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タウンミーティングで次々と新たな事態が明らかになっている。これまで、「教育改革タウンミーティング」の8ヶ所で行われたことが、会計書類などから検証されているが、他のテーマで開催されたTMについても「やらせ質問」「官製動員」がメディアの努力で続々明らかになっている。「松山で教員ら100人動員・政府の教育改革TM」(共同通信)「やらせ質問問題 教委職員、事前に依頼受け発言 和歌山」(毎日新聞)「タウンミーティング 鹿児島県にも動員要請」(南日本新聞)「TM発言依頼は約80回 内閣府調査 全開催のほぼ半数」(東京新聞)と出るわ出るわ状態だ。さっそく概要を見ていきたい。

愛媛県松山市「教育改革タウンミーティング」の場合。

2004年5月15日に松山市で開かれた政府主催の教育改革タウンミーティング(TM)で、文部科学省が愛媛県教育委員会を通じて教員など県教委関係者約100人を参加者として動員していたことが、23日分かった。会場に集まった431人の約4分の1が県教委関係者で占められていたことになる。政府関係者が明らかにした。
 このTMでは、教育基本法改正に賛成する「やらせ」質問があったことなどが既に明らかになっているが、この質問者が動員された現職教員だったことも新たに判明。お手盛りの運営ぶりが、あらためて浮き彫りになった。(共同通信→続きを読む) 
文科省からの要請に基づいて教職員が「100人」動員されて、しかも「やらせ質問」が現職の教職員だった事実は重い。記事によると「やらせ質問をした教員は「新しい時代にふさわしい教育基本法となるよう改正することが必要ではないか。50年、100年先を見据えた教育の在り方についてお聞かせ願いたい」と文科省の指示通りに発言していたという。青森県ではすでに出張手当が出ていたことが判明しているが、愛媛県はどうだったのか。塩崎官房長官の地元で、官製動員が行われてきたことが判明した以上、官房長官も「調査委員会に丸投げ」状態を続けるわけにもいかないだろう。

和歌山県和歌山市の「教育改革タウンミーティング」の場合。

 政府主催のタウンミーティング(TM)での「やらせ」問題で、県教委は22日、04年10月30日に和歌山市内であったTMについて、経緯などを調査した結果を発表した。個人的に参加を申し込んでいた県教委・和歌山市教委職員(当時)の4人が事前に依頼されて発言したが、謝礼の授受はなかったという。山路正雅・学校教育局長は「議論を活発にする準備ととらえ、押しつけも感じなかったが、TMの趣旨を考えて慎重に対応すべきだった」と話した。(11月23日紀伊民報→全てを読む) 354人が参加した和歌山のタウンミーティングでは、参加者から事前に集めた「事前御意見表」を内閣府・文部科学表が「○」「△」などと評価し、「やらせ」の文例を作成していたことが分かっていたが、これを会場で読み上げたのが県教育委員会の公務員だったとは驚きだ。まさに「国民との対話」は官々対話で、905万6219円の税金を蕩尽して、茶番を演じていたことになる。

経済連携タウンミィーティングで内閣府から100人の動員要請 鹿児島県

鹿児島県で2004年・5年にあったタウンミィーティングで、国が県に対して参加者や質問者を確保するように求めていたことが23日分かった。県は職員を中心とする参加者リストを作成、提出したほか、質問内容を事前に確認する「質問取り」にも郷里意句していた。(南日本新聞)→続きを読む

どうやら内閣府は、都道府県の「企画調整課」に要請して、100人単位の動員を行い、「業界関係者が望ましいが、足らなければ県職員でも可」として「大臣と地方公務員の対話」を「国民との対話」として偽装、しかも「やらせ質問」を多発して
政府の思い描く政策にあたかも民間の支持があるように装っていた。内閣府の調査委員会がダラダラやっているうちに、地方での実態が次々と明るみに出てくる。

TM 発言依頼は約80回 内閣府調査 全開催のほぼ半数

政府主催のタウンミィーティングをうめぐる「やらせ質問」問題で小泉内閣時代に開かれた174回のうち、半数近い80回前後で事前の発言依頼が行われていたことが22日、内閣府の調査で分かった。(11月24日東京新聞)

14日、私が質問した教育基本法特別委員会での質疑で、「その他の協力者5000円」とは、キックオフ的に口火を切ってもらう人への謝礼を支払っている時期がありました」との答弁があり、翌日に塩崎官房長官は「25回で65人に支払いがあった。講師料のようなもので問題はない」と火消しにつとめたが、この「謝礼付き依頼発言者」の数は、この先に門と増える。
内閣部の調査が、どこまで踏み込むのか分からないが、「80回ぜんごの事前の発言依頼」の中には、公務員仕込みのものもあり、「謝礼なし」も含まれているだろうが、いずれにしても「タウンミーティングの体質」そのものが問題となっていることを示してあまりある数字だ。



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