憂鬱でなければ、仕事じゃない | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
岩波書店お家騒動から、独立して「幻冬社」を立ち上げた見城徹さん。サイバーエージェントの藤田晋さん。
二人が、各章の表題についての見解を述べるという構成になっている。
「スムーズに進んだ仕事は疑え。」
仕事は、わざと苦しい方へ身をよじり、人のやらないことをやる。その負荷がいい仕事の実感なのだ。
薄氷は自分で薄くして踏め、、、、、となります。
「ふもとの太った豚になるな、頂上で凍え死ぬ豹になれ」
キリマンジャロの西の頂上付近には凍り付いた豹があるそうです。そこから論理は、新しく出て行く者が無謀をやらなくて 一体何が変わるのか。
「切らして渡せなかった名刺は、速達で送れ」
見城さんは、自分の体験から、お詫びの手紙を添えて送れといいます。一方、藤田さんは、ツイッターSNSブログなどがある中で名刺の存在理由そのものに言及しています。そして、自分たちの価値観が年長者に通じない場合もあるからと締めくくります。
たくさんの刺激的な警句が次々と現れてきます。
「天使のようにしたたかに、悪魔のように繊細に」
「良薬になるな、劇薬になれ」
「ヒットは地獄の始まり」
逆説的な警句は、彼らの実体験の裏付けを得て、ますます鋭く輝き続けているという印象の本。
とても読み易い本です。