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「郵政民営化・かんぽの宿」問題が、小沢秘書逮捕での中断を挟んで、ふたたび政権中枢を直撃するチキンゲーム化している。鳩山邦夫総務大臣と西川善文日本郵政社長のバトルは、そのまま「小泉構造改革の失敗」を認める意見と、最後まで「改革は間違っていない」と意地を張るグループの対立構造となっているが、いくつか未消化なところがある。まず、自民党内で鳩山邦夫大臣支持派の声が表立って見えてこないことだ。さらには、麻生総理自体が優柔不断で「どっちつかず」で議論を浅くさせている。そして、小泉元総理グループである「偉大なるイエスマン」武部勤氏や、中川秀直氏らが「西川更迭なら、重大な覚悟がある」と力むのも、何が理由なのかを明示してないために説得力を持たない。つまり、メディアで大きく報じられてても、世論が沸き立たないのはきちんとした「政策論争」になっていないからである。

これらの動きに、私たち野党3党の結成した「かんぽの宿疑惑追及プロジェクト」が周到に任務分担して衆参両院で展開した1~2月の国会追及の要素を加えてみることで、ようやくどんな「対立」が政界に生じているかが理解出来るのである。そこで、3月3日の阿佐ヶ谷ロフトAで行ったトークライブの映像を貼りつけておく。見ていない人はぜひ見てほしい。


徹底追及「かんぽの宿・郵政民営化」

このトークライブの映像は、すでに18000viewと広く見られているので、時間のある時を利用してぜひ最後まで見ていただきたい。




これ以降の内容を見たい方は、5月14日の「どこどこ日記」に移動して下さい。

さてさて、この阿佐ヶ谷ロフトに、昨日は鈴木宗男衆議院議員を招いてトークライブを行った。鈴木宗男さんの好意で、トークライブに先立って阿佐ヶ谷駅頭で街頭演説もともに行った。さっそくライブドア・PJニュースにそのレポートをアップしてくれたので、ここに引用することにする。




「竹中元大臣の証人喚問を」=鈴木宗男・保坂展人氏が小泉以降の権力の暴走を批判

(転載ここから)

【PJ 2009年06月10日】-「麻生さん、その前の福田さん、安倍さん、小泉さんも全部アメリカの言いなり」「マスコミは反権力と言うが、マスメディアこそ権力の手先」・・・。

 収賄容疑でいったんは下野した鈴木宗男衆議院議員(新党大地)が9日、東京・阿佐ヶ谷で保坂展人(のぶと、社民党)衆議院議員とともに8年に及ぶ小泉内閣の構造改革を批判。これを支えた外務省や検察、マスコミの横暴ぶりを語り、政権交代後に竹中平蔵元金融相の証人喚問を求める意向を示した。

 この日、「外務省の『裏金』の闇」と題するトークライブを予定した2人は、出演前にJR阿佐ヶ谷駅南口で街頭演説をした。マイクを持った鈴木氏は100人を超える市民を前に、米国の求めるままに進む新自由主義的な経済政策の誤りを指摘。「強い者が善、弱い者は悪という誤った政治の流れを変えようではありませんか」と訴えた。

 鈴木氏は自身が矢面に立たされた「事件」の国策捜査性に触れ、「国後島に『友好の家』を造ったら、ムネオハウスと紹介された。工事の入札をわたしがねじ曲げて、自分の後援者に仕事を取らせたと国会で追及された。では、その件が事件や裁判になったでしょうか」と向けた。「外務省は民主党や共産党に偽情報を流した」と。

 北方4島でのディーゼル発電所建設についても、「人道的支援をして日本に返ってきたとき、日本をよく理解してもらおうとやったこと。三井物産から頼まれてないし、金をもらってもいない」と説明。「マスコミはこぞってわたしをたたき、辻元さんは『疑惑のデパート』とののしったが、どんな事実があったか。検察がマスコミに間違った情報をリークしただけだ。検察からの情報は裏を取れないから、言われた通り書くしかない。マスコミの皆さんは権力側に利用されている」と切り捨てた。

 ライブハウスには約110人の市民が詰めかけた。自白の強要や秘書への脅しなど、無実の者を有罪に仕立てる検察の手口について鈴木氏が体験を語った後、保坂氏が国連への拠出金を利用した外務省の裏金づくりの実態について説明した。わが国は1990年代初め、国連「ソマリア信託基金」の大半である1億円ドルを出したが、国連安保理が報告した支出額は5800万ドル。外務省が余っていると発表した「437万ドル」を差し引くと、4363万ドル(約54億円)が行方不明になっている。

 保坂氏が調べたところ、これは氷山の一角で、信託基金に拠出されたのは全20件、総額3億4600万ドル(約450億円)に上る。これらは国連に直接送金されず、東京・青山の国連大学内にある「国連広報センター(UNIC)」を通す。国内送金にすれば、為替差益を国庫に戻す必要がなく、そっくり外務省の手に入るからだ。

 保坂氏は「どこへ行ったのか質問しても、『書類は5年間で廃棄するので、確かめようがありません』と答える。しかも、別の名目に『振替』できる」と告発した。鈴木氏は「外務省はそういう知恵はあっても、外交の知恵がない。田中眞紀子さんは『伏魔殿』と呼んだが、動物園だ。餌代がかかるから」とやゆした。(後略)

(転載ここまで)




鈴木宗男さんのトークは後半とくにパワフルになり、また自民党主流の有力政治家だった当時を思い出させつつ、「極限の試練」をはね返した強い意志とそして勇気、さらに「自民党時代と何が今,違いますか」と問われて、「前へ前へと進んでいた時に見えなかった後ろの方から聞こえてくる声なき声を聞けるようになった。その姿勢は政権交代しても忘れない」という言葉が印象的だった。

永田町を覆う「不完全燃焼」のガスが次々と燃えて、空を赤々と照らしながら「歴史の扉」を開く日も近いとズシンと「責任」を感じた昨夜だった。






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