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安倍総理の所信表明演説に続いて、衆参両院で代表質問が行われた。明日からは、予算委員会での質疑と続く。また、8日に中国、9日に韓国をそれぞれ訪問し首脳会談を持つことが正式に発表された。一方、3日に明らかになった北朝鮮の「核実験実施声明」によって、7月の「ミサイル発射問題以降」ふたたび強い緊張状態が生じている。中国・韓国・日本がそれぞれ立場の違いはあれ、「北朝鮮の核実験は許容しない」と歩調をあわせるべきだし、それが可能の情勢となっている。安倍総理が訪中・訪韓を急いだのも、この情報の一端を得ていたからかもしれない。

衆参の本会議で、「歴史認識」問題からは逃げ続け明言を避けた安倍総理の「村山談話」をめぐる答弁は、微妙に小泉前総理へと近づいてきた。中国・韓国との首脳会談では「村山談話を継承する」という立場を表明するものと思われる。すると、「植民地支配と侵略」を認めた村山談話の歴史認識に立脚するという立場となり「歴史家に委ねる」としてきた従前の見解とは食い違う。

わずか60年前の戦争について「間違っていた」とも「正しい」とも言えないこと自体が、「大東亜戦争肯定論」「靖国史観」に拘泥していることを示している。はたして、自身の参拝問題と、歴史認識について曖昧にして、小泉政権で最悪となった事態をやや好転することは出来ても、しっかりした軌道に乗せることが出来るのかどうか、そこを問わなければならない。

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