いていたら突風に煽られて転倒したのだという。救急車を呼んで、運ばれていくのを確認し、演説は中止した。後日、同行した友人から「大事に至らなかった」との一報をいただいた。

街頭は何が起きるか分からない。先週は風邪と闘って、予算委員会で3回、法務委員会と文部科学委員会でそれぞれ1回の質問をしたから体力の限界ぎりぎりの綱渡りだった。昨日は、山岡淳一郎氏を囲んでの「耐震偽装」をテーマとしたミーティングに、建築関係やマンション問題に住民の立場から取り組んでいる人たちも多数来て熱心な討論の場となった。このところ、土日をフルに利用して現場に飛んだり、質問準備の調査を行っている。

民主党の永田議員は、病院に静養のために入院したそうだ。テレビを見ていて、あきれたのは「病院に向かった永田議員はホテルのルームサービスでクラブサンドを食べた後、静養のため病院に向かいました」と放送している。クラブサンドを食べようが、ラーメン一杯たいらげようが、それがニュースで言うことかい? とテレビに向かって言ってしまった。「食欲もあるのに入院の必要あるのか」と言いたいから、「クラブサンド」を出したのだろうが、政治倫理審査会を終えた方は、その晩に誰と祝杯をあげたのかも言ってごらんと注文したくなる。

いつから日本のメディアはヤジウマ軍団と化したのか。民主党の前原執行部に調査能力がないとしたり顔で、誰もが分かりきっている解説をしている暇があったら、「調査報道」向けて努力したらどうか。メディアの見識のなさ、浅はかさが「改革の旗手=ホリエモン」を生んだ。今回のメール騒動が、小泉劇場の再開とならないことを願いたい。

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