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今日、福島みずほ党首、渕上貞雄副党首と厚生労働省の強い職業安定局次長に申し入れを行った。経済情勢の悪化と雇用の危機が一段と進行している中で、雇用保険というセーフティーネットが「派遣」や「下請けの請負労働者」に十分に機能していないのではないかという危機感を持ったからだ。実際に、12月11日に実施した社民党・愛知県豊田市の雇用促進住宅の視察では、「派遣切り」の対象となり失業した人々のどれだけの人たちが雇用保険に加入しているかどうかは「まったく把握していない」ということだった。雇用保険の受給申請にハローワークの窓口に来るのは、もちろん雇用保険に加入をしている人たちだけであって、未加入の人たちは首を切られた街のハローワークに出向く理由もない。今日は、非正規労働者のどのぐらいの人たちが雇用保険に加入しているかどうかの実態調査を厚労省に強く要望した。

今日の午前中には、今回緊急に入居条件を緩和した非正規労働者の雇用促進住宅への入居手続きが行われている。午前中に3人ということだった。遅々とした歩みではあるが、私たちの要望の一部は実現したが。「廃止決定住宅」とされている約半数の雇用促進住宅は、いまだに新規入居をお断りのままだ。昨年の12月に、福田内閣は「約半数の廃止決定」を閣議決定をしており、この閣議決定の変更がなければ新規入居禁止を「解除」するのは難しいというのが厚生労働省の見解だ。

[『福島みずほのどきどき日記』]

12月11日(木)

 今日は、愛知県へ。
 社民党の緊急雇用・医療対策本部として、視察を行う。愛知労働局からヒヤリングを行った後、刈谷市へ。ここで、職業安定所で、話を聞き、視察。
 
 そして、豊田市へ。ここで、既に廃止決定をされている雇用促進住宅のなかを2つと廃止決定をされていない雇用促進住宅のなかの両方を見る。廃止決定をされているほうは、2Kで、1万5800円から1万9000円。古いけれども安いし、十分住める。これに対して、廃止決定されていないところは、3Kで、5万円くらいで、築10年くらいで、きれいである。

 派遣切りにあって、寮から出なくてはならない人にとっては、安いほうが魅力ではないか。既に廃止決定をしている雇用促進住宅も、廃止決定を凍結をして、緊急避難的に貸すようにすべきではないか。

 名古屋市の笹島寮に行く。ホームレスの人たちのためなどの自立支援の場。ふれあいユニオンで今がんばっている知り合いの若い男性は、派遣切りにあって、ここで暮らしたのである。
 
 労働局や職安の場が、派遣切りに対応しきれていないのではないか。刈谷市の職安の窓口は、20個あるけれど、派遣のためのものは、1個しかなかった。日系ブラジル人の姿もあった。通訳を介して、相談に応じている。部屋は、狭く、職員の人たちの増員も必要だと思う。

 とにかく刈谷市の場合、少し前まで好況で、今発生をしている派遣切りを想定をしていなかった。今、新たな事態が急激に進んでいる。

[引用終わり]





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