「僕は作りたいんだ。
彼女が安心できる居場所をね。
血の繋がらない僕が作ってあげられるのかわからないけれど」
「不安なのは月子も一緒よ。
相手の幸せを祈るから、人はみんな不安になるの。
だからこそ不安もまたあなたの一部なの。
和真、この世界に真昼の星空なんてないのよ。
深い夜空の中でこそ多くの星が輝ける」
柴崎竜人 著 「三軒茶屋星座館 秋のアンドロメダ」 P.264より
ふと思う。
私は娘に、本当に安心できる居場所を作っていただろうか、と。
目の前の雑事に終われ、自分の都合で、彼女に接していたのではなかろうかと。
そこにはD.V.とまではいかずとも、
「親対子」「大人対子供」というどうしようもない力関係の
パワハラがはらまれてはいなかっただろうか、と。
当時の私は、私自身が「幸せ」という感覚には程遠い状態で、
娘を愛しながらも、
彼女を本当の意味で、大切にし切れていなかった気がする。
「生きる」ということの中にはいろいろな状況が含まれている。
思い通りで楽しいことばかり、なんて都合の良いものではないのだろう。
それでも、そんな中で、
一番大切なものは何か、という軸を見失わなければぶれることもないのかもしれない。
きっと私にはそれが出来ていなかった。
子供が絶対的に安心していられる場所を作ってあげられるという、親ならではの幸福・・・
そんな素晴らしいチャンスを、私はみすみす逃してしまっていたのかもしれない。
2022・2・1 鶴居村にて
彼女が安心できる居場所をね。
血の繋がらない僕が作ってあげられるのかわからないけれど」
「不安なのは月子も一緒よ。
相手の幸せを祈るから、人はみんな不安になるの。
だからこそ不安もまたあなたの一部なの。
和真、この世界に真昼の星空なんてないのよ。
深い夜空の中でこそ多くの星が輝ける」
柴崎竜人 著 「三軒茶屋星座館 秋のアンドロメダ」 P.264より
ふと思う。
私は娘に、本当に安心できる居場所を作っていただろうか、と。
目の前の雑事に終われ、自分の都合で、彼女に接していたのではなかろうかと。
そこにはD.V.とまではいかずとも、
「親対子」「大人対子供」というどうしようもない力関係の
パワハラがはらまれてはいなかっただろうか、と。
当時の私は、私自身が「幸せ」という感覚には程遠い状態で、
娘を愛しながらも、
彼女を本当の意味で、大切にし切れていなかった気がする。
「生きる」ということの中にはいろいろな状況が含まれている。
思い通りで楽しいことばかり、なんて都合の良いものではないのだろう。
それでも、そんな中で、
一番大切なものは何か、という軸を見失わなければぶれることもないのかもしれない。
きっと私にはそれが出来ていなかった。
子供が絶対的に安心していられる場所を作ってあげられるという、親ならではの幸福・・・
そんな素晴らしいチャンスを、私はみすみす逃してしまっていたのかもしれない。
2022・2・1 鶴居村にて