goo blog サービス終了のお知らせ 
TOP PAGE BLOG ENGLISH CONTACT




年金制度がいよいよ危ない。
安倍前総理が絶叫していた「3月末までにひとりの漏れなく」どころか、「5000万件の宙に浮いた年金」のうち、1200万件程度しか基礎年金番号と結合出来ることは出来なかったという。このままだと受給に結びつくことのない年金記録が、大量に社会保険庁のコンピュータの中に残ることになる。


年金「名寄せ」月内完了、4割持ち主特定が

 社会保険庁は7日、該当者不明の約5000万件の年金記録の持ち主を探すために、社保庁のコンピューター上で約1億人の年金受給・加入者の氏名や生年月日などのデータと突き合わせる作業が6日に終わったことを明らかにした。

 また、この作業で記録の持ち主の可能性があるとされた人に対し、その旨を通知する「ねんきん特別便」の発送も、19日にも終わるとした。

 これにより、社保庁が「名寄せ」作業と呼ぶこれらの取り組みは3月末までに完了するが、記録の持ち主の見当がついたのは1200万件程度だ。全体の約4割の記録は持ち主の特定が困難であるなど、全面解決のめどは立っていない。

 舛添厚生労働相は7日、記者団に、「1200万件に加え、1550万件は死亡していた人の記録などだと分かった。合計すれば6割にあたる約3000万件が、半年程度の名寄せ作業で中身を明らかにできた」と述べ、成果を強調した。

 だが、残りの約4割にあたる1975万件の記録については、婚姻による姓の変更や氏名の転記ミスなどにより、持ち主の特定は困難と見られている。1200万件についても、記録の中身と本人の過去の記憶が食い違うなどの事例が続出しており、2月19日現在で持ち主と特定されたのは17万人程度にとどまった。

 社保庁は、姓が変わった人に対する届け出の呼びかけや、コンピューター上の記録のミスを原本の紙台帳にあたって手作業で修正するなどの作業を続けなければならない。

 しかも、安倍前首相が昨年の参院選で、「最後の一人まで記録をチェックして支払う」などと繰り返したこともあり、名寄せ作業で問題がすべて解決するという受け止め方は多い。

 実際には、5000万件のほとんどの特定が終わっていない状況に、民主党など野党が改めて政府への批判を強めることになりそうだ。
(2008年3月7日23時52分 読売新聞

 そこで、『年金大シンポジウム』を開催する。この9ヶ月間、何が起きていたのかを総務省に置かれた年金監視委員のひとりとして見守ってきたジャーナリスト岩瀬達哉さんと、途方もない時間をかけて「年金倉庫」の実態を明らかにしてきた私が対談をする。

 そして、年金受給者・加入者がどれだけ怒るかだ。他の国でこれだけの年金不祥事があれば労働組合は大集会やストライキを企画し、誰が抑え込んでも中央省庁の前には「ムシロ旗」が林立するだろう。ところが、「テレビの観客席」に座り込んでなかなか表に出ようとしない人たちが多い。最初からあきらめ、ダメな官僚に身を委ねてしまう。この年金記録問題の大きな解決への原動力は、この問題を最後まで解決せよと怒る人々の声なのだ。ぜひ、明後日のシンポジウムに参加していただきたい。

年金をとり戻そう大シンポジウムのお知らせ

▼3月12日(水)18:30~

テーマ: Part1 社会保険労務士によるねんきん特別講座
「『ねんきん特別便』」の見方・読み方
「年金の歴史と問題点」

Part2 ねんきんクロストーク

「『年金記録の闇』をどう解明するか」
岩瀬達哉さん(ジャーナリスト)×保坂展人(衆議院議員)

参加費: 500円

会場: 北沢タウンホール
(小田急線・井の頭線下北沢駅下車徒歩5分)

主催: 3.12年金大シンポジウム実行委員会
連絡先 03(5477)6068



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 国連の「死刑... 日銀人事の強... »