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政治の停滞、機能マヒがいちじるしい。もはや麻生内閣で年越し出来るのかという声さえあがっている。第2次補正予算案も出さずに、「給油法案」と「金融機能強化法」に対しての「3分の2再議決」狙いの12月25日までの会期延長に対して、つい先刻、反対討論を行った。持ち時間はたった3分。まずは、本会議上で読み上げた演説草稿を掲載するので、何が「隠し味」なのか御賞味を願いたい。


[2008年11月27日 衆議院本会議]

 私は、社会民主党・市民連合を代表して、「会期延長」に反対の討論を行います。

 街を歩くとポスターに「麻生がやりぬく」、テレビをつければ「麻生、実行中」とコマーシャルが流れてきます。いったい全体、何をやりぬくのか。何を実行しているのか。正体不明ではありませんか。「停止中」「待機中」、あるいは「混乱中」の間違いではないかと首を傾げてしまいます。麻生総理の頻繁(ひんぱん)な失言と朝令暮改の発言変更は、詳細な措置の有無について把握していないアバウトな理解から来るものでしょうか。

 漢字の読み違いは訂正することも出来ますが、経済・雇用情勢の読み違いは危機を増幅します。「定額給付金」をめぐる官邸のあまりの混乱ぶりには、目を覆いたくなるぐらいです。地方自治体に煩雑(はんざつ)な事務処理を押しつけて地方分権だとうそぶき、「百年に一度の未曾有の危機」を前にして、さっぱり動きはない。

「地方が、雇用が大変だ」「スピードが大事」だと言いながら、国会の会期を延長するけれど、経済対策の第2次補正予算案は年内に提出しないというのですから、「たらたらと何もしない人」の率いる内閣は立ち枯れてしまったのでしょうか。動きのない「生けるミイラ」と化した麻生内閣には、すでに腐臭が漂っているではありませんか。一刻も早い、解散・総選挙を求めます。

 今回の会期延長は、テロ特別措置法の1年延長をめざすもので、やがては衆議院の3分2で再議決しようというものですが、肝心の活動実態やアフガン調査のなかみも開示されていません。田母神空幕長の参議院での発言を聞いていると、陰謀史観を披瀝し「村山談話」を敵視する思想を堂々と語っていて、文民統制のために徹底的な解明が必要な事態です。参議院の意志を無視する「3分の2の再議決」の濫用は、厳に慎むべきです。

 また金融機能強化法についても、新銀行東京や農林中金の経営責任を放置して、公金投入が制度化されようとしていること自体、許されるものではありません。本来であれば、政治が今こそ機敏に反応し、経済・雇用の危機に先手を打っていかなければならない時に、解散・総選挙を決断せず、ストップモーションがかかってしまった麻生内閣に対しては、憲政の常道を踏襲して野党に選挙管理内閣を委ねることを強く求めます。またまた3回目の総裁選は国民世論が許さないことを指摘して、会期延長に反対の質問を終わります。

[与党からの激しいヤジ・野党からの拍手]

次に種明かしをする。この反対討論の中には、麻生総理の「読み違えた」漢字が5つ潜んでいる。その部分を青で、誤読した読み方を2ヶ所、入れている。その部分を赤で表示してみようと思う。また最近の失言の言い回しだけ、緑で1ヶ所表示した。

[再掲載]

私は、社会民主党・市民連合を代表して、「会期延長」に反対の討論を行います。

 街を歩くとポスターに「麻生がやりぬく」、テレビをつければ「麻生、実行中」とコマーシャルが流れてきます。いったい全体、何をやりぬくのか。何を実行しているのか。正体不明ではありませんか。「停止中」「待機中」、あるいは「混乱中」の間違いではないかと首を傾げてしまいます。麻生総理の頻繁(ひんぱん)な失言と朝令暮改の発言変更は、詳細(しょうさい)措置(そち)有無(うむ)について把握していないアバウトな理解から来るものでしょうか。

 漢字の読み違いは訂正することも出来ますが、経済・雇用情勢の読み違いは危機を増幅します。「定額給付金」をめぐる官邸のあまりの混乱ぶりには、目を覆いたくなるぐらいです。地方自治体に煩雑(はんざつ)な事務処理を押しつけて地方分権だとうそぶき、「百年に一度の未曾有(みぞう)の危機」を前にして、さっぱり動きはない。

「地方が、雇用が大変だ」「スピードが大事」だと言いながら、国会の会期を延長するけれど、経済対策の第2次補正予算案は年内に提出しないというのですから「たらたらと何もしない人」率いる内閣は立ち枯れてしまったのでしょうか。動きのない「生けるミイラ」と化した麻生内閣には、すでに腐臭(ふしゅう)が漂っているではありませんか。一刻も早い、解散・総選挙を求めます。

 今回の会期延長は、テロ特別措置法の1年延長をめざすもので、やがては衆議院の3分2で再議決しようというものですが、肝心の活動実態やアフガン調査のなかみも開示されていません。田母神空幕長の参議院での発言を聞いていると、陰謀史観を披瀝し「村山談話」を敵視する思想を堂々と語っていて、文民統制のために徹底的な解明が必要な事態です。参議院の意志を無視する「3分の2の再議決」の濫用は、厳に慎むべきです。

 また金融機能強化法についても、新銀行東京や農林中金の経営責任を放置して、公金投入が制度化されようとしていること自体、許されるものではありません。本来であれば、政治が今こそ機敏に反応し、経済・雇用の危機に先手を打っていかなければならない時に、解散・総選挙を決断せず、ストップモーションがかかってしまった麻生内閣に対しては、憲政の常道を踏襲(とうしゅう)して野党に選挙管理内閣を委ねることを強く求めます。またまた3回目の総裁選は国民世論が許さないことを指摘して、会期延長に反対の質問を終わります。

[再掲載終わり]

時間がたった3分と限定されると、いろいろ工夫を凝らしてみたくなるものだ。こうしてみると、「詳細な措置の有無」を「ようさいなしょちのゆうむ」と読んでしまうのだから意味不明となる。「ふしゅう」と聞いたら「腐臭」だよな。「踏襲」を思い浮かべることは出来ない。「みぞゆう」ぐらいは何とか意味が取れるが、こうした草稿を書いてみると、あらためて「とてつもない誤読」が多いことに感心した。








 


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