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衆議院法務委員会で22日の予算委員会に続いて「談合疑惑」を問いただした。御存知、防衛施設庁の談合事件の捜査が進展しているが、私が取り寄せた「東京拘置所」と「東京入管」の平均落札率は98・5%だった。「ただ数値が高いからと言ってただちに談合とは言えない」という杉浦法務大臣に対して、データを示しながら調査を求めた。

今日の法務委員会では民主党の高山智司議員も、東京拘置所の総額323億4026万4千円の工事費に対して、公開入札で決定した請負価格は1回目(35億1750万・平成9年3月18日)、2回目(20億1600万円)の計55億3350万円)でしかない。8割以上が随意契約であるという契約方法を問いただした。トータルな工費を公開入札で競争させるという原則が逆立ちして、随意契約が工事の大半を決定してしまう。言い替えると、一度入札で決定してしまえば後は随意契約で契約は自動延長。こんなやり方でコスト管理が出来るのかという質問だった。

私は、新聞ファイルの中から法務省関連で「談合疑惑」の報道された工事のその後を追ってみた。報道通りの企業が落札し、公正取引委員会に通知し、「談合はしていません」という誓約書を取ってお咎めなしにしたということだ。過去5年間の1000万円以上の工事について「予定価格」「請負価格」の入札状況を一覧表にして法務省からもらったが、指名競争入札をしたはずなのに落札率100%という工事があったことに驚き、委員会で指摘した。

「入札をしようとしたけれど不調に終わり、結果として随意契約で業者と交渉したので100%になりました」という説明だが、唖然としてしまう。談合事件を摘発する検察庁の庁舎や、容疑者として逮捕され、起訴された人が過ごす拘置所、そして裁判を終えて受刑する刑務所までもが、不透明なルールなき談合で造られたとしたら由々しき事態だ。過去5年間の一般競争入札から落札率が異常に高い工事を抜き出してみよう。

平成12年 岡山少年院 95・59%
平成13年 栃木刑務所 98・28%
平成14年 大阪少年鑑別所 99・58%
平成15年 松江刑務所 99・68%
徳島刑務所 99・68%
鹿児島刑務所 97・97%

偶然の産物と見るのは難しい。一般競争入札は7億3千万円を超える官製工事で義務づけられている。法務大臣に徹底した調査を求め、最後には「解明します」という答弁をもらった。しっかりと調査して報告することにしたい。

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