湯平温泉といえば、温泉街を通る古い石畳が有名である。
500メートルもの長さの石畳は、江戸時代から造られたという。
石畳の両側にびっしりと並んだ旅館や家々は、こじんまりしている。
これまで何度も大きな火災の被害にあった湯平の街並だが、
立て替える時に、決して大きな近代的鉄筋の宿には
ならなかったという。
昔からの石畳によく溶け合った温泉宿の大きさや風情が
ここに住む人々の心に代々受け継がれているのか、
ひょっとしたら「古い石畳に似合う旅館街にしたい」という
暗黙の了解か何か、共通の街イメージみたいなものが、
湯平の人々には、あるのかもしれない。
湯平に滞在した2日間、この石畳を何度も上下して
5つの共同湯を楽しんだ。
何度歩いても、この石畳の道には歴史や赴きがある。
ちょっと大変な坂ではあるが・・
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