菅直人氏、都知事選出馬なら大波乱
今日発売の『日刊ゲンダイ』に「菅直人都知事選出馬か」という記事が出ている。「出馬」ではなくて「出馬か」と「か」がついているのが夕刊紙のミソだが、
おおいに面白い話だ。「石原知事とポスターを並べている候補者は全部落とせ」と威勢がいいが、その話題が永田町で増殖したようだ。
成城学園前と千歳烏山で、福島みずほさんがマイクを握った。移動中の車の中でその話題になり、「ポスト石原を本気で考えなきゃね」という話になった。菅さんが出るかどうかは、それ以前に任期を残して石原都知事が「投げ出す」かどうかにかかっている。
週に1~3回しか都庁に出勤せず、すべてを「余人をもって替え難い」(石原氏)
という浜渦副知事に丸投げしてきた都知事が、気を入れ換えて連日出勤するという変身を遂げるだろうか。私の予想も、おそらく都議会議員選挙後に都知事は辞職するのではないか-----というものだ。
その先は分からない。秋の補欠選挙に名乗り出て「国政復帰」をはたして、ポスト小泉を狙うのではないかという観測も一部にあるが、「投げ出した」場合にはその可能性は極めて低い。美濃部都知事も参議院議員となったが精彩を欠いた。自治体の長ほどの権限もなく、また「25年勤続記念表彰」で電撃的に辞任した人が国会に戻ってくるには、ただひとつ「新党」を旗揚げしつつという条件が必要だろう。
それでも、これほどの都政混乱の決着は「都知事選挙」でつけるしかない。石原氏自身も「田中康夫のように一回辞めて、また出るか」とも記者会見でたとえ話をしているが、もちろんそれでもいい。とにかく、人気選択ではなくて政策選択の都知事選挙がこの後、あるとしたら今年の東京では、民意を示す機会があるということだ。
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