梅雨が始まる頃、南の国から渡ってくる赤い鳥。常宿にしている主人から一緒に探してほしいと頼まれて、広いフィールドを鳴き声を頼りに探し回った。沢筋にはまだたっぷりの残雪があり、20~30分ジッとしていると寒い位だった。毎朝4時に起床し2日間走り回り、引き上げる当日の早朝に、6年の間通い続けて再びこの沢に戻ってきたアカショウビンとの再会が叶った。どこに営巣するかそれを見届けるのは、引き継いだ常宿の主人の仕事だ。ブナ林ではエゾハルゼミが鳴きだし、山桜がそろそろ終わりかけていた。携帯電話の「圏外」表示の山中は快適な空間だった。今日は頭の芯がガンガン言うほどの寝不足だが、5年間毎年観察している同じ個体のアカショウビンに会えた喜びで満たされている。
6年間毎年同じ沢に渡ってきたアカショウビンのオス 識別できる特徴がはっきりしているので毎年同定できるが 貴重な観察記録だ 2枚目はペアの相手のメス 昨年と同じだそうだ エサ運び前の2羽並びは4年ぶりの記録だ