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今朝の朝日新聞の1面記事は、「カオスの深淵」「選挙を左右 つぶやきの矛先」と韓国政治SNS事情を伝えている。まさに、この点をテーマに明日は「ツイッターフォロアー」に呼びかけたミニ集会を企画していることから興味深く読んだ。記事の概要を紹介しよう。

 11日に投開票された韓国総選挙。与党セヌリ党(旧ハンナラ党)がすがったのは「つぶやき」だった。公認候補選びで取り入れたのが、「SNS活用指数」。ツイッターのフォロアーを増やし、リツイート数が多い人にポイントを与え、公認の判断材料にする。

  昨年のソウル市長選挙ではSNSで大統領をなじる書き込みが流行,政権批判を強める有名人がSNSで投票を促し、野党に追い風を吹かせた。

 韓国では昨年から選挙運動期間中に候補者がSNSを使って政策を訴え、投票を呼びかけることが自由になった。不人気にあえいだ旧ハンナラ党は昨年12月、解党的出直しを図る。劣勢をはね返そうとSNS対策責任者にITベンチャー企業を率いるチョヒョンジョン氏を起用。

フォロアーに午前中にミィーティングを呼びかけ、夜居酒屋で談笑するというスタイルの活動を重ねている政治家もいるとのこと。(4月22日朝日新聞 「カオスの深層 選挙を左右 つぶやきの矛先」の一部を要約引用)

紹介した「韓国政治とSNSの記事」は今のところネットで見当たりませんが、先日の総選挙前の記事を見つけました。「焦点:韓国総選挙、ツイッター世代の後押しで野党勝利の可能性も」(結果は与党辛勝で過半数をおさえたものの10日後に過半数割る)も韓国のネット事情を語っていて面白い。

[引用開始]

今回の総選挙は、12月に予定される大統領選挙の実質的な予行演習と言える。本番の大統領選では、ツイッターを利用する左派がネット空間から実際の政治権力の場へとつながる鍵を開けることができるかどうかが試されるだろう。

 朴元淳ソウル市長の側近で、現在は市長の新たなメディア戦略について助言を行っているYu Chang-ju氏は、12月の大統領選挙までにツイッター利用者は倍増して約1000万人と、全人口のほぼ5分の1に達すると予想している。

 嶺南大学のHuh Chang-deog教授(社会学)は「ツイッターは多くの穏健な韓国人にとって、富裕層や現政権、与党に対して怒りの矛先を向けるための一つの手段だ。今年の選挙は、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用者と、それ以外の人々の対決になるだろう」と述べた。

 コメディアンの金美花さんは、ツイッターには政治家の評判を一瞬にして高めたり、逆にがた落ちさせる力があると主張する。

 金さんは「政治家はSNSにより大きな恐れを抱くようになり、発言や行動に注意するだろう」と語った上で、昨年の「アラブの春」をもたらす役割を果たしたチュニジアにおける抗議行動に触れて「わたしが希望しているのは、ツイッターを通じて『ジャスミン革命』のような大きな社会変革が起きることだ」と話している。(Jack Kim、Ju-min Park 記者)

[引用終了]

 結果は与党セヌリ党が152議席をおさえて与党の辛勝となったが、選挙後に2人続けて離党者が出ているので与野党伯仲となった。SNSがどのような作用をしたのか、興味深いところだ。「日本経済新聞

 きしくも、私もツイッターのフォロアーが40000人を超えたことを契機に、フォロアー限定のミニ集会を明日開催することにしている。日本ではツイッター等の利用は政治家側の一方的な情報発信に終わることが多いが、インタラクティブなやりとりを試みてみたいと考えている。まずは、会場に集まって人と話して、その後にロフトチャンネルの協力を得て午後9時からはネット中継も行う予定。ゲストに「福島原発の真実 フクイチ最高幹部の独白」(朝日新聞出版)の著者・今西憲之さんと、下北沢で「農民カフェ」を営むミュージシャンの和気優さんを招くことになった。

4月23日夜の詳細はこちら

[参考記事]

「ツイッター読者が急増 保坂区長が持論展開」(東京新聞)

政府が福井県の関西電力大飯(おおい)原発3、4号機の再稼働を地元自治体に要請したことをめぐり、脱原発を掲げる世田谷区の保坂展人区長のツイッターのフォロワー(読者)が急増し、四万人を突破した。

 政府が方針を示した十三日以降、保坂区長は再稼働についてツイッターやリンクしているブログで持論を展開。「過去の政治判断で地震列島に原発が林立する状況をつくった。原発利権循環システムを完全に遮断できるかどうかだ」などと訴えている。

 十三日以降、読者は区民だけでなく、全国の小さな子どもを持つ父母も含め、最大で通常の約十倍の一日約三百~四百人に増え、十六日に四万人を突破した。

 読者からは「政治家や官僚が信用できない中、メッセージの発信は心強い」など、発言を促す声が多い。保坂区長は「科学的な根拠や分析がない理不尽な政治判断を黙って受け入れない人たちが増えている」と話す。

 二十三日に区内で、大飯原発の再稼働や被災地支援のあり方などを考える集会を開く予定という。

 ツイッターを使っている国内政治家のフォロワー数ランキングで、トップは橋下徹大阪市長。保坂区長は二十九位に入っている。 (山内悠記子)

 [引用終了]
 

 

 

企画の詳細は下記まで。

 

 

 



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