たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

2022年尾瀬のミズバショウ、クマにも出会う

2022-06-13 12:54:04 | Weblog
2022年6月11~12日(日) 膝の具合が良くないのに、どうしても尾瀬に行きたいという女房に付き合って尾瀬ヶ原に出掛けた。ほとんど毎年この時期には訪れているが、ほぼ90%は雨降りである。
 今回も戸倉では薄曇りだったが、鳩待峠に着くと雨が降り始めた。いつものことなので雨は気にならないが、最近は齢のせいで、何でもないところで滑って転ぶことが多くなった。なので、特に下りは注意しながらゆっくり山の鼻に下る。
 昔は40~50分で下ることができたが、今では、特に雨で足元が滑りやすかったせいもあるが、倍近い時間がかかってしまった。まあそれでも、二人とも一度も転ばないで無事山の鼻に下ることができた。
 今年のミズバショウは、ちょうどこれからが見ごろというところで、花はやや小ぶりだったが、一番可憐で美しい時期だった。定番の撮影ポイントである「霜の大堀川」の大群生地はまだ少し早かったが、山の鼻植物研究所見本園のミズバショウ群落は一番いい感じに咲いていた。ここはリュウキンカの群落も多く、ミズバショウと一緒に咲く様子は非常に美しく、ここを訪れる最大の楽しみと言ってよい。しかし、年々リュウキンカの花の数が減ってきているような気がして心配である。
 いつも止まる尾瀬ロッジで、焼き立ての自家製クルミ・ブドウパンとコーヒーを頂いてから、ゆっくり鳩待峠に出発した。雨は相変わらず降ったりやんだりであった。
 もうそろそろ鳩待峠が近くなった登山道で、私が女房より前を登っていた時、突然後方で「クマ!クマ!早く逃げて!」と叫ぶ女房の声が聞こえた。私は足元を見ながら登山道を登っていたので、上から同じ登山道を下りてくるクマに気付くはずはない。女房は少し離れた後方を歩いていて、偶然前方を見たときに、クマが私の方に向かって木道の階段を下りてくるのを見つけたと言う。
 私が見上げると子グマらしい黒い物体が前方の階段を下りてくるのが目に入った。近くに母グマがいるかも知れないので急いで登山道を下って沢に架かる木橋の後方まで逃げたところで、登ってくる大勢の団体登山者と出会った。
 その団体を案内していた山岳ガイドらしい人が「私はクマスプレーを持っているから大丈夫」。と言って皆に落ち着くように話しかけた。
幸い子グマはその橋から沢野上流へ向かって方向を変えたため、何事もなく助かった。その後母グマに注意しながら登ったが、その気配は感じられなかった。
これまで何十回も尾瀬に来ているがクマと鉢合わせになったのは初めてだった。。

〈尾瀬ロッジと前面に広がるミズバショウの群生〉
〈今年のミズバショウは雪が多かったため、遅霜にやられることなく、きれいに咲いている〉

〈下の大堀川の定番スポットの見ごろは、もう少し先になりそう〉
〈研究見本園のミズバショウとリュウキンカ〉
〈研究見本園のミズバショウの群生地はまだ小さいが見ごろを迎えている〉
コメント
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