長湯温泉に向かう途中、
「塚野鉱泉」に行くことになった。
山間にある塚野鉱泉
町の駐車場に着くと、なにやらにぎやかだ。
5月でもないのに「こいのぼり」の吹流しが上がっている。
何かの祭りをしているようだ。
この「塚野鉱泉」には、2009年に一度、入ったことがある。
「いかにも効能がありそうな鉱泉」だった記憶があるが、
あの時は、
入浴施設のすぐ裏山にある「塚野霊泉」(飲泉所もある)を見学し忘れて
入浴が終わると、そのまま帰ってしまったという苦い思い出がある。
そんなこともあった地なので
今回は最初に
まず共同湯の裏の「飲泉所がある塚野霊泉」に行くことにした。
霊泉所の外観写真・・
中に入ると
飲泉場の周辺は・・
この場所に湧いてくる霊泉を、
備え付けの金の柄杓(ひしゃく)ですくって飲むらしい
知らない人は、隣の水道から出る水をペットボトルに汲んで、
それが霊泉だと思い、普通の水道水をありがたく持ち帰るらしいから
くれぐれも ご用心あれ。
この水道蛇口は、霊泉をすくう金柄杓(ひしゃく)を洗うためのものらしい。
霊泉をすくう金柄杓は、
そのままにしておくと霊泉成分でみるみる変色するので、
霊泉をすくったあとは、すぐに水道水で洗う必要があるという。
そのために作られたのが、隣の水道蛇口設備らしい。
さて、霊泉所の見学も終わり
「共同湯 塚野鉱泉」に入ることにした。
さきほどの「塚野霊泉」の前に建つ建物だ
ここの入湯料は大人200円、子ども100円
浴室はこんな感じ
成分の濃い鉱泉らしく、浴漕内が鉄の色に変色している。
浴室で2人の60代~70代の女性と一緒になった。
そのうちの一人は、
地図上の距離では、塚野鉱泉の結構近くの同じ大分県に
生まれたときから住んでいる人だったが
10年前に「塚野鉱泉の温泉旅館」に住み込みの仲居さんの求人があり
応募したら受かり、この地に来て、
生まれて初めてこの塚野鉱泉を知ったという。
住み込みの仕事なので、ほぼ毎日「この共同湯」を朝晩使っていた。
すると体がどんどん元気になって行くので、その効能に驚いたという。
そして、
仲居の仕事をやめた今も、この湯に入りに来るようになったという。
「え~!!同じ大分県に住んでいながら塚野鉱泉を知らなかった!!」
この事実に逆に私は、びっくりした。
温泉大国の大分県には、有名な温泉地が山のようにあるから
あまりピーアールしない「塚野鉱泉」の存在は、同じ大分の人も知らないんだ。
温泉が近くにない県に住む私には、にわかには、信じがたい話だった。
人間、関心がないことは、近くにいても全く気が付かず、知らないものなんだろう。
それとも地図を見る習慣がない人は、こうなるのか??
「地図を見る習慣がないと、損をする人生になる」と思った日。
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