新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
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弱腰日本の敗北と国民の猛省!

2010年09月25日 07時25分23秒 | 俳句

 尖閣諸島で逮捕した中国船長を、「処分保留」で釈放した。

 その船長は日本領海内で不法な漁労活動をしていた。その上、海上保安庁の巡視艇に故意に衝突をしたのだ。だからこそ、「公務執行妨害現行犯」で逮捕したのではなかったのか。

 例によって、中国は、「不当逮捕だ、即刻釈放!」と、声高に叫びだした。しかも、次々に制裁措置を強化していった。

 日本政府は、「日本領海内のことであり、国内法によって粛々と対処する」と、当初は威勢のいいことを言っていた。

「そりゃぁそうだ、尖閣諸島は日本領土なのだから・・・」

 日本人は誰だってそう思っていた。むしろ、「菅政府、なかなかやるではないか」と、頼もしくも感じていた。

 一方、中国政府は、凄まじい対応に出た。旅行の中止、政府高官の交流中止、白樺の掘削再開、レアメアースの輸出中止。挙げ句の果てに、中国へ出張していた日本人の4人を逮捕した。

 そのように中国政府の措置は拡大の一途。一方の日本は、「両国とも冷静に対処すべき」の言葉を、仙石官房長官らが、気弱に呟くのみであった。

 アメリカとしては、幾度か、「尖閣諸島は日米同盟の範囲内」という発表をしてくれた。

 それがどのような意味を持っていて、しかも、効力を発揮したのかしなかったのか、私にはよく分からない。いずれにしても、アメリカ国益を考えての話だ。

 しかしながら、突如として、「船長を処分保留のまま即時釈放」へと、事態は急変した。

 私には、その間の交渉は知らない。菅・オバマ会談が行われたが、その結果かどうかもしらない。ひょっとしたら、オバマ大統領から菅総理に対し、「地域の摩擦は慎重に!」とでも言われたのかもしれない。オバマ大統領にしてみれば、中国元の切り上げ問題のほうが大きい。

 仙石官房長官の言によれば、「この問題は検察の判断」だそうだが、誰だってそんなことを思っていない。もしそれが真実だとすれば、政治主導を標榜していた菅政権が、スタートから官僚主導に引き摺れたことになる。

 我々国民は、またまた「弱腰日本」を思い知らされた。

「日本が中国の圧力に屈した」という屈辱を感じ、「尖閣諸島の領有権は怪しくなっていくのだなぁ」ということもあらためて実感した。

 これは竹島問題の悪い例となり、北方領土の模範解答を出してしまったようなものだ。

 やっぱり日本は弱い。弱腰だ。

 国は領土と国民の生命・財産を守るために存在するのだ。

 竹島は韓国に実行支配されたまま。北朝鮮の拉致被害者は取り戻せない。北方領土も、もはやロシアが支配している。尖閣諸島も怪しくなった。

 我々日本国民は、すぐに国の対応を批判する。しかし国の不手際や弱気は、すべて国民の意識の浅さや無気力にあるのではないか。

 今回の問題に関しても、国に猛省を求めたいが、同時に、国民の凛とした姿勢と行動力にも大いなる反省点があるのだ。

 国民よ、もっともっと「国」について考えようではないか!

 別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご意見全く同感です、他に言葉はありません。テレ... (竜斎)
2010-09-25 08:57:17
ご意見全く同感です、他に言葉はありません。テレビ、新聞の伝える報道、見るも聞くも真っ平御免,只々憂鬱です。
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 全く持ってそのように思います。 (太郎ママ)
2010-09-25 09:40:18
 全く持ってそのように思います。
 日本人の『事なかれ主義』的考え方、対処法は誤ったら大変なことに繋がります。
「シッカリ」と言う言葉は大方の大臣からでた言葉。
どうシッカリするのかは分からないような決着のつけ方ですね。 
 日本が小さく、弱く消えていきそうで心配です。
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仰る通り、同感です。 (志帆)
2010-09-25 10:09:44
仰る通り、同感です。
国民性とはいへ、ここまで弱腰では先が思いやられます。釈放しなかったらどうなっていたのでしょう。

他にどんな対処方法があったでしょうか?
それにしても中国政府の凄まじい対応はどこまで続くのでしょう。恐ろしいです。
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大の大人、しかも日本の代表者がこれではね。。。 (tamirin)
2010-09-25 10:59:39
大の大人、しかも日本の代表者がこれではね。。。
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ひよどりさん、今日は。 (M.N)
2010-09-25 11:36:00
ひよどりさん、今日は。
「弱腰日本」全くですね。
それにしても中国は酷い国ですね。元寇の昔から。
日本は毅然としないと駄目ですね。
周辺国の信頼も無くしました。
①周辺国(米国、中国、北朝鮮など)と同様の力(軍事力?経済力?資源耐久?)を持たないと。
②資源の備蓄、全ての者の需給率向上など、不測事態に備えること
③常に周辺国に対するカウンター(軍事力以外でも)を確保すること
などがないと強国とは言えませんね。
今後も中国は太平洋への進出を続けてきます。
国民に、国にそんな気概が無いのが残念です。
スイスはどんなに食料品が高くても自国の物を使うようにしています。それは中立でいても周辺国が食糧を輸出してくれなく困った時代があったからです。
今後日本は常に中国の脅威に耐える国造りが必要ではないでしょうか?友好だけでなくライバルになることです。と思います。       M.N             
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いよいよ (ひろこーぼ)
2010-09-25 13:46:16
いよいよ
ここまできたか?という感じです
強い中国 勢いがある中国
アメリカと二大大国ですね
さて
日本はいずれどっちにぶら下がっていきていくのかしら・・・
そんな気がしてきました
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鵯さんお久しぶりです、 (し・そん)
2010-09-25 14:14:47
鵯さんお久しぶりです、
今回はあまりに悲しい日本政府の対応に言葉もありません。先の大戦の影?が影響しているのか、
それにしても検察の判断だとする官房長官の政府としての無責任さ、政治判断を検察に任せたの云々は恥の上塗りです、貧乏してもいいい日本人としての矜持がほしい。
鵯さんの嘆きが聞こえます。
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今日は。 (霧の中の散歩)
2010-09-25 16:07:31
今日は。
私も昨日このニュースをテレビで知り、唖然としました。そして腹が立ちました。
解説者が、他国は日本を恐喝すればなんでも言うことを聞くというお手本を示したと、述べていました。
その通りだと思います。
国家の威信というものをどのように考えているいるのでしょうか。
首相自身が、日本の法律を軽んじて良いのでしょうか。
あらゆる面で、最悪の手法だと思います。
何とも情けない話です。
せめて、他所の話だったらよいのですが。
後は野となれ山となれの心境なのでしょう。
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竜斎さん、こんばんは。 (ひよどり)
2010-09-25 19:14:55
竜斎さん、こんばんは。
私もニュースを見たり聞いたりするのがイヤになりました。
「最少不幸内閣」が聞いて呆れます。
返信する
太郎ママさん、こんばんは。 (ひよどり)
2010-09-25 19:18:23
太郎ママさん、こんばんは。
まさに政治の劣化ですね。
政治家の志の低いことと言ったらありません。
国家像が無いにしても、損得勘定くらいは弁えてほしいです。
「冷静に粛々と」とは、ひたすら嵐の過ぎるのを待つという意味なのでしょうね。
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