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先刻、弁護士の山口貴士さんから電話があり「代表の米澤が今朝亡くなりました」とのこと。コミックマーケット準備会代表の米澤嘉博さんが、今朝4時40分に肺ガンのために死去したという訃報だった。米澤さんとは昨年の暮れの30日に、東京ビックサイトで開催された『冬コミ』のスタッフルームでお話したのが最後となった。来場者10万人をさばき、元気にボランティアに囲まれて活躍しているさなかの姿を9カ月前に見ているだけに、信じられない思いだ。「また、じっくり話しましょう」と声をかけて別れたのに……。ご冥福を心からお祈りしたい。

米澤さんとは今日の訃報を届けてくれた山口弁護士の紹介で会った。コミケという自主出版のバザールを開催してきた米澤さんは、「表現の自由」について外的な規制を排除して、自律的な文化としてコミケを持続的に大きく成長させてきた第一人者で、意気に感じるところがあった。03年の衆議院選挙の時には、個人の立場で「マンガ評論家 米澤嘉博」として推薦人に名を連ねてくれた。昨年のコミケには、2年半ご無沙汰してしまったことのお詫びとふたたび国会に議席を得たことを報告しながら、始めての「コミケ体験」に山口弁護士の案内で出かけたのだった。

このブログの読者は御存知の方が多いが、私は月一回、新宿のネイキッド・ロフトでトークライブを開催している。企画会議では、毎回のように「米澤さんを呼んでお話を聞いたら」という案も出ていたが、私の方の準備不足で声をかけるに至らなかった。しかも、米澤さんは世田谷区に住んでいて、私は毎週のように彼の事務所の前を車で通っていた。山口弁護士によると、気がついた時には手遅れだったようだ。人との別れは突然にやってくる。ほぼ同世代の米澤氏を失ったことに打ちのめされる。

(10月6日に通夜、10月7日に告別式が行われる。詳しくは山口弁護士のHPへ)

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