グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

風に飛ばされた家

2019年03月29日 | 
突風が吹きまくった日の次の朝、こんなものが落ちていました。
(↓プツプツが苦手な方は注意!)













なんと美しい!(と私は思う)


横から見ても、瑞々しくプリンプリンでステキ😍

正体は虫こぶ(虫癭)です。
虫さんのおうちだったんですね。ちゃんとドアもあるのがまた可愛らしい!

見たことない虫こぶだなぁと思って調べたら、
タブノキにつくものだそうで、中にいるのは「タブノキハウラウスフシ」。
タブの木の葉の裏につく臼の形のフシ(虫こぶ)、という意味です。
タマバエの一種だそう。

ちなみにおもてはこんな感じです。全然目立ちませんね。


樹海ではよくヒサカキやイヌツゲにつく虫こぶをネタにしたりするのですが、
タブノキは、そこからさらに遷移の進んだ、極相林の構成メンバーです(メインはスダジイ)
という事でモチロン背が高くなるので、葉をじっくり観察したことはありませんでした。
この子たちに取っては災難だけど、風よグッジョブ!って感じです。

さらにかわいそうですが、どのみちこの子たちの運命は、、、
なので、この機会に中身を見てみることにしました。


画質悪いけど、、、
ちゃんと一軒に一匹!入ってました。

びっくりしたよね、慌てて逃げようとしていました。

この後一応救出を試みてみようと、葉の先に水をつけていたのですが、
一週間近く経った現在、見事にシワシワのカチコチです。(悲しくなるので写真は載せません)
中の子は、、、開けてみたら、小さく丸くなって、でも変わらぬキレイな黄色い身体で死んでいました。

自然の摂理の中で、沢山の小さいきたものたちのドラマが日々繰り広げられてる事に想いを馳せました。
合掌。(あい)
コメント
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