ゆ久しぶりに時間ができたので、以前からの疑問だった“黒い溶岩流”の謎解きに挑んできました!
(大げさ?)
まずは写真中央の山肌に刻まれた黒い筋をご覧ください。
この筋は1986年に割れ目火口から流れた3本の溶岩流のうちの1本で、割れ目火口の噴火が終わってから山腹が割れ、溶岩がしみだすように流れた場所なのだそうです。
同じ噴火で流れ出た他の2本の溶岩流の上は、もっとたくさん植物が生えているのに、なんでここだけこんなに黒いのでしょう?
溶岩の状態を見れば何か答えが見つかるような気がして、今日ゆっくり観察することにしました。
自分の背丈よりも高くなったススキの隙間を縫って歩いて行くと、溶岩流が近づいてきました。
これだけ黒いと、赤い溶岩がドロドロと流れた時の光景をイメージしやすいです(^O^)
溶岩流を取り囲むように植物が生えているけれど、パッと見た感じでは溶岩流上に植物の影は見えません。
高さは人の倍以上あり、ゴツゴツした荒々しい姿で迫力満点です。
さあ、いざ溶岩流の上へ!
…で、写真右半分が今日登った溶岩流です。
黒いでしょう?
さらにガラガラに崩れていて、とても歩きにくいです。
尖った溶岩が積み重なって、こんな穴もいっぱい開いています。
「何だかガラガラの度合いが激しいなぁ~。
溶岩の目が粗いから、植物のタネが隙間の奥に落ちてしまって光が届かないのかも。」
でも、さすがにたくましいハチジョウイタドリです。
溶岩を一つ持ち上げて、裏側を調べてみたら…
ちょっとした隙間に翼をはさみ、体を固定させているではありませんか!
ハチジョウイタドリのタネの形って風に飛びやすいだけではなくて、こうやって溶岩に体を固定し深い穴の奥に転がり落ちないようにするためにも最適な形なのですね(^^)v
そして無数のタネの中から、ごく一部の強運に恵まれたタネだけが水を吸い上げ、太陽の光を受けて枝を伸ばし…こんなふうに成長したのでしょう。
他の2本の溶岩流上に比べてはるかに数が少ないとはいえ、実はここでもハチジョウイタドリ達が元気に生きていました。
根元の枯れ葉をどけると、ほんの少しだけれどシットリとした土ができていました。
自分で落とした葉で、何年もかけて作りだしたと思われるわずかな土…
いつものことながら、ハチジョウイタドリの生命力を「逞しいなぁ」と思いました。
さて、最初の疑問に立ちかえり「同じ噴火で流れた溶岩流の中でなぜここだけ黒い理由」を考えてみたら…
「あ!わかった!そうか~!!」と、急にある仮説が思い浮かびました。
他の溶岩流は噴火中に流れ出しているから、そのガラガラの隙間に溶岩しぶきが降り積もって空間を埋め、タネが深い穴の底に落ちていかないようになっているのでは?
それに比べてここは噴火が完全に終わってから流れたから、隙間がそのまま空いていてタネが光の届かないところまで落ちてしまうのでは?
早速仮説の実証のために、もう1本の溶岩流に登ってみました。
やっぱり!
こちらの方が、植物がたくさん生えています。
そしてガラガラ溶岩の隙間には、大小様々な溶岩しぶきが降り積もっています。
1~2cmの小さな溶岩から…
このサイズのものまで。
本当にわずかな地面の状態の違いが時間の経過とともに全く違う景色を造っていく…自然の仕組みの絶妙なバランスには毎度のことながら感服します。
そしてさらに今日は、自然が用意したクイズに挑戦して答えを見つけたような楽しさも味わいました(^^)v
ジオパークの楽しさって、きっとこういう謎々の答えを皆で探していくことでもあるのかもしれません。
きっとこれからも無数に用意されているであろう面白いクイズの数々…。
ぜひ読者の皆さんも、伊豆大島ジオパークで謎解きに挑戦してください~(^^)v
(カナ)
(大げさ?)
まずは写真中央の山肌に刻まれた黒い筋をご覧ください。
この筋は1986年に割れ目火口から流れた3本の溶岩流のうちの1本で、割れ目火口の噴火が終わってから山腹が割れ、溶岩がしみだすように流れた場所なのだそうです。
同じ噴火で流れ出た他の2本の溶岩流の上は、もっとたくさん植物が生えているのに、なんでここだけこんなに黒いのでしょう?
溶岩の状態を見れば何か答えが見つかるような気がして、今日ゆっくり観察することにしました。
自分の背丈よりも高くなったススキの隙間を縫って歩いて行くと、溶岩流が近づいてきました。
これだけ黒いと、赤い溶岩がドロドロと流れた時の光景をイメージしやすいです(^O^)
溶岩流を取り囲むように植物が生えているけれど、パッと見た感じでは溶岩流上に植物の影は見えません。
高さは人の倍以上あり、ゴツゴツした荒々しい姿で迫力満点です。
さあ、いざ溶岩流の上へ!
…で、写真右半分が今日登った溶岩流です。
黒いでしょう?
さらにガラガラに崩れていて、とても歩きにくいです。
尖った溶岩が積み重なって、こんな穴もいっぱい開いています。
「何だかガラガラの度合いが激しいなぁ~。
溶岩の目が粗いから、植物のタネが隙間の奥に落ちてしまって光が届かないのかも。」
でも、さすがにたくましいハチジョウイタドリです。
溶岩を一つ持ち上げて、裏側を調べてみたら…
ちょっとした隙間に翼をはさみ、体を固定させているではありませんか!
ハチジョウイタドリのタネの形って風に飛びやすいだけではなくて、こうやって溶岩に体を固定し深い穴の奥に転がり落ちないようにするためにも最適な形なのですね(^^)v
そして無数のタネの中から、ごく一部の強運に恵まれたタネだけが水を吸い上げ、太陽の光を受けて枝を伸ばし…こんなふうに成長したのでしょう。
他の2本の溶岩流上に比べてはるかに数が少ないとはいえ、実はここでもハチジョウイタドリ達が元気に生きていました。
根元の枯れ葉をどけると、ほんの少しだけれどシットリとした土ができていました。
自分で落とした葉で、何年もかけて作りだしたと思われるわずかな土…
いつものことながら、ハチジョウイタドリの生命力を「逞しいなぁ」と思いました。
さて、最初の疑問に立ちかえり「同じ噴火で流れた溶岩流の中でなぜここだけ黒い理由」を考えてみたら…
「あ!わかった!そうか~!!」と、急にある仮説が思い浮かびました。
他の溶岩流は噴火中に流れ出しているから、そのガラガラの隙間に溶岩しぶきが降り積もって空間を埋め、タネが深い穴の底に落ちていかないようになっているのでは?
それに比べてここは噴火が完全に終わってから流れたから、隙間がそのまま空いていてタネが光の届かないところまで落ちてしまうのでは?
早速仮説の実証のために、もう1本の溶岩流に登ってみました。
やっぱり!
こちらの方が、植物がたくさん生えています。
そしてガラガラ溶岩の隙間には、大小様々な溶岩しぶきが降り積もっています。
1~2cmの小さな溶岩から…
このサイズのものまで。
本当にわずかな地面の状態の違いが時間の経過とともに全く違う景色を造っていく…自然の仕組みの絶妙なバランスには毎度のことながら感服します。
そしてさらに今日は、自然が用意したクイズに挑戦して答えを見つけたような楽しさも味わいました(^^)v
ジオパークの楽しさって、きっとこういう謎々の答えを皆で探していくことでもあるのかもしれません。
きっとこれからも無数に用意されているであろう面白いクイズの数々…。
ぜひ読者の皆さんも、伊豆大島ジオパークで謎解きに挑戦してください~(^^)v
(カナ)
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