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教育基本法特別委員会の審議に9日ぶりに立った。この間、社民党議員の仲間に順番に登壇してもらい、私は地方公聴会でのやりとりのみだったので、質問したいことがたくさんたまっていた。まずは、「いじめ自殺の真相の再調査」について伊吹文明文部科学大臣に問い、①いじめの従前の分類項目を改める、②これまで他の理由とされていた自殺をした子といじめの関係を再調査するとの答弁をもらった。いじめを受けている側への励ましやメッセージだけではなく、いじめをしている側に「ストップ! やめよう!」と働きかけることの重要さも確認しようと訴えた。さて、今日の本題は、「内閣府・文科省の合作やらせ質問問題」である。驚愕のの答弁が飛び出したのは、2時から始まった私の質疑の中盤だった。

9月2日、青森県八戸で行われた『教育改革タウンミィーティング』の募集定員は、200名だったが現実には400人を超える人が参加した。ここで、一般の参加者は何人だったのか? と問うと、山本信一郎大臣官房官房長は「186人です」と答弁した。私は、「知人に聞いたところ、5人応募したが1人しか入れなかったと聞いている。何人の人が応募して、選外となったのか」と問うと、「全員が入れたはず」とのちぐはぐ答弁。この点は再調査を要求した。

ところで、このミーテイングに参加した人の話によると「主婦です」と話し始めた人のところで、ドッと笑いが沸いたという。なぜなら、この「主婦」は先日まで校長であり、その前は市教委の指導主事だったから、教育界の人たちは「主婦」という言い方に思わず口元を緩めてしまったのだという。「そのぐらい、学校長・副校長・事務職員・教育委員会などの関係者が多かった」と聞いたので、この関係者の人数は何人だったのかと私は聞いた。

な、なんと、だ。「関係者で御招待申し上げたのは、279人でした」という答弁。私は首をかしげ、思わず耳が悪くなったのかと聞き返した。山本官房長は、「一般応募者以外に関係者の取りまとめもお願いしていた。地元八戸市、青森市、あるいは周辺市町村の教育委員会から、県立学校、地元小中学校、国立大学・高専の方々、またPTA関係者は110人です」と説明した。「そんなにたくさん、関係者を招待していたら、一般の人は入れないじゃないか」と声を荒らげてしまった。

今まで、ヤラセ問題は「文例」を示して言わせるというシチューエションだったが、官製動員を徹底して会場を埋めてしまうことで、もう一般応募者の席はありませんと参加を拒む状況を作り出し、「教育基本法改正反対派」の締め出しをはかるというもうひとつの作為が働いていたのではないか。「官が作文して、民が読むというのが『官から民へ』だったのか」と今日は委員会室で叫んでしまったが、よくよく考えてみると「民」を装った「官」の大量動員が行われていたことは見逃せない。他のミーティングではどうだったのか、内閣府タウンミーティング担当室に問い合わせて、他の教育改革ミーテイングでの官民比率について調査をするように要求した。

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