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移ろいの早い政界では、「道路の無駄遣いの話は終わった」というムードが一見漂っているようだが、これは与党が望む環境である。あえて、この時期だからこそ社民党道路特定財源調査会を立ち上げた。(座長 日森文尋・事務局長 保坂展人) そして、今日は先週の今日、視察に行った阪神国道事務所と「ドングリ残地」の状況について国土交通省道路局国道・防災課を呼んでヒアリングを行った。まだまだ、世の中知らないことが多いなと改めて妙に感心する一日だった。まず、「道路の女性オピニオンリーダー」の育成をめざして『みちカフェ』を展開しながら、阪神国道事務所が株式会社総合技術コンサルタントと1億1500万円で契約した事業の目的は成就されたのかを問うたが、あまり明確な答弁はなかった。具体的な話で気になったのは、08年1月26日に六本木ヒルズで開かれた全国みちづくり女性団体交流会議にそろいの『みちカフェ』のシャツを着た女性たちが参加していたが、その交通費はどうしたのかという質問に対して、「国土交通省・国道事務所からは支出した記録はなく、事業者(コンサルタント)から出ていました」と答えたことだ。

そうじゃないかと、もともと感じてはいた。しかし、正面切って社民党の調査会の場で国土交通省道路局が認めたということは重大だ。「道路特定財源を使って、道路特定財源を守る女性の草の根運動もどき」を行っていたことが証明されたからだ。これぞ自作自演に他ならないではないか。さらに阪神国道事務所のhpの随意契約の公表部分に掲載されていた随意契約結果書に登場する『阪神国道事務所50年史』(1281万円)の結果、百冊制作される予定の『50年史』について
「1冊12万8千円になるじゃないか」と問うと、「これはつくるのは止めました」と国土交通省のあっけない返事。

えっ、と驚いた。なぜなら阪神国道事務所から「ドングリ残地」に行く道すがら、揺れる車の中で厚さ12センチほどの文具メーカーのファイルに綴じ込まれた内容を見ていたからだ。記憶にもとづいて雰囲気を再現すると、

「今どき豪華本は批判を招きますから」
「そうですね」
「ところで部数はどうしましょうか」
「あまりつくりすぎてもいけないし……」
「百部というところでしょうか」
「そんなもんですね」
「はっはっは」(笑い声)

というような全く加工していないテープ起こしのインタビュー原稿が何本か入っている。どこの誰が考えても、これは完成品ではない。「百部ぐらいでしょうか」などと相談しているやりとりは、通常はカットされて苦労話などを中心として編纂されるのが、この手の『記念誌』の定番だ。つまり、このファイルは完成原稿ではないテープ起こしと航空写真などが綴られた「未完成」のものだ。しかし、国交省の話では、印刷はしないという。どういうことだ。

「1冊1280万円ということか」(保坂)
「いいえ、減額の契約変更をいたしまして800万円です」(国交省)

と言っても、1冊800万円の『記念誌』が未完成ファイルで出来上がりとは、何たるさとだろう。会計検査院は実は昨年、この阪神国道事務所に検査に入っているらしい。ぜひとも、国民の税金でつくられた『50年誌』のコビーを入手したいと申し入れた。(続く)

関連記事 日刊ゲンダイ

ガソリン税でドングリ植えていた!? 
5月19日10時1分配信

道路特定財源から1億円 

道路特定財源をめぐる国交省のデタラメな使い方がまた発覚した。

兵庫県芦屋市の阪神国道事務所が07年までの過去5年間、
道路特定財源から総額1億円も使って空き地にドングリを植えていたというのだ。
ガソリン税がなぜドングリに化けるのか。現地を視察した伊丹市議の高塚伴子氏が言う。

「現場は西宮市の阪神高速道路7号北神戸線の西宮山口JCT近くで、両脇を道路に挟まれた場所(700坪)です。事務所の説明だと、当初の事業目的は道路に関わる女性リーダーの育成だったのですが、イベントが必要ということになり、ドングリを植えることになったといいます。でも現地には水道もなく、市街地からも遠いため気軽に行けない。さらに工事現場のため一般の人は入れません。だからせっかく植えたドングリの苗木も枯れていました」

社民党の保坂展人衆院議員もこう憤る。
「この事務所では、並行して行った鳥類などの生態系、環境調査費も5年間で2億円を支出していた。100部しか作らない年鑑作成費にも1300万円です。
担当者は何を聞いても『分からない』と繰り返すばかり。予想以上にヒドかった」
13日の衆院本会議では、改正道路整備費財源特例法が与党の3分の2以上の賛成で再可決、成立した。福田首相は「無駄は見直す」と強調していたが、とても信じられない。

「ひとつの国道事務所をとっても、これだけ複数のムダ遣いが出てくる。改正法は成立したが、追及はこれから。道路財源を使ったすべての事業を明らかにするべきです」(保坂議員)

引用終わり

[お知らせ] いよいよ明後日です。

■日時 2008年5月21日(水)
午後6時開場 6時半開会 8時半閉会予定

■場所 星稜会館ホール
東京都千代田区永田町2−16−2 電話 03−3581−5650
地下鉄永田町駅下車6番出口徒歩3分
地下鉄国会議事堂前駅(溜池山王駅)下車5番出口徒歩5分
地下鉄赤坂見附駅下車徒歩6分

■プログラム

1. 開会の辞
2. 法案趣旨説明(保坂展人衆議院議員)
3. 出席議員挨拶
4. シンポジウム
 森達也(作家、映画監督)
 大谷昭宏(ジャーナリスト)
 田中優子(法政大学社会学部教授、江戸時代研究者)
5. 閉会の辞(西嶋勝彦弁護士)

■主催  「死刑判決全員一致制及び終身刑導入法案を考える」実行委員会




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