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昨日から今日にかけて、TVニュースの「駆け込み給油」のニュースは、そのほとんどが世田谷区内の環8に面したガソリンスタンドだった。午前0時をもって、ガソリンの価格は「157円」などにぐんと引きあがった。そして、福田内閣は5月13日3回目の「再議決」に向けて漂流を続ける。福田内閣の番頭役である町村官房長官が後期高齢者医療制度で庶民の感情を逆撫でするような発言をしている。年金記録問題への解決がつかないままに、さっさと天引きを始めたことに批判が集中しているが、町村官房長官は「慣れてくれば便利な制度だ。銀行送金などの手間を省いている」と自画自賛したという。内閣支持率の低下にこれほど貢献する官房長官も珍しい。

「年金天引きは便利」 新医療制度で町村氏

町村信孝官房長官は1日午前の記者会見で、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)で批判が強い年金からの保険料天引きに関し「慣れてくれば便利な制度だ。銀行送金などの手間を省いている」と述べ、見直しの必要はないとの認識を示した。

 同時に「年金制度の問題を背景にした反発があったのだろう。年金の信頼を取り戻せば天引きは定着する制度だと思う」と強調した。

2008/05/01 12:24 【共同通信】

今日は、紹介するにとどめておこう。評価は、世論ならびに次の解散・総選挙に委ねたい。さて、町村長官の言うところの「年金の信頼」だが、長い間追及している「年金倉庫の真実」が、今日また一段階明らかになった。私がにらんだように、ワンビシ・アーカイブズの一角にある年金倉庫に保管されていたのは、本来はマイクロフィルム化されて廃棄されているはずの旧台帳も含まれていることがわかった。社会保険庁で記録を管理している社会保険業務センターに対して、昨年の12月以来、7~8回にわたって調査を要請してきた。その結果、今日ようやく乱雑に番号が飛んで保管されている「箱の属性」を確かめることが出来た。「箱の属性」とは
「現存台帳」「喪失台帳」「再取得台帳」などの約50年前の旧台帳の分類作業の際に、どこに振り分けられていたかを意味する。

私たちが徹底追及してきた「年金倉庫」は、50年前に厚生年金保険に加入していた人々の記録が保管されている。この台帳のことを「現存台帳」という。そして、
50年前の分類時には、厚生年金保険から抜けていた人の記録を「喪失台帳」と呼んで、この記録はマイクロフィルム化されて廃棄されたと言われる1430万件に相当する。今日、明らかになったのは「年金倉庫」の中から、マイクロフィルム化もされずに箱の中で保管されていたこの「喪失台帳」が存在することがわかったということだ。

不思議なことに、この「旧台帳」については新聞記事はどこもきちんと書いていない。毎日、読売、日経、サンケイなどは私の厚生労働委員会での質問などの時に断片的に書いてくれたが、朝日には一行も書いていない。朝日新聞の読者(私もそのひとりだが)は、そもそも本ブログで追及してきた「年金倉庫」の存在すら知ることも出来ないのだ。どうしてだろうと首を傾げるばかりだが、やがてこの「年金倉庫」の紙台帳から、次々と「受給漏れ」が発見されていくのは時間の問題だと私は思っている。


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