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八ッ場ダムについては「美しい誤解」がある。政権交代の目玉として、「事業凍結」が決まったという誤解だ。現地に行ってみれば、工事車両が駆け回り不要なはずの巨大橋脚の建設もガンガン進んでいる。「水没予定地」の住民たちが、山を削り谷を埋めてつくられた代替地に次々と移住していると聞く。私は、『週刊朝日』の誌面で3回にわたって「八ッ場ダム、隠された真実」を解きあかしてきた。治水・利水の需要もなく、中和事業の結果出来た「品木ダム」には膨大な量のヒ素が溜まり、汚染された堆積物が山に捨てられて「野積み状態」となっている事実も提示してきた。しかし、おかまいなしに工事が進んでいる状態を見て、「政権交代の質」が問われていると感じる。

 ビデオニュース『マル激』で、この間に起きたことを話している。

〔引用開始〕

ニュース・コメンタリー (2010年03月20日)

保坂展人氏の八ッ場ダム取材報告

隠されたヒ素汚染と公共事業中止の対価

 前原誠司国土交通相は19日、既に中止を表明している八ッ場ダムの本体工事に関連して、元々ダム本体が建設された時にダム湖の両岸に建設される予定だった道路の建設工事を継続する意向を表明した。

 この道路は湖面1号線と呼ばれるもので、八ッ場ダムの本体が完成した際に、ダム湖の両岸に分かれる2つの地域を結ぶためのもの。ダム本体の工事中止を明言している前原国交相が、ダムが建設されることを前提とした道路の建設を進める意向を示したことは、今後論議を呼びそうだ。

 長年八ッ場ダムを取材してきた元社民党衆議院議員でジャーナリストの保坂展人氏は、この道路建設は地元住民の生活再建策という意味合いがあるとみられるが、ダム本体が建設されないにもかかわらず、本体やダム湖を前提とした道路を建設することには疑問を呈する。

 保坂氏はまた、独自の取材から、八ッ場ダムの予定地の上流には大量のヒ素が蓄積されていることを突きとめたことを明らかにし、環境保全の観点から見ても、八ッ場ダムの建設は見直されるべきだと主張する。

 今週のニュース・コメンタリーでは、公共事業が中止になったことで影響を受ける地元住民のために、生活再建策の実施を義務づける新たな法整備が必要と説く保坂氏と、公共事業の功罪を神保哲生と宮台真司が議論した

ビデオニュース ドット・コム

〔引用終了〕 

 2月11日に前橋で行なった集会のビデオが出来ている。以前にも紹介したが、八ッ場ダムの現在について、ぜひ聞いてもらいたい「ヒ素問題の真実」だ。










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