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郵政反対派は公認せずに止まらず、対立候補をたてるという「小泉非情政治」にマスコミはぐいぐい誘導されている。小林興起に小池百合子をぶつける刺客戦法に続いて、昨日は亀井静香に竹中平蔵をぶつけるという奇策が取り沙汰された。学者・平蔵は固辞したことでこの取り合わせはなくなったが、「解散・総選挙」に続く大衆心理を熟知したサプライズであることは間違いない。

 昨日のブログにも書いたように、今までのところ「小泉劇場・最終幕」はなかなか面白い。理屈と御託宣を並べているだけ(に見えてしまう)岡田民主党代表よりも、無内容で自己陶酔だが(迫力があるように見える)小泉総理の方が役者は上、比較にすらならない。

「激辛ブーム」というのがあった。味覚の刺激度を競って舌がヒリヒリしたり、麻痺して全身から冷や汗が出るような「激辛」が弄ばれた。政治の場で、「面白さ」「刺激」を追い求めて、「動物園のサーカス」化してしまうと、いちばん国民が興奮するのは戦争である。俺は正しい、反対派は息の根を止めてやる――2・26事件は、反乱軍が官邸を占拠したが、今回は総理自らクーデターを起こした。

 今は、亀井静香氏や小林興起氏が小泉官軍に包囲され、まさに集中砲火を浴びようとしているが、このムチャクチャな権力性は、この政権が延命すれば「歴史的偉業」として正当化される。そして矛先が、私たち国民・市民に向けられる時代がやってくる。

 小泉劇場をぶっ壊さなければ、日本が壊れる。そのことを、多くの人が声をあげて、仮設(バーチャル)劇場の壁のベニヤ板を引っぱがし、外の景色をいかに見えるようにするかが鍵だ。イラクに展望なき自衛隊を派遣し、アジア外交は靖国で麻痺し、福祉は切られ、障害のある人は生存権を奪われ、中小企業は押しつぶされる――そんな時代にストップをかける反小泉・反グロ-バリズム連立政権が必要だと言いたい。




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