小論講師の徒然草

大学受験予備校で小論文を教える者が日々思うところを徒然に…。

買ってもらえる「何か」があるか?

2011年08月21日 23時15分09秒 | 徒然な日記
大学生諸君は,なが~い夏休みの真っ最中ですな。なが~い夏休みがあるのも,大学生までですからね。堪能してください。

…堪能っていっても,遊んでいればいいわけではないです(ただ,学生のうちに遊んでおくのも大事)。何のために大学生をやってるかを考える。学問の探求が本来ではあるんでしょうけど,実際のところは,社会に出る準備ですよな。何らかの専門的能力・知識を身につけて,就職等につなげるために大学に行っているんでしょう。

だったら,企業等に「買ってもらえる」知識や能力を身に付けなければいけない。起業しようと思ってる人だったら,顧客に買ってもらえるモノを提供できる知識や能力がなくてはいけない。

問題は,何ならば「買ってもらえるか」です。そして,自分「の」何を「買ってもらえるか」です。ちょっと考えてみましょう。

経済原理から当然ですが,多くの人が持っている知識や能力は高くは買ってもらえません。典型は,英語やパソコンでしょうか。結構な人ができます。うちの弟は商学部出身の銀行員なんですが,一通りの英語,パソコンはできるみたいです。私の知り合いは法学部出身の法律屋さんが多いわけですが,英文契約書を起案したり,クライアントと英語でカンファレンスをしたり,英語の文献を読んだり,エクセル使って過払金返還請求額を計算したり,なんてことはだいたい誰でもある程度はできます。

うちの弟にせよ,私の知り合いの法律屋さんにしても,英語やパソコンはそれ自体が売り物ではなく,弟であれば,財務・会計・税務等の知識,知り合いであれば,法律の知識と法曹資格が売り物であって,英語やパソコンは付属品という位置づけなんだと思います。今は,そういう時代です。

ここを間違っちゃいけない。

「私はこれができる」

その「これ」を何にするのか,そして,その質をどれだけ高められるか。時間のある学生のうちからこの点を意識できる人とそうでない人は,10年後に大きな開きを生む。学部卒業から8年経って,今,私が思うところです。

で!!

「じゃあ,何を『これ』にすればいいんですか?」

先生が手取り足取り教えてくれるのは,大学受験までです。「教えて教えて病」(←勝手に命名しました:笑)に罹患しているうちは,自ら途を切り拓くことはできません。こういった場面で自ら問いに答えることができるようになるために,ずーっと教育を受けてきたわけです。自ら調べ,自ら考えて,そして答えを出す。

…試行錯誤しながら,大人の階段をのぼっていくわけですよ(笑)

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3 コメント

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なにができるか (オンバト)
2011-08-22 00:42:51
なにができるかを売るということは大事だと思います!!!
実際に、資格がある、これができる、で終わってる時も多く、そういう人を多く見てきた気がします。


ぜひとも、先生にはいい報告ができるようにと、奮闘に奮闘を重ねています笑
お久しぶりです!! (ゆっち)
2011-08-22 22:35:51
私の進学した大学は夏休みが異様に短く高校生こ頃とたいして変わりません(笑)それでもまだ夏休みは半分程度あります(始まるのが遅いからです...)

夏休みだからって遊んでないで勉強しようと思います(笑)自分にしかできないことを追求してみます!!
そして (通りすがり人)
2011-08-26 21:26:55
対、人(相手)がいる環境に身を置くこと。
そこで人を通して思いもよらぬ自分を知って、そっちが自分の長所になったりして。
独りよがりは社会に出て何の役にもたたないんです(笑)