日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています
本尊を阿弥陀如来とする寺院
大原寺勝林院の僧坊の一つ
京の奥座敷
大原の地にあり
知る人ぞ知る寺院であったが
京の秘境を求める旅人が
京を最も知る観光タクシーの運転手に教えられる
まるで「額縁のように庭園を鑑賞する寺院」として
紹介されて後は、人気の寺院となった
緑深い真夏の風景を紹介しているが
ここが最も映えるのは
冬の雪景色だと
個人的には思う
七十二候の1つ
「半夏生」
かつては夏至から数えて11日目
今では
天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日
7月2日の事である
ドクダミ科の多年性落葉草本植物
葉は上から三枚だけ
白く化粧する
紅葉のない両足院
夏が盛りの季節である
落柿舎の去来
柿を買い求めた老商人の
名は伝わっていない
値段は一貫文
約40本の柿の値段としては適正だったのだろう
去来は言値を受け取った
だがその夜
嵐が吹く
一夜にして
柿は落ちた
去来は翌日訪れ
老商人に銭を返す
老商人が帰るとき
託した手紙に
「落柿舎の去来」と記したという
永く消えることのない美を追究
大河内傳次郎34歳の時である
当時のフィルムは保存が難しかった
だからそこ
美を求め
造園に着手する
費やした歳月は30余年
人生の集大成がこの庭園
昔の偉人はスケールが違う
嵯峨野
といえば竹林
ここを訪れる観光客の多くが
この竹林の小径を目指す
この日
そこには静かな小径
普段は銀座かと見紛うほどの往来が
途絶えた
静かな風景が
ここにあった
臨済宗天龍寺派大本山寺院
天龍寺として一般的に知られているが
正確には
霊亀山天龍資聖禅寺と称する
足利尊氏が開基となり
開山は夢想礎石
歴史の教科書にもそう記載がある有名寺院である
嵯峨嵐山観光の要衝として
訪れる拝観客の絶えない寺院だが
訪れた日は
人も疎ら
かつての寺院拝観はこうだったと
懐かしく鑑賞した