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沖縄の旧知の建築家、真喜志好一さんから電話を受けた。今朝の沖縄の新聞にスクープが掲載されているという。「オスプレイ配備」をめぐって、大きなニュースが表面化したという。さっそくネットでチェックしてみた。

政府の欺瞞性浮き彫り 裏付けられた「既定路線」(『沖縄タイムス』社説)

 1996年12月の日米特別行動委員会(SACO)最終報告草案で、日米両政府が米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの米軍普天間飛行場代替施設への配備を明記していたことが米公文書などで分かった。最終的に日本政府の反対で削除されたが、オスプレイの沖縄配備は九六年当時から「既定路線」だったことが裏付けられた。

 米国防総省は昨年、海兵隊の次期主力機であるオスプレイの沖縄配備計画を明らかにしており、何をいまさら、という気もする。だが、今回の文書で「配備計画は聞いていない」と繰り返してきた政府説明がうそだったことがはっきりした。

 普天間移設は、当初からオスプレイの配備を前提にした計画だということであり、県民をばかにした話で、腹立たしい限りだ。国民の安全にかかわる重要情報の開示を恣意的に避けてきた政府の責任は厳しく問われなければならない。

(中略)
1999年12月、河野洋平外相(当時)は「具体的な(配備)予定はないとの回答を(米側から)受けている」と参院予算委員会で答弁。額賀福志郎防衛庁長官(当時)も昨年「政府としては(配備を)協議していないし、配備が計画されていると聞いていない」と、白を切っている。

 SACO最終報告がまとまる直前の96年11月26日、米側でさえ、オスプレイの沖縄配備を日本側に正式に伝え、即座の情報開示を求めているのだ。政府説明の欺瞞性が浮き彫りになった以上、移設予定地の環境影響評価(アセスメント)の事前調査は中止すべきだ。

(後略 引用終わり)

記事を読んでいて思い出した。私も、昨年の8月29日に衆議院沖縄北方特別委員会で防衛庁・外務省に「オスプレイ配備計画があるのではないか」と追及した記憶がある。議事録を探してみると、あった。たしかにシラを切り、平然と嘘をついている答弁が長々と続いていた。要所のみ掲載することにする。

○保坂(展)委員 次に、沖縄の話なんですが、二十三日に、この委員会の派遣に対して沖縄のアメリカ海兵隊基地司令官が、普天間基地代替施設の千八百メートルの滑走路になったこの理由について、有事の際にC130やオスプレーを使うのに必要な長さだと語ったということで、委員長初め聞かれたことと思います。

(中略)これは一体、防衛庁として、この司令官の発言をどういうふうにとらえているのか、そして実際にはどうなのか、司令官の発言をしたとおりなのか、その点についてちょっと事実を確認したいと思います。

○富田政府参考人 お答え申し上げます。

(前略)再編協議のプロセスにおいて千八百メーターが決められたときにおきましては、先ほども申し上げました、緊急時の基地機能の県外への移転と、それからヘリコプター及び短距離で離着陸する輸送機のニーズを踏まえまして、千八百メートルとしたところでございます。

○保坂(展)委員 その経緯を質問しているんじゃないんですよね。海兵隊のアメリカの司令官がこういう発言をしたということは事実であるというふうに把握をしているのかどうか、事実認識について聞いているんです。

○富田政府参考人 お答えいたします。

 報道等を通じまして御発言があったことは承知しておりますけれども、他方で、その中で触れましたオスプレーの我が国への配備につきましては、累次外務省よりも外交ルートを通じて照会しているところでありますが、我が国への配備については何ら具体的な計画を有していないといった回答を得ているところでございます。

○保坂(展)委員 では、外務省に聞きますけれども、これは司令官が言っているわけで、国会を代表している国会議員の派遣団に言っているわけですから、オスプレーの配備ということを聞いているんですか、これまでの日米の合意の中にそういう内容はあったんですか。そしてまた、聞いていないのに言ったとしたら、これはどういうことなんですか。

○河相政府参考人 オスプレーの配備に関しましては、当委員会を含めて国会でも何度か御質問いただいているわけでございます。また、先ほど、この委員会の派遣に基づきまして、沖縄でも報道がございました。それを踏まえまして、改めて外交ルートで米側に照会をいたしました結果として、オスプレーの沖縄への配備については、現時点において何ら具体的に決まっていないという回答を得ているところでございます。

○保坂(展)委員 そうしたら、防衛庁に再び聞きます。

 先ほども協議機関のやりとりがありましたけれども、普天間基地代替施設の内容が、司令官がこういうふうに、有事の際はC130やオスプレーの配備もあって千八百メートルにしたというその発言が事実かどうか、きちっと確認をして、それが事実であれば、沖縄県なり名護市にはきちっと説明する必要が出てくるんじゃないですか。どうするのか答えてください。

○富田政府参考人 私が申し上げましたのは、日米間の合意におきまして、普天間基地が現在有している緊急時の基地機能が県外に移転されるということと、それから、司令官が申されました有事といった話になるのか、こうしたことについて、現在つまびらかでございませんので、それについてコメントすることは差し控えたいと思っております。

何度となく日本政府は「米軍オスプレイ配備」の計画があることを否認し、国会答弁で否定していた。ところが、SACO合意の10日前に発表された最終報告案に「オスプレイ配備」は明記されており、これを日本側の強い要望で削除したというのだから、「第2の沖縄密約事件」そのものではないか。この点について、琉球朝日放送の緊急レポート『暴かれた真実』もコンパクトに構図を語っている。

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