健康楽園。

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不思議な絵。

2006-06-28 | 読んでみた。finding.
我が家に飾っている谷川晃一さんの絵です。100号の大きさだから、かなりでかいです。
谷川晃一さんの奥様が、先日「官能論」で紹介させていただいた宮迫千鶴さんです。
静岡信用金庫は、本店の1階がギャラリーのようになっていて、掛井五郎さんの彫刻などが展示されており、美術品もかなりコレクションされています。
ご用達のS画廊に、谷川さんの絵購入オファーがあったのでしょう、画廊から谷川さんの作品が入ったから見に来ないか?という電話がありました。
行って見ると、100号の作品3作と共に小品も含めて20点くらいの作品が来ていました。
もう7-8年前のことですが、私はこの絵を購入して当然・代金を支払いました。
数年後、東京の画廊で谷川さんにお目に掛かり、この作品の購入の経緯をお話ししましたら、このアクリル画を持って頂いた御礼と共に・「私、この絵の代金S画廊さんから頂いていないんですよ!!」という驚きの返事でした。
そのときS画廊は閉鎖していました。こんなことってあるの!!いいかげん!!ヒドイ!!アホ!!訴えたら!!
なんだか、谷川さんに申し訳ないような気持ちになりました。
でも、この事件がキッカケで、谷川さんの伊豆高原の自宅訪問の機会を得ることができました。伊豆高原駅から車で山に向かいます。アトリエ兼自宅のリビングには、アフリカ・ブラジル・アポリジニなどのプリミティブ(原始的)な彫刻やお面が沢山飾られていました。
日経新聞のコラムに載っていましたが、ご夫婦仲がすこぶるよろしく・CHICO・CEZAR、チコ・セザールのブラジルサンバをかけながら2人で踊るのが日課というんですから楽しくなってしまいます。
奥様も画家であり、1992年には「緑の午後」東京書籍が、世界でもっとも美しい本展(ライプッチッヒ)で銀賞を受賞しています。
谷川さんの絵よりも、もっとパステルカラーを多用した、ノンビリとした現代絵画です。
宮迫さんの「官能論」、宮迫さん自身のヰタ・セクスアリスです。
アメリカ映画「めぐりあう時間たち」、イギリス映画「カレンダーガールズ」、イタリアのピッチーニ選手など、実例・父系制の性意識で見つめる男たちに媚びて裸体を見せているのでなく、むしろ逆にそういっ男たちの意識を「脱いだ」ことが、どんどん述べられます。
父系の見方を定着させた根源として、川端康成さんや三島由紀夫さんが槍玉に上ってしまいます。
「男たちは女を使ってマスターベイトしているだけだよ。ほとんどの人の会話がつまらないのは、みんな自分のことしか考えていないから。」55ページとバッサリ!「男らしさ女らしさ、すなわちエロスを成り立たせているジェンダーは、しょせん時代に要求された規範でしかなく、実際的にコスプレである。」134ページとも言います。
「21世紀になって、気持ちが新しくなった。というか、新しい気持ちで生きていきたくなった。戦争やテロ、自然災害という大きな出来事は続くけれど、いやそうであればなおさら、新しい気持ちで少しでも意識を広げて日々を過ごしたいと思う。」「しかし私の力量では、男の性や官能を自分の言葉で書くことはできなかった。だから男性は、女性の性の自然を理解するために、この本を読んでいただきたいと思う。」
あとがき230ページは爽やかに締めくくられます。

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