「清い心をください」 詩篇51篇1~19節
私たちの教会が属している教団は、日本ホーリネス教団です。日本ホーリネス教団は、「きよめ(ホーリネス)の恵み」を強調する教団であります。この詩篇51篇より、ホーリネスの恵みをみていきましょう。
Ⅰ 義認から聖化へ
キリスト者のスタートは、主イエスを自らの救い主と信じ、自らの罪を悔い改め、主イエスの十字架が自らの身代わりと信じた告白した時であります。主イエスは、その者の罪を赦し、義とし、神の子とし、永遠の命を与えられました。義とされて終わりではありません。この義とされたキリスト者は、きよめられ、きよめられ続けることによって成長し成熟していくのであります。そしてその完成は、主イエスの再臨の時に栄化される時であります。霊の人としてきよめられた主体性をもって主に仕えていきたいのです。
Ⅱ きよめの恵み
ダビデは神を信じる者でありましたが、ここで姦淫と殺人という罪を犯します。そして、自らの奥の奥のうちにある罪の性質(アダムから受け継いでいる罪)をまざまざとみさせられ、自分ではどうしようもないことを認め、神の前に魂が砕かれ、「きよい心をつくり、新しい正しい霊をください」と自らの本質をきよめてくださるように叫んでおります。彼は神のお取り扱いを受け、きよめられるのです。
人間は、誰もが罪深く、罪の性質を受け継いで持っていて、主なる神に従えず自らを神とし、自己中心に歩んでいます。
ですから、神によってきよめられ、きよめられ続けることが必要なのです。神は砕かれた魂をきよめることができるのです。
2011/10/23 説教者 杉本守