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 今日は温かいが、明日は寒いという気温の乱高下に身体が戸惑っている人も多いだろう。外に出る時に服装の判断が難しい。アイスランドでは氷河下の火山が200年の沈黙を破って噴火し、ヨーロッパの航空機運行に重大な支障を来すなど、地球規模の振動が強くなってきている。また、永田町では「舛添新党」のニュースが駆けめぐる。舛添氏は世論調査で「総理にしたいナンバー1」だと言うが、主張の軸がどこにあるのかまだ不明だ。

 あまり頻繁に「新党」が出来るので、山田宏杉並区長、中田宏横浜前市長などの松下政経塾出身者中心の「首長新党・=日本創新党」についてはコメントするのもスルーしてしまったが、これで「みんなの党」「たちあがれ、日本」に続いて4つ目の新党旗揚げとなる。
すなわち「自民党分解・瓦解」の過程に他ならない。おそらく、参議院選挙までに、これらの新党は相互に接触して、合流するか否かなどのニュースを供給するだろう。

「自民」対「民主」という「二大政党制」は、そもそも民意の要求ではなかった。小選挙区制度を基本とした選挙制度「改革」は、メディアをまきこんで90年代の細川連立政権下で成立した政治改革法案によって始まっている。あまりにも数多く「二大政党制」がリピートされたことで、いつのまにか「その他の政党」は「お邪魔虫」的な扱いをされてきた時期が長かった。「二大政党制」の効用とは、「政権交代可能」であると宣伝されてきた。その政権交代が起きた途端に、メディアは「鳩山連立政権」を叩きまくり、「第3極」と称して「みんなの党」をはじめとした「新党」を持ち上げるようになった。

 自民党は政権与党から転落した途端に求心力を失い、沈む船から逃げ出すようにして急場しのぎの「新党」が次々と出来あがる。舛添新党などは「小泉構造改革の推進」を掲げると言っているし、「公務員改革」のみんなの党も、松下政経塾系の日本創新党も皆、小泉時代以後の「新自由主義」の枠内の動きだ。何も新しいところはない、小泉時代に戻ることに郷愁を感じる人たちはよほどおいしい思いをした特権層だろう。「たちあがれ、日本」は郵政民営化をめぐって真逆の立場の与謝野・平沼両氏のスタンスがどこで折り合ったのか不明なので棚上げしているが、大型老朽船の自民党丸から次々と救命ボートが出ていく構図にも見える。

 自民党はさらに求心力を失い、さらに何度かの離党劇を生んでいくだろう。歴史的に見れば「政権政党」という旗印で半世紀以上、日本政治のシステムを牛耳ってきた「自民党の解体」は、政権という軸を失った以上は止めようがない。問題は、群小新党の乱立劇が、
民主党からこぼれ落ちる大量の票の「受け皿」として有効かどうかということだろう。たくさんの新党が出来ても、自民党と同じかさらに右へと重心が傾いていることに、私たちは注意をはらうべきだと思う。社民・リベラル・環境・市民など中道左派付近は、広大な空き地になっている。自民党が分解しても、この空き地にまで出てくることはない。しかし、働きかけなければ動かないし、動かなければ変わらない。

 このところ電話やメールであちこちから連絡があり、「どこどこ行脚」の日程が次々と埋まっている。先々週までは、真っ白な日程に不安を覚えたものだが、今や「日本列島」を北に南にと動き回る日程を見て、「身体は大丈夫だろうか」と不安になるのだから人間は勝手なものだ。「感謝、感謝」でお呼びいただいたところには、率先して出かけていくという気持ちで動いていきたい。
 


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