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 その日は忙しく動いていた。京王線高幡不動駅で日野市議選を応援し、豊田駅近くの集会に参加し、四ツ谷に飛んで親しかった人の追悼の会に出て、文京区民センターで講演し、品川区集会所で挨拶し、箱根を越えて湯河原に行きという滅多にない強行軍だった。こんな無理をした時に、何かを失うことがある。

 文京区まで来た時、カメラのないことに気がついた。すぐに、スタッフが四ツ谷の会場まで戻り、会が終了するまで探しもらったが出てこなかった。NIKONのデジカメで本体の価格はディスカウントで2万円。この1年半酷使したので傷だらけだった。このカメラで公共事業の現場を歩き、インタビュー相手を撮影して、また動画を撮ってきた。

 一番、困ったのは沖縄での大田昌秀元知事と一緒に撮った写真をはじめとして、あちこちで撮影した画像が紛失してしまったことだった。「まあ仕方がないか」とあきらめつつ、後味の悪さをかかえていた。そして、その「カメラ紛失」の記憶も薄れかけた頃に、次のようなメールが届いた。なんとカメラが出てきたというのだ。

「ニコンのカメラについて」

 我が家の5歳の息子が、1カ月ほど前に四ツ谷駅付近でつぶれて壊れているニコンのカメラを拾ってオモチャにしておりました。先日、メモリーカードを見てみると、保坂先生がほとんどの写真に写っておりました。おそらく先生のものではないかと思います。そうであれば、どのようにお返ししたらよいのか。その方法を連絡下さいませ。

 カメラはレンズまで割れています。おそらく車に潰され、使えない状態ですが、メモリーカードの情報は大切なものと思われますので、連絡をしました。

〔メール終了〕

 こんなことがあるのか、と目をこすった。「カメラはもうあきらめるけど、メモリーカードの画像だけは戻ってほしい」と願った通りになったのだ。すぐに、電話をするとメールをしてくれたのは歯科医だった。

「子どもが遊んでいるのを見ていたんですが、ふと気がついて調べてみたんです。もっと早く気がつけば良かったのですが……」と、説明してくれた。「ありがとございます」と御礼をして、昨日、神田の歯科医院を訪ねた。

診療が終わった待合室のカウンターに、懐かしいカメラを持って歯科医が現れた。本当に、一度はあきらめていたものが戻ってきた瞬間だった。6週間ぶりに、戻ってきたカメラは相当の重さがかかったらしく潰れていて、微妙なところでメモリーカードの青色が見えていた。もっと潰れていたらメモリーカードも潰れてしまったことだろう。そうしたら、連絡をもらうことはなかった。

また、メモリーカードを見て、私がいることを即座に認識してくれたのも嬉しかった。「どっかで見た人だけど」で終わる人や、「政治家らしいけど、面倒なことになるのがイヤだからこのまま処分してしまおう」と考える人もいくらかいるだろう。

このような形で手元にカメラが戻ってきた確率は、とても計算出来るものではないが、「相手の立場になって、心配していることを想像し、連絡をくれた」ということに心から感謝したい。こんな形で知り合った神田の歯医者さんは、私より3歳年下だった。共通の話題もあり、これからおつきあいしていくようにしたい。

〔お知らせ〕

26日に、保坂展人と元気印の会の緊急総会があります。
昨年夏の総選挙で世田谷から国替えをして杉並で、あの都知事の息子との一騎打ちに挑みましたが、善戦むなしく議席を落としました。

せっかくの政権交代という局面で、本来なら大いにそのちからを発揮できたはずの保坂ですから、なんとしてでも最短距離で復帰、とだれもが望んでいたのでしたが、ようやくこの夏の参院選での全国比例公認候補となりました。4年は待てないからぜひ、と、社民党支持ではなくとも、保坂展人を国政の場へ、と願う人びとはたくさんいます。小選挙区でないのです。全国どこからでも、「保坂」を応援出来る制度です。全国に支持者をもつ彼には向いている、と思っています。ちなみに、私は「保坂展人と元気印の会」なる彼の全国応援団の事務局長を仰せつかっています。党とは関係なく、市民の立場で幅広く応援、提言もする、という立場で、参集を呼びかけます。

 3月26日(金)19時~21時 主婦会館プラザ・エフ(四谷駅下車1分)500円
 辻元清美、阿部知子、照屋寛徳、服部良一の現職議員がエールを送ります。

『星野弥生のつながるネットワーク』より

〔引用終了〕

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