元さんの日々是好日

日々感じたことを徒然なるままに。

37回忌

2024-03-27 18:15:54 | 日記・エッセイ・コラム
ようやく春が巡ってきた今日、菩提寺で母の周年忌を行った。私の生きているうちに出来る母への最後の法要だろうと考えて、菩提寺から連絡を頂いた時にお願いすることにした。36年前亡くなる直前にせめて桜を見せたいと、車に乗せて走り回ったことを思い出したが、今年もあの時と同じように桜の開花は遅く、今日も菩提寺近くのオーストラリア大使館の1本の桜が7分咲きのほかは、まだ固い蕾だった。
 菩提寺の隣の建物が解体され見晴らしの良くなった墓地から六本木ヒルズが観えたが、高層ビルが予定されているのでこの景色が見られるのはあとわずかの間だ。また子供の時は唯一の高い建造物だった東京タワーが、ビルの隙間から辛うじて観られた。
 住職の話では、周辺の開発が進み緑が無くなって来たためか、お寺の樹木にオナガやヒヨドリなどが頻繁に来るようになったそうだ。野鳥たちには住みにくい都市になってきたようだが、人間にも同じではないだろうか。
 いま問題になっている明治神宮周辺の再開発に見られる様に、環境破壊も甚だしい都市計画は、やがて人間の生活環境に悪い結果として跳ね返ってくるだろう。
 人間とはなんと愚かなものか。

菩提寺の墓苑から観られる六本木ヒルズなど

ビルの隙間から東京タワーが観える
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