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今朝のテレビ報道番組を一通り見たが、どの番組でも「年金記録問題」が大きく取り上げられていた。「来年の3月末までに」と参議院選挙で繰り返した「公約」をめぐって、与野党の議論が戦わされていた。政府・与党としては、「解散・総選挙」の足音が聞こえてくる来年の春にこの失態を明らかにするよりも、国会を延長して政治がエアポケットに入った年末に、公表する方が得策だと考えたに違いない。衆議院議員は皆地元を駆け回り、国会審議は事実上休会状態で委員会などさっとぱり開かれない。自民党の伊吹幹事長が「こうなったら与野党もなく、一緒に智恵を出しましょうよ」と放言していたが、どうせ越年したのなら毎日でも年金記録問題特別委員会を設置して議論・検証をしたらいい。

ところが、参議院選挙以後に厚生労働省・社会保険庁はますます資料を出さなくなった。これを統括しているのは政府・与党であり、指揮官は舛添厚生労働大臣である。先週のワンビシ・アーカイブズの視察については、社民党から6月以降、10回以上にわたって要求を受けて、ようやく衆議院厚生労働委員会で実現したものの
滞在時間はわずか1時間余り、すでにブログに書いたように多くの疑問点が浮上している。

厚生労働委員会の質問のために、社会保険庁が旧台帳倉庫に「台帳があるのかどうか」を照会した件数、あったものとないものとの件数を一覧表に作成してもらうのに、1カ月半をかけて多い日には1日10回以上にわたって、社会保険庁企画部、社会保険業務センター記録部、厚生労働省控室に電話をした。数回の空振りを経て、ようやく質問前日に提出されたものだ。

倉庫視察にも、「写真を撮るな」「カメラ付携帯は預からせてもらう」「勝手に動くな」「台帳を引き出すな」などと制約だらけの前提条件を付けていた。その制約をかいくぐって明らかになったことは多いけれど、個人情報に配慮しつつ台帳保管箱の「箱番号」が飛んでいる様子などを写真映像で公表出来れば、もっと議論は前へ進むことになる。「社会保険庁は関東軍みたいなものだ」という声もあったが、「日本年金機構法」を強行採決して成立させて2年後に解体しようという政府・与党が、この後に及んで言うセリフではないだろう。「何がどうなっているのか、さっぱり判らない」と舛添大臣は居直るのではなく、私たちの調査に協力してくれなくてもいいから妨害しないでほしいのだ。

資料も出さない、視察も条件をつけて妨害する、国会の委員会審議も開かない--「見ざる」「言わざる」「聞かざる」で「年金記録問題は、与野党仲良く相談しましょう」とは笑止千万、ふざけるなと言いたい。来週から、徹底的に資料請求と視察を続ける。どのようなやりとりを舛添大臣がさせているのかをすべて公開しながら、ライブでその応酬を公開していくつもりだ。

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