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前代未聞の解散予告から3日、自民党は「タイタニックの最後」のような混乱と迷走の極致となっている。中川秀直元幹事長らの「両院議員総会」開催要求は、与謝野・石破両大臣も署名した上で、135人の賛同者を集めて提出されたと報道されたが、「自分は賛同の署名はしていない」という議員や「麻生退陣要求という趣旨なら取り下げる」という議員も出てくるなど、中学校の生徒総会開催手続きの方がしっかりしているのではないかという気がしてくる。

 そして、明日は正午に議院運営委員会が開かれる。この場で「解散」を議題とする衆議院本会議を週明けの21日にするのか、22日にするのかを決定することになっているが、はたして何日と提案してくるだろうか。「このまま解散・総選挙に突っ込んだら大敗する」という恐怖感が自民党落城前夜のドタバタ劇を生んでいるようだが、その「混乱と迷走」がますます「大敗の確率」を高めるという悪循環となっている。

 奇策がないわけではない。麻生総理の目的は自らの手で「解散」することだから、来週の衆議院本会議で解散した後で、辞任表明を行ない「次の総裁=総理候補」を選出するという「総理」と「総裁」の分離だ。麻生総理のままで総選挙を行なうが、「選挙の顔」は新総裁という策だが、どうも姑息だという気がする。

 今週中に両院議院総会が開催されるかどうかは、明日が週末だから何らかの結論が出ることになるだろう。麻生総理自身は「そうした場が設定されれば話を聞きたいし意見も述べたい」と語っているが、本当に両院議院総会を開いたら収拾がつかないことになるのではないかとも予想される。結局、「そうした場」が設定されずに、衆議院解散に突入すると、自民党にはますます遠心力が働くこととなる。解散に反対する閣僚の罷免や、何人かの議員が離党したり、あるいは新党結成というシナリオも、あるのかもしれない。

 すべては、万年与党病に尽きると言っていい。半世紀以上、国政の中心にいた政党が下野するのなら、この機会に足元を固め、既得権を独占してきた利権から離れて志を磨き、次の選挙で政権奪回をすべく、淡々と地歩を固めればいいではないか。

 社民党は今日の常任幹事会でマニフェストの第1次案をまとめた。都議会議員選挙の結果を受けて、杉並区内の街頭宣伝にも注目が集まってきた。今日は、政策の整理やチラシの草稿づくりに追われている。








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