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 今年の冬はひときわ冷え込みが厳しい。もう随分と長い間、暖冬が続いているので身体が慣れていないのかもしれない。私は冬に生まれたせいか、夏の暑さは苦手だが冬の寒さはむしろ得意で、仕事や身体の調子がいい方だと思ってきた。しかし、日比谷公園の「年越し派遣村」で数時間過ごしただけで、身体の芯から冷え込んできて、関節がきしむようになった。温かい家で寝起きすることがあってこそ、冬は快調だと思っていたのだろう。生活に困窮して、木枯らしの中で野宿をする人たちが出てきていることに心を痛める。

 パレスチナではイスラエルによる虐殺が続いている。イスラエルは、国連安全保障理事会が8日採択した「即時停戦決議」(アメリカのみ棄権)を正面から拒否して、攻撃を続けている。国連安保理決議もユダヤロビーの影響力が強いアメリカが同意しなければ、何ら具体的な規制力にならない。ユダヤ人が民族絶滅・ホロコーストの攻撃をナチス・ドイツから受けたことは誰もが知っているが、イスラエルがパレスチナにやっていることは、無差別市民虐殺そのものではないか。イスラエルの攻撃目標はハマス幹部だったとしても、周囲の家族や隣人も巻き添えにするのはかまわないと考えているのは許しがたいことだ。

 日本外交は「停戦」「紛争終結」に向けて、大きく姿を見せるべきだが、アメリカの属国として長い間、外交の自主性を失って久しいので指をくわえて見ている状況だ。目の前で、無差別市民虐殺が繰り返され、国連安保理決議も無力だとすれば、イスラム原理主義のハマスやレバノンのヒズボラへの支持が膨らんで「中東和平」「パレスチナ独立」の道はより厳しいものとなる。一日も早い停戦が実現するように声をあげたい。

 週明けの国会で、与党は第2次補正予算案の採決を強行する予定である。「定額給付金」をめぐる議論も生煮えのままに、審議もたった2日間というのだから国会の機能は著しく低下していると言わざるを得ない。そして、与党側は第2次補正予算案を参議院に送った後で、平成21年度予算案の審議を始めたいというのが与党の思惑だ。参議院で「第2次補正予算案」が審議されている時に、衆議院では「本予算」の審議をする、つまり並行審議という前代未聞の提案だから、今週後半から「本予算」の入口をめぐって与野党対決が激化する気配だ。

 一方で麻生政権は低支持率にあえいでいる。リーマンブラザーズの破綻のニュースを聞いて「ハチにさされた程度」(与謝野経済財政担当大臣)のようなゆとりの反応を示し、また「10年前のバブル崩壊後の金融危機を克服した唯一の経験がある」と自認し、金融危機の外側にあってアドバイス席につこうとうしていた日本政府は、足元が崩れ始めていることを知るのが遅すぎた。しかも、11~12月の2ヶ月間は、第2次補正予算案を国会に提出することもなく足踏み状態が続いて事態は悪化した。

私たちの役割は、政治の触覚となることだ。新聞やテレビが伝える前の雇用状況を的確に把握して政策提言をしていく作業に力を入れたい。


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