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昨日のブログの「富士山敬愛法」はブラックジョークとしていい出来ではないが、「心」「修養」「徳目」などに関わる法律が際限なく出来ていく怖さを表現したつもりだ。しかし、冗談抜きで思わぬリアクションがあった。何気なく、「富士山敬愛法って知ってる? 教育基本法の次に出来るらしいよ」と、エイプリルフールよろしく聞いてみると「へえ、そうなの。あんまり効果ないんじゃないの」という反応に出会ったことだ。「そんな変な法律、意味ないよ」と思う前に「富士山でゴミを捨てたら処罰されるのかな」と連想するようなマインドが形成されているようだ。ブラックジョークのつもりで書いているのに、真実味があるのだろうか。

法務委員会は明日、9時半から再開する。5月2日に書いた通り参考人質疑があり、11時20分までのやりとりがある。与党は、明日の夕方に野党のみで質疑してほしいと提案してきたが、与野党協議の結果、次は水曜日の午前中に質疑を行うことに決まった。明日、だまし討ちがない限り採決はない。しかし、明日ないという話であって、水曜日は視界不良だ。ここで「採決モード」に突入するかどうかは、与党国対の方針次第だろう。今週中の採決が与党方針だろうと推測しているが、野党第一党の民主党国対がどれだけ頑張るかどうかが鍵だ。木曜日には、教育基本法趣旨説明、週末には医療改革法案の採決の動きもあり、与党の国会運営は綱渡りだ。社民党としては、野党共闘をきちんと積み上げることで、少数ながら重大法案が「力の行使」(強行採決)で処理される状況を阻みたい。

 ただし、教育基本法の会期内成立への見通しについては、 政府与党内では慎重論もあり必ずしもスタンスが定まったとは言えない状況だ。鍵になっているのは、「共謀罪」審議の行方で「力の行使」が見切り発車で行われると初夏の嵐となる。
5年前、「自民党をぶっ壊す」で登場した小泉政権の最後の仕事が、監視密告社会の共謀罪と、戦前回帰の愛国心をめざす教育基本法、そして米軍再編3兆円バラマキなら「もっとも古い自民党=森内閣」がやりたくて出来なかったことを仕上げただけの内閣ということになる。


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