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 つくばエクスプレスが開通し、始発駅の秋葉原に注目が集まっている。

 秋葉原といえば、家電街の代名詞だったが、最近はパソコン街に変貌するとともに、オタクの聖地と称されるようになった。オタクが広めた「萌え」という言葉も、アキバ文化が発祥という。

 だが、迷惑防止条例などによって新宿歌舞伎町の“環境浄化”が進んでいるのと同じように、アキバが“悪場所”とされ、アキバ的なものが“有害環境”扱いされて、警察などによる監視が厳しくなってきたと聞く。

 友人からこんな話を聞いた。「昨年末ごろから、秋葉原では、警察の職質による被害報告が急増している。パソコンの改造用にドライバーやカッターを持っていただけで、逮捕に至った例もある。大きなリュックサックに、今風ではないファッショに身を包んだ気の弱そうなオタクがメインターゲット」いわば国家権力による「オタク狩り」だ。

 オタク文化を象徴するものに、ゲームやマンガもある。これらに対するバッシングも激しくなっている。神奈川県の松沢成文知事は、首都圏の都県知事に、青少年条例を同一のものにして、「残虐物のゲームソフトを規制対象」にしようと訴え、東京都・石原慎太郎知事や埼玉県・上田清司知事らが賛同したと伝えられた。

8月23日に中学生が警察官に斬りつけた事件では、マスコミはこの動きに追随するように、アニメやホラー映画に影響されたかのような報道をしている。

 エロマンガが刑法175条のわいせつ図画頒布罪に問われた事件もあった。6月16日に東京高裁の判決が下され、出版社の社長は罰金150万円を科された。懲役1年執行猶予3年とした一審判決を破棄したものの、基本的には過去の最高裁判例を維持して、刑法175条は表現の自由を侵害しないという判決だった。

実は、この摘発劇には、警察庁の元キャリアで前衆議院議員のH氏が関与していたという。高校生の机からエロマンガを見つけ出した父親がH氏に取締りを訴え、彼が警視庁に取り次いだというのだ。

(『発禁処分「わいせつコミック」裁判・高裁編』(長岡義幸著、道出版)による。現在、最高裁に上告中)。







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