静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

機関当直実習 機関専攻生徒が航海専攻生徒に説明

2018年11月08日 09時04分43秒 | 授業・講演

遠洋航海実習で行う機関当直実習。
学園生は機関専攻だけでなく、航海専攻の生徒も行います。
航海当直実習も、両専攻の生徒が行います。

今回は、先に練習した機関専攻の生徒たちが、航海専攻の生徒に教えていきます。
先生が教えるより、機関専攻の生徒も理解が深まります。
そしてマンツーマンでやるので、教わる側もわかりやすいはず。


どの計器をチェックするのか、注油箇所はどこか、などを説明し
稼働した機関で当直実習を練習しました。



学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
11月下旬からは、遠洋航海実習で生徒が不在となります。
生徒の様子を見学したい方は、11月中旬までの平日にご来園ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
学校の授業ではムダ、あるいは必要ないと思ってしまう科目があります。
例えば音楽や美術。
別に芸術関連の知識がなくても、生活に困ることはほとんどありません。
歴史や古文も知らなくても生きていけます。

学校は生徒が大勢(おおぜい)います。
どんな生徒にでも対応出来るようにカリキュラムが組まれています。
だから多分野の授業があります。

ただし、そんな科目が自分にとってムダかどうかは別問題です。
芸術関連の知識がなくても生きてはいけます。
でも、その知識によって人生が豊かになるかもしれません。
そして大事なことは、世の中にはいろいろなことがあることを知ることできます。

船のエンジンは、機関員以外が目にすることがない場所にあります。
だから甲板員は機関員の仕事を見る機会がありません。
例えば遠洋まぐろ漁船は気温の低い、嵐のような海で操業します。
とても厳しい環境です。
操業中も機関の当直があります。
機関当直は暖かい船の中。
そうなると外で作業している甲板員は「機関員は楽をしている」と思ってしまいます。

機関当直は遊んでいるわけではありません。
しかも、機関員も当直以外の人は甲板で作業を行います。
機関員と言えど、甲板作業もできなくては、まぐろ船の機関員として一人前ではないのです。
すると機関員は「甲板員は覚えることが少なくて良いなぁ」と思います

同じ船に乗っている人が、こんなふうに思うのはチームワークを乱す原因となります。
ですから、学園で甲板員となる航海専攻の生徒が機関員の仕事を学ぶ。
とても大事なことなんです。
決して、ムダなことではありません。

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