TOP PAGE BLOG ENGLISH CONTACT




今日は衆議院第2議員会館で日本郵政担当者を呼んで「第1回社民党・かんぽの宿・郵政民営化調査PT」を開催した。前日に下打合せをしていたこともあって、私たちの疑問に対して日本郵政は文書で回答を寄せてくれている。福島みずほ党首・重野安正幹事長他、計7人の議員が参加した。報道陣も大きな関心を示して、この問題の基本的構図を理解するために、1時間余に及ぶヒアリングは、十分な成果があった。

とくに重要な点は、「今回の『入札』の形態について」だ。新聞各紙の社説をはじめとしたマスコミ論調の多くが「ちゃんとした公開された競争入札を行っているのだから、高値をつけたオリックスが受注するのにどこに問題があるのか」という言い方をしている。私は、「いろは」の「い」から突き詰めていかなければ気がすまないので、日本郵政と「入札の形態」について随分と時間をかけて話をした。そして、昨日になってようやく「今回の入札は一般競争入札ではない」ことを日本郵政は認めた。昨日のブログをここで読み返しておこう。

[かんぽの宿、「競争入札」とは「企画提案コンペ」だった]

「この入札は一般競争入札ではないと認識しているが、どんな呼び方をしたらいいのか」という質問に対して、日本郵政の担当責任者は「企画提案コンペでしょうか。コンペというのは日本語で競争入札と言うんで、公募型の企画提案競争入札です」と初めて、今回の入札は一般競争入札とは異なることを認めた。さらに、企画提案の締め切りはあっても、入札日などが決まって「札入れ」が行われるものではないということも確認した。これは、当初から私がにらんでいたように、官庁で「企画随契」と呼ばれるもので公募をともなう企画競争を付したものと整理していい。

[引用終了]

そして日本郵政が文書で回答してきたのは次のような文面だった。

[今回の「入札」の形態について]

・本件は単なる不動産の売却ではなく、従業員も含む事業全体を譲渡するものであり、雇用の確保や事業の発展・継続性についての提案も評価する必要があるため、譲渡価格のみを入札して候補先を決定する、単純な「競争入札」は馴染まない判断し、今回の手続を選択したものです。

・具体的な手続としては、平成20年4月1日から平成20年4月15日までホームページにおいて競争入札による譲渡を実施する旨の公告を行った後、各応募者から提出された、従事する社員の取扱い、取得後の事業戦略、ホテルの運営実績(投資実績)、応募先の信用力、取得価格等の企画提案内容を総合的に審査した上で、最終的に最も有利な条件を提示した応募先と契約を締結しており、手続の内容としては「競争入札」の範疇に入るものと認識しております。

[引用終了]

「不動産売却ではなく事業譲渡なので、単純な『競争入札』は馴染まないと判断した」と言い切っているところに注目する。「総合的な審査をした上で最終的に最も有利な条件を提示した応募先と契約を締結。手続きの内容として「競争入札」の範疇に入るもの」としている日本郵政だが、官公庁の発注事業であれば「企画随契」ではないのかと昨日は感じた。しかし、今日になって関係書類を専門家に見てもらうと、「いやこれは企画競争型の随意契約と言えるでしょうか」「契約内容が変更された時点で、それから後は単なる密室の商談に変化していませんか」という指摘だ。その重要なポイントが、「世田谷レクセンター」だ。ふたたび、昨日のブログに戻る。

[引用開始]

さらに、重大な証言を得た。当初、4月に公募された物件の中には「世田谷レクセンター」は入っていたということはすでに伝えた。それではいつ外れたのかと問うと、何と「11月中旬です」という答えが返ってきた。8月15日に7社が企画提案に参加し、10月31日に3社が継続して参加した企画提案の締め切り後、事後交渉で「世田谷レクセンター」は外れたというのである。これでは到底、一般競争入札とは呼べないものだ。

[引用終了]

日本郵政が第2次入札と呼ぶ10月31日まで「譲渡対象」に含まれていた世田谷レクセンターが、突然に「一括譲渡」のリストから外れていく。そんな無手勝流の入札ってありなのか。日本郵政は、「いつでも、どこでも、契約内容を随時撤回・変更することが出来る。応募企業は文句が言えない」という随意条項が応募要項に記載されているのでOKだという見解だったが、この点についても文書で回答が寄せられた。

[世田谷レクセンターが外れた経緯について]

・第2次(最終)入札時の提案において、同入札参加者より、屋内外のスポーツ施設を中心とする施設である「世田谷レクセンター」の事業評価として、温泉・宿泊を中心とする他のかんぽの宿とは施設の特徴が異なり、事業評価に直結するネットワーク性との関連性も低いとの考えが示されたことから、当社としても、同センターが適正な評価を得られないと判断し、一括譲渡の対象施設から除外したものです。
・なお、応募先各社には対象施設の変更があり得ることについて、事前にご理解を頂いております。

[引用終了]

質疑応答のやりとりからも興味深い事実が浮かび上がってきた。また、明日以降に報告していきたい。


この記事をはてなブックマークに追加
コメント ( 0 ) | Trackback ( 17 )



« かんぽの宿、... 「派遣切り」... »
 
この記事のトラックバック Ping-URL
 


ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません
 
・送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
 
 
アル中は本人の意思で克復するものだ! (Die Weblogtagesschau laut dem Kaetzchen)
生活保護費大半渡さず 入所者通帳一括管理 更正施設 (河北新報) - goo ニュースについて. # 前の記事を書いてずっと寝ていたら,幾分気分が良くなって,食欲も出て来ました.緑内障には良くないのだけど,カフェインレスのカフェオレを飲んでいます (だってイオンで...
 
 
 
火曜日  憂楽嘲(ごまめの翁)ブログの目次 (護憲+グループ・ごまめのブログ)
09年2月3日  火曜日  憂楽嘲(ごまめの翁)ブログの目次 1・自民党のしぶとさ{/arrow_r/}(ここからお入り下さい) 2・仏前首相と営業損益{/arrow_r/}(ここからお入り下さい) 下のURLは私の所属している護憲+グループのブログで、それぞれ特徴のあるブログです。 老人...
 
 
 
新自由主義がダメな理由-ロシア現代史に学べ。 (月よお前が悪いから)
非常に刺激的なお題ですが… d:id:ageha0:20090128 より。 かんぽの宿2 (中略)  族議員はジモトを好む。それは彼らが貧しいからだ。  族議員はカバンを好む。ジミンのジバンが潤うからだ。  族議員はジバンを好む。票が集めやすいからだ。 族議員が悪とは思わない。こ...
 
 
 
『かんぽの宿』年間40~50億円の赤字は作られた「赤字」だった! (晴天とら日和)
●「政権交代!」ブログ結集!   当  ブ  ロ  グ  へ  の     皆様のご支援に感謝致します! ありがとう! ● 日 テ レ 映像 朝青龍関も豪快に…節分恒例の豆まき 千葉<2/3 15:08> 節分の3日、千葉・成田市の成田山新勝寺では恒例...
 
 
 
おいしすぎるおまけつき・かんぽの宿とオリックス (狐と狸とカラスどもに怒りを)
鳩山総務相の提示した疑問は素朴な国民の疑問でもある。 今回だけは鳩山が正しい。 日本郵政は入札手続きの正しさだけを言っているが、国民の疑問をそらし、あるいは問題を矮小化しているだけにすぎない。 疑惑は入札手続きだけではなく、郵政民営化論議から始まる筋書き...
 
 
 
麻生さん、ダッチロール政権ですね。 (幹事長のブログ)
米新政権、連邦機関・省庁に懸案中の規則の作業停止を指示(トムソンロイター) - goo ニュース 公務員改革を前倒しで? 何を言っているのですか。 改革の前倒しは当たり前。 先日作った政令は何だったのですか。 ダッチロール政権は必要ないです。 100年...
 
 
 
自見庄三郎議員、「かんぽの宿」問題について追及す。 (ふじふじのフィルター)
 2月2日の参議院、本会議で、自見庄三郎国民新党議員による日本郵政の「かんぽの宿
 
 
 
定額給付金の積極活用を (バロメータ)
日本の産業の失速がとまらない。まるで墜落しつつある飛行機のようである。 何とか産業の崩壊を止めないと、輸出産業で社会を維持している日本は、経済的に大打撃をこうむり、大きな混乱が生じることになるだろう。それは何とか食い止めなければならない。 そういう気持...
 
 
 
悪政のスキに悪徳業者あり (天下の大悪法・裁判員制度徹底糾弾!!高野善通の雑記帳)
 本日、NHKのクローズアップ現代で新たな貧困ビジネスが取り上げられました。実は、困窮者を劣悪環境の狭い部屋に多数居住させた上で生活保護を食い物にする貧困ビジネスが昨年末にクローズアップ現代にて取り...
 
 
 
Corrupt Posatal Privatization 56 (Tokyonotes 東京義塾)
一万円でかんぽの宿を購入して6000万円で売却して荒稼ぎをする会社についての情報
 
 
 
かんぽの宿・・・叩き売り一括譲渡に反対! (わんばらんす)
かんぽの宿の譲渡先選定の経緯は、 わたしも知りたいと思っています。 わたしが愛してやまない・・・ (←敬愛でございます。念のため  )...
 
 
 
[政治][メディア] 完敗の朝日新聞は自らの誤りを認めよ――かんぽの宿問題をめぐって (日録(不定期))
 かんぽの宿のオリックスへの譲渡という問題をめぐっては、本ブログでも既に過去記事(2009年1月18日づけ)でとりあげてきたところであり、その中で特に朝日新聞の社説を批判した。すると、既に数日前になるが(1月31日)、また社説がこの問題をとりあげた。末尾に全...
 
 
 
かんぽの宿売却・・「不当な介入」は朝日社説のほうでは? (わんばらんす)
かんぽの宿・・ オリックスへタダ同然不当売却は 是か非か? 非に決まってるじゃないの! こんなことも判らないようじゃ・・ 新聞もいつ...
 
 
 
武部勤議員の情報 (喜八ログ)
武部勤センセー(衆議院議員・自民党)に関する情報いろいろです。
 
 
 
かんぽの宿売却問題。事実上公開入札では無かったそうですね。&「報道ステーション」のことなど (ふしぶじゑ日記)
 マスメディアの報道だけでは伝えられてきませんが、オリックス(実質外資)がらみのかんぽの宿売却問題ですが、タイトルのように純然たる公開入札では無かったそうです。 「かんぽの宿、「競争入札」とは名ばかりの経緯が判明 - 保坂展人のどこどこ日記」より 「こ...
 
 
 
かんぽの宿売却問題での盛り上がりがよくわからない (JA CPA Journal)
かんぽの宿の売却問題で国会は盛り上がっているようで。 正直時間の無駄と思えてしょうがないのですが。それは普通の感覚ではないのでしょうか。 取得原価が2,400億の施設を109億で売却するのは変なのでしょうか? 確かに当初の建設費は巨額かもしれませんが、簿価は141...
 
 
 
かんぽの宿問題まとめ (カナダde日本語)
これまでかんぽの宿については書く余裕がなかったけど、今日、気になる記事をまとめてみた。 小泉の郵政民営化に伴って、簡易保険の加入...